九州の駅

大学駅（だいがくえき）は長崎県佐世保市川下町にある松浦鉄道・西九州線の駅です。
名前が示すように付近には長崎県立大学・佐世保校があります。
１９９１年（平成３年）３月、松浦鉄道の駅として相浦～上相浦の間に”大学前駅”として開業しています。
最初は”大学駅”ではなく”大学前駅”として開業していますね。
そして、駅が出来てから約３年後の１９９４年（平成６年）１０月に”大学駅”に改称しています。

単式１面１線ホームの高架駅です。
無人駅で駅舎はありませんが、待合室があります。（トイレは使用ができないようになっていました。）
２０１９年度（令和元年度）の１日平均乗降人員は１０５８人となっていて、大学の最寄り駅ということもあり松浦鉄道の他の駅と比べたら利用者は多いほうです。



また、大学駅は今福駅とともに縁起駅として松浦鉄道は売り出しており、駅には「祈合格　大学駅」の駅名表とともに神棚が設置されています。
九州の様々な駅を訪れましたが、神棚がある駅を私は初めて見ました。

大学入学にあやかって入場券を買い求める人が地元をはじめ県外からも来るそうです。
ただし、当駅は無人駅であるため入場券は松浦鉄道の有人駅で購入することになります。
なお、「今福から大学行き乗車券」が松浦鉄道の有人駅で販売されています。
今福駅は松浦市にある駅で「今より福の生ずる処」という愛称がついています。
また今福駅付近を含めた玄界灘は、鎌倉時代に世界史上最大の帝国「元」が攻めてきて「元寇・弘安の役」の際に神風が吹き日本が大勝利をおさめたということで「今福から大学行き乗車券」は”大学受験に勝利する切符”という意味もあるようですね。

それにしても、駅名を「大学駅」にするとは松浦鉄道も大胆なことをしますね。
ふつうだったら長崎県立大学の最寄り駅なので”長崎県立大学駅”とか”長崎県立大学前駅”にすると思うのですが、ただ単純に「大学駅」として周りから何も言われなかったのでしょうか。
ちなみに「大学駅」は日本でこの松浦鉄道の駅しかありませんが、「大学前駅」になると長野県上田電鉄別所線の「大学前駅」（最寄りの大学が３つ、長野大学・上田女子短期大学・長野県工科短期大学校）と滋賀県近江鉄道の「大学前駅」（びわこ学院大学の最寄り駅）の２つが今の日本には存在しています。
（他にも「大学前駅」はたくさんありましたが、そのほとんどがその大学を駅名に付けて名称を変更していますね。）

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