新静岡駅【静岡県】(静岡鉄道静岡清水線。2016年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
静岡県の県庁所在地である静岡市(葵区)の中心市街地に位置する静岡鉄道静岡清水線(静鉄電車)のターミナル駅で、大手私鉄と遜色ない規模の駅ビルを擁する、
新静岡駅 (しんしずおかえき。Shin-shizuoka Station) です。
  
  
駅名  
新静岡駅 (S 01)  
 
所在地    
静岡県静岡市葵区     
 
乗車可能路線  
静岡鉄道:静岡清水線  
      
隣の駅  
新清水方……日吉町駅        
  
乗換可能駅  
JR東海:東海道新幹線………………………………静岡駅まで徒歩11分

JR東海:東海道本線 (東京方面神戸方面)……静岡駅まで徒歩10分  
  
訪問・撮影時  
2016年4月、2022年7月     
 
 

新静岡駅は地平駅で、地上11階建て、地下1階建ての巨大な駅ビル「新静岡セノバ」の東側1階に駅舎・改札口があり、さらに東の立体駐車場1階部分にホームがあります。
「新静岡セノバ」は商業施設がメインの複合ビルで、スーパー、専門店、シネマコンプレックスなどが入居しています。
1階東側、駅の南にはバスターミナルがあります。
また、さらに東側には静岡鉄道の本社が入居する「静鉄鷹匠ビル」が建設され、「新静岡セノバ」とは連絡通路で結ばれています。
駅出入口は「新静岡セノバ」の出入口と兼用で、各所に設置されています。駅外から段差なくホームまで移動可能です(高低差がある場合はスロープを設置)。
尚、駅前広場はありません。路線バスは1階南東側のバスターミナルに発着します。
写真は南西側の御幸町・追手町口より北東を向いて撮影。駅ビルの左奥に新静岡駅があります。
他の出入口は、時計回りで駿府町口、鷹匠口、バスターミナル出入口、けやき通り口の順で、結構多いですが、早朝・深夜など「新静岡セノバ」の営業時間外は利用できる出入口が限定されるかもしれません。
ちなみに鷹匠口と「けやき通り口」の間は自由通路になっていて、その鷹匠口近く東側に改札口があります。

 

 

御幸町・追手町口より西を望む。右後方に駅ビルがあります。

西側は駿府城跡エリアで、駿府城公園があるほか、付近には静岡県庁や静岡市役所、国の出先機関など、公的機関が密集しています。

 

 

御幸町・追手町口より南を望む。左後方が駅ビルで、右が駿府城跡エリアです。

駅南側は市街地で、前方にある江川町交差点付近はオフィス街ですが、直進してさらに南下すると呉服町通りなどの繁華街に到達します。

一方、江川町交差点を左折すると、最後は地下道を通って新静岡駅から500mほどでJR線の静岡駅に到達します。

 
 

こちらは北口に相当する鷹匠口です。南東を望む。
この鷹匠口が改札口に最も近い出入口ですが、JR静岡駅とは反対側になります。段差がありますが、スロープで解消されています。
写真左奥にはホームがあります。
 
 

 

こちらは事実上の正面口である、けやき通り口です。北を望む。
新静岡駅と静岡駅の間に形成されている繁華街に面しており、この出入口の利用客は多いです。
右手にバスターミナルがあります。
 
 

けやき通り口の駅前です。南を望む。
前述のように駅南側は繁華街で、大型商業施設が建ち並んでいます。
JRの静岡駅は約500m南にありますが、一本道ではないので初めてですと分かりづらいです。案内表示がありますので、それに従って歩けば到達できます。メインルートですと静岡駅前で地下道を通ることになります。
 
一方、西側の御幸町・追手町口の近くには静岡市役所、葵区役所、静岡県庁や駿府城公園(駿府城跡)があります。
そして北側の駿府町口、鷹匠口付近も市街地ですが、こちらはやや寂れている印象です。
 
 

 

