趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
名古屋鉄道 飛騨小坂から新名古屋ゆき 復路用片道連絡乗車券
1985(昭和60)4月に名古屋鉄道名古屋本線の新名古屋(現・名鉄名古屋)駅構内にあります、同社案内所で発行された、国鉄高山本線飛騨小坂駅から、名古屋鉄道新名古屋駅までの復路用の片道連絡乗車券です。
灰色名古屋鉄道自社地紋のA型一般式大人・小児用券で、愛知印刷で調製されたものです。
この券は、名古屋鉄道が2001(平成13)年のダイヤ改正まで新名古屋駅から国鉄(JR)高山本線の高山駅間を運転していた気動車特急である北アルプス号の復路用特急券と同時に発売するために設備されていたもので、被連絡運輸側事業者の駅を発駅とする、常備券としては比較的珍しいものになっていました。
発駅は国鉄線の駅になりますので、「飛騨小坂から」と記載されていますが、着駅の新名古屋駅は社線の駅になりますので、「(名古屋鉄道) 新名古屋」という記載になっています。
同社の乗車券類は一番上に「(名古屋鉄道)」という社名表記がありますが、この券の場合は発駅が国鉄線の駅になりますのでこのような様式にされたものと思われます。
管理人が撮影したものなので素人の写真ですが、現役当時の名鉄特急北アルプス号キハ8000型気動車です。
当初は準急たかやま号として登場したため、国鉄の急行型気動車に準じた塗装でしたが、準急たかやま号が急行たかやま号を経て特急北アルプス号に格上げされた際に、当時の国鉄特急気動車に準じた塗装に改められています。
その後キハ8000型は1991(平成3)年に引退し、後継のキハ8500型気動車に置き換えられています。
しかし、電鉄会社が気動車を保有して運転する非効率さから2001(平成13)年のダイヤ改正で廃止され、余剰となったキハ8500型は会津鉄道に譲渡されていますが、現在は全車引退し、一部はマレーシアのサバ州鉄道部で活躍しているようです。
« 沼津駅発行 沼... | 小田急電鉄 祖... » |
名鉄や富山地鉄の車掌さんが使用されたのかどうかは定かではありませんが。
切符の話しでなくてすみません。
8000系気動車にはかつてグリーン車が存在していましたが、管理人はその時代を知りません。
グリーン車には専務車掌室があったのではないかと思いますが、特急格上げの時には普通車しかありませんでしたので、専務車掌室が無かったのでしょう。
名鉄や富山地鉄の車掌は1名ないし2名体制だったような気がしますが、国鉄では特急列車には専務車掌が乗務していましたので、設備は不可欠だったのでしょうね。
仰せのように、大きな窓の車両でしたから、気が散ったことでしょうね。