大垣駅【岐阜県】(養老鉄道養老線。2012年~2016年訪問)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
岐阜県南西部、西濃地方の中心都市である大垣市の中心市街地にある養老鉄道養老線の主要駅で、スイッチバック構造になっており、JRと樽見鉄道の駅が隣接している、
大垣駅 (おおがきえき。OGAKI Station) です。

JRと樽見鉄道の大垣駅の記事につきましては以前簡易版にてUPいたしました。
尚、写真は一部を除き2010年の撮影で、古いです。ご了承下さい。
 
 
駅名  
大垣駅 (駅番号なし)        
  
所在地  
岐阜県大垣市          
  
乗車可能路線  
養老鉄道:養老線 (桑名方面揖斐方面) 【旧・近鉄養老線】  
  
隣の駅  
桑名方……西大垣駅  
揖斐方……室駅  
  
乗換可能駅  
JR東海:東海道本線(垂井線を含む)東海道本線 (旧・新垂井駅経由の下り本線)

    東海道本線美濃赤坂支線  
…………………………大垣駅まで徒歩4分  
樽見鉄道:樽見線……大垣駅まで徒歩7分    
 
訪問・撮影時  
2010年5月、2021年10月(改札外の一部)      
 
 

養老鉄道の大垣駅は地平駅で、JR駅南口側の西寄りに駅舎とホームがあります。2021年撮影。
駅舎は平屋建てで、オープン構造です。駅名看板は近鉄ベースのデザインですが、緑帯の養老鉄道仕様になっています。
出入口に段差がありますが、階段とスロープで解消していてバリアフリーに対応しています。
右手にはJR大垣駅ビル「アスティ大垣」があります。
JR駅南口と共用のロータリーを有する駅前広場が後方~左後方にあり、バスターミナルとタクシー乗り場が併設されています。
写真は西を望む。
 
 

駅前です。南東を望む。2021年撮影。
右手に養老鉄道の駅舎が、左後方にJRの駅ビルがあります。
駅南側は大垣市の中心市街地ですが、近年は地場の百貨店「ヤナゲン」大垣本店がありましたが2019年に閉店するなど、空洞化が進行しています。
一方、中心市街地は水路が多く、大垣は「水の都」「水都」としても有名であり、また松尾芭蕉の「奥の細道」の結びの地としても有名で、観光地になっています。まぁ、鉄道ファンには車両基地がある駅ゆえ、「大垣夜行」「ムーンライトながら」といった『青春18きっぷ』ユーザーにお馴染みの列車の始発・終着駅として有名ですがw 
 
また、駅北側は工場などがあり、「駅裏」のムードを醸し出していましたが、工場撤退後に再開発され、ショッピングモール「アクアウォーク大垣」や病院、住宅などがあります。
 
  

 

改札口です。西を望む。上写真は2021年撮影。
養老鉄道の大垣駅は有人駅です。
自動改札機は未設置で、改札ラッチが設置されています。いずれの通路も車いすが通れそうな幅です。窓口に面した左端は点字ブロックが設置されています。
改札口の左手前には自動券売機と出札窓口(きっぷうりば)があります。企画乗車券は窓口で購入可能です。
また、改札内には無人駅用の精算券券売機があり、乗車駅からの運賃を精算して精算券を受け取り、乗車駅で受け取った証明書と一緒に出場時に駅員へ渡して下さい。
ちなみに、養老鉄道では『PiTaPa』などの交通系ICカードを利用できませんのでご注意下さい。
トイレは改札を入って左手にあります(多機能トイレの有無は不明)。改札外は駅舎の左前方に公衆トイレがあります(車いす対応トイレ併設)。
改札内には待合室(空調の有無は不明)と飲料自動販売機もあります。
そして、改札を通って通路を前方へ進むとホームです。多少高低差がありますが、スロープになっているため、段差がなくバリアフリー対応です。「サイクルトレイン」で持参の自転車も段差なく移動できます。
また、改札を通って右側にはJR線との連絡改札口が設置されています(後述)。
尚、養老鉄道の大垣駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニはJRの駅ビル「アスティ大垣」1階東側にある「ファミリーマート」です。
 
 

 

こちらはJR構内と養老鉄道構内を結ぶ連絡通路の途中にある両社の連絡改札口です。JR構内より南を望む。いずれも2021年撮影。
駅員無配置で、窓口は閉鎖されています。インターホンは設置されていません。
この改札口はJRと養老鉄道、双方で有効な乗車券を持っていないと利用できません。定期旅客がこの改札口のターゲット層と思われます。
交通系ICカード『TOICA』などに対応の自動改札機が3通路あり、窓口に面した左端が点字ブロック設置の幅広通路です。この改札口はバリアフリー化されています。
尚、ICカードはJR線内のみ利用可能です。
ちなみに、この改札口には自動精算機やチャージ機が一切設置されていません。精算やチャージが必要な場合、『青春18きっぷ』をご利用の場合などは両社の正規の改札口へお回り下さい。
連絡改札口の先は養老鉄道構内で、養老鉄道の正規の改札口前には乗換通路上にラッチがありますが、養老鉄道の列車到着時はここできっぷを確認していると思われます(実際のところは不明)。
 
