今回は東急1000系譲渡車シリーズの一つ、伊賀鉄道200系205編成(忍者列車緑色)です。

 

パッケージ

伊賀鉄道の旧型車両置き換え用に投入された元・東急1000系の改造車200系です。2023年は202F(忍者列車ピンク色)セットCと205F(忍者列車緑色)セットDが同時発売されました。

 

商品情報

・2023年4月発売

・1箱5720円

・205-105の2両セット

・動力化用台車枠、アンテナが付属
メーカー推奨パーツ

・動力ユニット TM-06R 18m級動力ユニットA※スペーサーMを使用

・走行パーツ  TT-03R     

・パンタグラフ TOMIX 0238 PG16 

実車情報

2009年より登場した18m級3扉のオールステンレスカーで、東急線で活躍していた1000系を改造、譲渡された車両です。2両×5編成の10両が在籍しています。

ベースとなった1000系は改造種車がそれぞれ異なり、貫通扉がオフセットした通常タイプの車両、貫通扉が中央にある車両、中間車から運転台を取り付けた車両からそれぞれ改造されたため編成ごとに外観が異なり、5編成とも異なるラッピングが施されています。

レビュー

〇伊賀神戸寄り先頭車 モ205

モ205

伊賀神戸寄りの先頭車モ205です。東急在籍時代はデハ1306として使用されており、東横線所属車の1006Fの中間車より運転台設置改造を施工された車両になります。

目力の強い忍者のイラストが車体全周に施されています。パンタグラフは運転台側に1基増設され、他の4編成のように下枠交差型ではなく、2基とも菱形パンタグラフが取り付けられています。

 

正面

車番(205)、ワンマン表記、行先(伊賀神戸)が印刷済み。ライト類は無着色のクリアパーツとなっています。

201・202Fは1010・1011Fの先頭車から、203F以降は1006Fの先頭車と中間車から改造されており、205Fは2両とも中間車から改造されたため2両とも新設運転台となっています。

 

側面

車番、車外スピーカーが印刷済み。

側面行き先表示器は使用されていないため塗りつぶされています。

床下機器はVVVFインバーターや断流器類の主回路装置が取り付けられています。7700系などと同じ部品が流用されています。

種車の都合でVVVFインバーターは201・202Fと異なり容量が大きいものが取り付けられ、またク105の改造時に付随台車を9000系から流用する都合で車高を合わせるため、モ205の台車は9000系の電動台車(TS1004)を取り付けられました。

 

妻面

貫通扉はクリーム色で着色されています。

 

屋根

クーラーは別パーツになります。SRアンテナはユーザー取り付け部品となります。

パンタはどちらも菱形になります。運転台側のパンタグラフはメーカー指定のPG16を使用した場合、折りたたんだ時にクーラーに当たるためN化の際はGM製のPT44S(1000系や9000系で使用される小型パンタグラフ)を取り付けました。

 

〇伊賀上野寄り先頭車 ク105

ク105

伊賀上野寄り先頭車のク105です。元は1000系デハ1356になります。先のモ205の種車になったデハ1306とユニットを組む電動車でしたが、電装解除されました。

 

正面

車番(105)、ワンマン表記、行先(伊賀神戸)が印刷済み。ライト類はモ205と同じ。

こちらも中間車から改造されたため、運転台は新設運転台となります。

 

側面

表記類は車番を除き202と同じ。床下機器はSIVやCPが取り付けられています。

実車は電装解除されたとき、1000系の中間車で付随車が無かったため大井町線転属工事で余剰になった9000系の付随車の台車(TS1005)を転用しています。

 

妻面

妻面は配管なし・扉なしとなります。室内パーツはピンク色で塗装されています。

 

屋根

SRアンテナはユーザー取り付けパーツとなります。

 

1編成導入

伊賀鉄道に譲渡された最後の編成になります。

1000系シリーズ譲渡車で中間車に運転台を設置する工事を施された最初のグループの車両で、8000系譲りの窓周り、貫通扉部(開かない)の飾り枠、丸目のシールドビームに近鉄シリーズ21のライトユニットを取り付けた独特な顔つきの車両となりました。

あと1編成、ふくにん列車を残すのみとなりました。最後まで発売されるとうれしいですね。