

NHKで放送されている「呑み鉄本線・日本旅」は、自宅に居ながらにして旅気分が味わえるお気に入りの「乗り鉄」番組。何度も当ブログで話題にしているが、1日に新作が放送された。ちょうど30回目となる今回の訪問先は、きのくに線(紀勢本線のJR西日本エリア)と紀州鉄道だった。
これも何度も書いているが、この手の番組は旅人によって味わいが大きく変わる。旅人が騒がしい芸人なんかだと観るのを止めてしまうのだが、この番組は安心と信頼の六角精児だからいい。
紀伊半島をグルリと一周する紀勢本線への乗り鉄は三度ほどやっている。いずれも青春18きっぷ利用の貧乏旅行だったが、その時を思い出しながら楽しく観た。なお、貼った画像はいずれもかつて乗った時のもの。イメージ画像としてご笑覧いただきたい。
旅は和歌山市駅からスタート。一見、支線に見える和歌山市駅から和歌山駅までだが、れっきとした紀勢本線の一部だ。数年前に乗った時はまだ105系だったが、遂に227系に変わっていた。
番組でまず立ち寄ったのが、かつての有田鉄道の駅跡地を活用した有田川鉄道公園。一度行ってみたいと思いつつ、実現出来ていない場所なので興味深く観た。
同鉄道で使用されていた車両が保存されており、一部は体験乗車も可能。キハ58003は、キハ58系で唯一の両運転台という珍車で、富士急行が新宿直通のために導入したもの。気動車急行アルプスに併結されて走っていた。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の撮影にも使われている。
ハイモ180は樽見鉄道時代に乗っており、あの2軸車独特の乗り心地は忘れられない。


次の寄り道は紀州鉄道。最初に訪問した時はキハ600形。そして直近で乗った時は信楽からやってきたKR301形だったが、今回ははKR205形。いつのまにか塗色が変わっていた。大きく車体を揺らしながらノンビリと走る。アッという間に終点に到着だ。
御坊駅から先は運行本数が少なくなり、時間帯によっては乗り継ぎも良いとは言えないので、青春18きっぷ旅では手ごわい区間だ。最初に乗った時は165系が最後の活躍をしていて快適だったのだが、その後は105系に。ロングシートで夏場は冷房の効きも悪く、長時間の乗車は「忍」の一文字だったのだが、今回はこちらも227系に変わっていた。海岸線に沿って走る車窓が美しい。

番組は新宮駅がゴールだったが、ここから先はJR東海のエリアとなる。こちらも以前に乗った時はキハ40だったなあ。
番組を観ていると、また行きたくなる。今度は一度ぐらいオーシャンアローに乗ってみよう。
ところで、今回はナレーションがいつもの壇蜜さんではなかったのが残念。体調不良でお休み中とのことだが、一日も早いご回復をお祈り申し上げます。やはりこの番組のナレーションは彼女の声じゃないと・・。