異色の加古川線103系と、春爛漫の北条鉄道【近畿の国鉄型列車の旅⑦】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)


(北条鉄道  播磨横田駅)




★過去記事↓

風前の灯・山陰本線113系 / 春の加古川線 超ローカル区間の旅【近畿の国鉄型列車の旅⑥】 





JR加古川線103系  西脇市→粟生

JR西日本・加古川線  西脇市発加古川行き普通列車


2両ワンマン運転の103系3550番台電車。網干総合車両所加古川派出所所属。
加古川線は、加古川〜西脇市間と西脇市〜谷川間で、運行系統が分かれ、運転本数も大きく異なる。


8時21分、西脇市(にしわきし)駅を発車




車内も大幅に改造。

ただし、モーター音は103系ならでは。MT55形モーターが唸る。


運転台







滝(たき)駅



滝野(たきの)駅




社町(やしろちょう)駅


途中駅に停車するたびに乗客が増えていく。立ち客も多くなる。


青野ヶ原(あおのがはら)駅







河合西(かわいにし)駅





粟生(あお)駅8時41分着、ここで下車。


粟生駅は、神戸電鉄粟生線北条鉄道北条線の乗換え駅

3社の共同使用駅だが無人駅

粟生駅から多くの客を乗せた加古川行き103系電車が走り去っていく。


粟生駅は、駅舎側のJR加古川線加古川方面単式ホームが2番線、駅舎側の神戸電鉄粟生線頭端式ホームが4番線、駅舎と反対側のJR加古川線西脇市方面島式ホームが1番線、一番隅の北条鉄道北条線頭端式ホームが3番線となっている。




北条鉄道 北条線  粟生→北条町
北条鉄道北条線が発着する、粟生駅3番線乗り場へ。


北条鉄道は、国鉄北条線を転換した第三セクター鉄道。粟生駅と北条町駅間13.7kmを結ぶ単線非電化の北条線を運営。

運行本数は概ね1時間に1本。

北条鉄道が発着する頭端式の3番線ホームは嵩上げされておらず、隣のJR加古川線ホームより一段低い。


フラワ2000形気動車。加西市にある兵庫県立フラワーセンターが車両形式名の由来。1〜3号の3両在籍しているが、この3号車は、廃止になった三木鉄道ミキ300-104を譲受した車両。

北条鉄道路線図。13.7kmの短い平坦路線だが、趣ある駅も多い。



北条鉄道北条線 粟生発・北条町行き普通列車、

8時46分、粟生(あお)駅を発車


車両最後尾からの後方展望


JR加古川線から左に分かれる。(後方展望)


長閑な田園風景の中を走る。


朝の日差しを浴びて、レールがギラリと光る。


網引(あびき)駅


春爛漫



駅前にはイチョウの大木があるが、まだ葉は芽生えていない。




田原(たはら)駅





法華口(ほっけぐち)駅


法華口駅は、列車交換設備の復活により、ホームが移転。古い木造駅舎が建つ旧ホームを通り過ぎ、新しく建造したホームに着く。

満開の桜


2020年(令和2年)に列車交換設備を復活したことに伴い、全国初の「票券指令閉塞式」を導入。

向こうに国登録有形文化財の旧ホームと木造駅舎。手前に交換設備復活に伴い建造した新ホーム。






播磨下里(はりましもさと)駅


鉄道愛好家の寺の住職がボランティア駅長を務め、駅舎内に下里庵を開設。

古い木造駅舎が残る。国登録有形文化財の駅。




長(おさ)駅



この駅も古い木造駅舎が残り、国登録有形文化財になっている。この駅にも満開の桜。





播磨横田(はりまよこた)駅




桜が満開のホーム







間もなく終点・北条町駅




検修庫から出てきた国鉄型キハ40形気動車が側線でスタンバイ。






9時9分、終点・北条町駅到着
乗車してきた、フラワ2000形気動車の車内

車内はセミクロスシート

車内には、千葉県の小湊鐵道のポスターを掲示





北条鉄道の本社を併設する北条町駅舎。

兵庫県加西市の代表駅。


有人駅であるが改札は行わない。






待合室内では、北条鉄道グッズなどを販売





千葉県の小湊鐵道のポスターを掲示。小湊鐵道は、北条鉄道同様、JR東日本秋田地区からもキハ40形気動車(男鹿線、五能線用車両)を導入している。


側線には「フラワ2000-1」が留置










国鉄型キハ40形気動車入線

フラワ2000形気動車に代わり運用に入る、キハ40形気動車が入線。

キハ40形「キハ40 535」

車両不足を補うため、2022年(令和4年)3月13日から新たに北条鉄道に加わった気動車。
元・JR東日本秋田総合車両センター南秋田センター所属で、五能線で活躍していた寒冷地仕様の「キハ40 535」を譲受したもの。
北条鉄道への導入にあたり、便所の撤去等一部改造以外はJR東日本五能線当時のままの姿を保つ。

塗装もJR五能線当時のまま。









車両形式番号はJR時代のまま。

新たにサボを新調

北条町駅は一面一線



車内は、JR時代のまま変わらないセミクロスシート





製造銘板などが残る。昭和54年新潟鐵工所で製造。

運転台






便所は撤去され、物置スペースに。




窓は、上段、下段ともに開閉できる。



ここにも千葉県の小湊鐵道のポスター





JR東日本当時の面影があちこちに残されている。

JR東日本秋田地区の路線図もそのまま残る。










天井

窓の日除けロールカーテン


発車を待つキハ40形気動車


※2023年(令和5年)4月上旬



(続く)