 

吊下式駅名標です。非電照式です。
近鉄ベースのデザインで、帯が養老鉄道の緑色になっています。
駅ナンバリングは導入されていません。
左には乗換案内があります。
 
 

 

養老鉄道の大垣駅は頭端式ホーム1面2線(島式)の地平構造で、東西方向にホームが延びています。スイッチバック形の配線になっています。
左(南)が1番線で上り桑名方面、右(北)が2番線で下り揖斐方面です。養老線の列車は大垣駅で系統が分断されているため、桑名方面~揖斐方面を通して利用される場合は当駅で乗換となります。
ホーム有効長は推測ですが、1番線が3両分、2番線が5両分ありますが、2番線の終端方(手前側)はホームがカーブしていることから、おそらく直線区間で3両編成を停車させるために(ホームと車両の隙間を軽減するために)、2番線は西側へ少し延伸されており、実質的に2番線も3両分となっています。
ホーム幅は手前の終端方は広いものの、奥へ進むごとに狭くなります。2番線の揖斐方は相当狭くなっています。
上屋は1番線が終端方の2両弱分、2番線が終端方の約1両分です。終端方は通路・駅舎の屋根と連続しています。雨天時に当駅で下車される際は1両目にご乗車になって下さい。
ホーム上にはベンチが設置されています。
また、後方の終端方に駅舎・改札口があります。
上写真は1番線より桑名方を、下写真は2番線より揖斐方を望む。
 
 

2番線の終端部近くには0kmポストがあります。
大垣駅は養老線の中間駅で、大垣を境に別会社による建設でもなく、桑名~大垣~揖斐が一体的に建設された歴史的経緯からも、なぜここに設置されているのか不明です。
 
 

 

2枚とも2番線より終端方を望む。
2番線のみおそらく前述の経緯によりホームが手前側へ延伸されています。
1番線の右側には側線跡(1線分)があり、2番線の左側には途中(2番線がカーブする手前)で途切れている側線が1本あります。
さらに左はJRの電留線です。その終端部の先を養老鉄道~JRの乗換通路が横切っており、その先にJRの駅ビル「アスティ大垣」があります。
電留線の左にはJRのホームが見えます。
 
 

2番線より桑名方(左)、揖斐方(右)を望む。
ホーム端の先に2番線から1番線への片渡り線があります。
この先、右へ左へカーブして、右側のJR東海道本線と並走しながら桑名方面の線路(左)と揖斐方面の線路(右)が単線並列で住宅街の中を西へ走ります。やがてJR線が右へカーブして分かれても桑名方面の線路と揖斐方面の線路は並走を続けますが、やがて直進を続ける揖斐方面の線路に対して桑名方面の線路は左へカーブして、両者が分かれます。その後、揖斐方面の線路はすぐに室駅へと至ります。この室駅は桑名方面の線路を走る列車内からも見えます。
 
一方、桑名方面はこの先、住宅街の中を左へカーブして進路を南西に変えますが、やがて両側に工場が立ち並ぶようになるともう一度左へカーブして進路を南へ変え、イビデンの工場に挟まれた中を走るようになると右手に車両基地である富吉検車区大垣車庫を見て、西大垣駅へと至ります。
 
 

 

 

上写真は1番線より、中写真は2番線より、下写真はホームより、いずれも終端方を望む。
各番線には車止めがあり、その先に駅舎があります。1番線の方が手前でレールが途切れています。
ボームから続く通路を前方(東)へ進むと改札口に到達します。
改札口手前で左へ曲がるとJR線への乗換通路です。
尚、養老鉄道の大垣駅設置は国鉄線との接続が主目的だったと思われ、当駅より東側へ延伸する計画は存在しなかったと思われます。
  
  
あとがき  
私が養老鉄道(近鉄時代を含む)の大垣駅で下車(乗車)したのは2000年、2001年、2005年、2010年、2011年の計5度です。2010年を除き、桑名方面と揖斐方面の片方向しか乗車していません。頭端式ホーム1面2線で、終端部に駅舎・改札口があり、形の上では中間駅ですが、運転系統が当駅で分割されている事もあり、ターミナル駅の様相を呈しています。駅の東側にはJRの大垣駅ビルがあり、南側には大垣市の中心市街地が広がっています。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、東海道本線の下り快速系統に乗り換えて大垣駅下車すぐです。岐阜羽島駅より名古屋駅からの方が便利です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できますが、このルートは有効本数が多いものの費用が嵩みます。他に米原駅で在来線に乗り換えるルート、在来線(東海道本線)を乗り通すルート、近鉄で桑名駅まで行き、養老鉄道養老線に乗り換えて当駅するルートがあります。新幹線を使えば余裕で日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、JR駅ビル内や駅近くにコンビニがある一方、飲食店は気軽に入れる店舗が南口駅前には少ないです。北口側のショッピングモール「アクアウォーク大垣」内にはフードコートがあります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
  
東京・大阪とも到達難易度はさほど高くありません。養老鉄道養老線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は大垣駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:養老鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)