「新静岡セノバ」1階北東側にある改札口です。上写真は南東を、下写真は東を望む。
左が鷹匠口、右が「けやき通り口」など他の出入口、そしてバスターミナル方面になります。
改札口だけ見ると、券売機の台数を除けば大手私鉄のターミナル駅と遜色ありません。
交通系ICカード『LuLuca(自社カード)』『PiTaPa』などに対応の自動改札機が5通路あり、一番右と中央が幅広通路になっています。
尚、全国相互利用交通系ICカードも利用可能ですが、静鉄電車では入場後にチャージができません。残額不足の場合は出場時に全額現金精算になってしまうため、事前に自動券売機や近くのコンビニなどでチャージをして残高に余裕を持たせておいて下さい。また、改札内にある『LuLuCa』のチャージ機では『Suica』などのチャージができません。そして、静鉄で導入している『PiTaPa』はポストペイ式なので、静鉄で利用する場合はそもそもチャージが不要です。
自動改札機の右側にはウォークイン形式の有人通路があり(点字ブロック設置)、カウンター式の窓口が設置されています。
改札口の右手前には自動券売機(全国ICチャージ可)があり、改札内には磁気券対応の自動精算機と前述の『LuLuCa』専用チャージ機があります。
改札内にはトイレ・多機能トイレと空調完備の待合室があります。
そして改札口の先はホームで、若干の高低差がありますが段差なく移動可能です。新静岡駅はバリアフリーに対応しています。
尚、後方の改札外にはコンビニエンスストア「ローソン」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

時刻表・路線図と一体になった建植式駅名標です。おそらく電照式ですw
静岡鉄道の新デザインで、下部は青色に塗られています。
駅ナンバリングも併記されています「S 01」。
 
 

 

駅構造……地平駅(大半が駅ビル1階にあり)。
配線………頭端式ホーム2面3線(概ね東西方向)。
 
左(北)から1番線、2番線、3番線の順で、各番線間にホームがあります。2番線は両側にホームがあり、3番線側は降車ホームとして使用されています。
日中は左側の1番線と2番線を使用しており、右端の3番線はラッシュ時などに使用されます。
いずれの番線も下り新清水方面です。
 
ホーム有効長……2両分(1・2番線の方が若干長い)。  
ホームドア………なし(2016年時点)。代わりに落下防止柵が設置されています。
ホーム幅…………手前の終端方は広いものの、奥の新清水方は狭いです。
上屋(屋根)………2両分(1・2番線は上屋で未使用部分に雨ざらし箇所あり。2・3番線は駅ビル直下)。 
ホーム上設備……ベンチ(1・2番線のみ)。
 
ホーム終端部(後方)に改札口があります。新清水方には改札口がありませんので、到着列車は改札口に近い前方の車両が混雑します。
また、私の訪問時(2016年)は2番線の終端部に「ちびまる子ちゃん」のパネルがありました。
 
写真は新清水方を望む。
 
 

こちらは1・2番線より終端方を望む。
 
 

 

新清水方を望む。ホーム端の少し先に両渡り線があります。
静岡清水線は全線複線です。三大都市圏以外で全線複線の鉄道会社は、地下鉄、路面電車、モノレールを除くと珍しいです。
この先、右手に静岡鉄道の本社が入居する「静鉄鷹匠ビル」を見ながらビル街の中を東へ走り、左へカーブして進路を東北東に変えます。そして沿線に住宅の割合が増加し、右手に華陽院を見て走ると日吉町駅へと至ります。日吉町駅との距離は0.5kmで近いですが、途中にカーブがあるため新静岡駅ホームから日吉町駅が見えません。
 
 

 

上写真は1・2番線より、下写真は2・3番線より、いずれも終端方を望む。
ホーム端に各番線の車止めがあり、その先に改札口があります。
尚、1962年までは軌道線の静岡市内線が接続していて、市内線の線路が前方(北西の静岡浅間神社方面)へ延びていましたが、現在は頭端式の駅構造になっており、今後再延伸される可能性はゼロに等しいでしょう。
 
 
あとがき  
私が新静岡駅で下車(乗車)したのは2002年、2005年、2011年、2016年の計4度です。終着駅ゆえにいずれも改札を通っています。小規模ながら頭端式ホーム2面3線とターミナル駅の構造で、巨大な駅ビルに覆われています。駅前は繁華街で人通りが多く、JRの静岡駅へは10分ほどの距離です。静鉄はJRよりスピードで劣るものの、高頻度運転と駅数の多さ、そして繁華街からの近さもあり、新静岡駅の乗車人員は多いです。
 
東京からですと東海道新幹線で静岡駅まで行き、北口の地下道を通って繁華街へ抜け、案内に従って歩けば到達できます。静岡駅までは在来線でもOKですが、時間がかかる上に『Suica』が熱海駅までしか使えないため注意が必要です。新幹線をご利用の場合、余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線『ひかり』『こだま』で静岡駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。こちらも余裕で日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)  
 
食料・飲料について、コンビニは駅ビル内および駅前に立地しており、飲食店も駅ビル内や駅前にチェーン店を含めて多数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
  
東京・大阪とも到達難易度は高くありません。静岡鉄道静岡清水線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は新静岡駅も観察してみて下さい!
 
(参考:静岡鉄道のHP、新静岡セノバのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)