チビの話。
なんと4月いっぱい僕は毎日チビの最寄の駅まで付き添っていた。
これは過保護の嫁の指令である。
毎日7時前に家を出ましてね。
いつもなら7時半とか40分まで寝て8時過ぎに家を出る生活だったのに、6時半に起きて7時前に家を出る生活。
初めは最初の一週間だけという約束だったのに嫁の悪魔 鶴の一声で今月いっぱいまで延びてしまった。
もうね、3週間も定期の区間外の電車に乗ったわけですよ。
時間もかかるしお金もかかる。仕事で帰りが遅かった翌朝なんかはめっちゃ眠いし。
電車が遅れて会社を遅刻した日もあったな。
先々週だったかな。京橋の駅の近くで雷が落ちて電車が止まった日。
その後もダイヤが乱れて会社には数分の遅刻。まぁうちはフレックス制度があるので遅刻にはならんのだが9時に間に合わなかった。
あの日はほんとに悪夢でね、8時10分過ぎには京橋にいたのに、その時伊丹で電車が止まったM田にも余裕で先を越されまして・・・。
いつもは50分くらいで通勤できるところを1時間50分かけて通勤してた。もうね、旅ですよ。
新幹線なら東京から名古屋を突き抜けて岐阜羽島まで行けますよ。
新大阪を起点にすると広島を突き抜けて新岩国まで行ける。
いやはや大方映画1本見れますな。
チビなんだが入学当初に乗っていた電車が、日が経つにつれ1本遅くなり2本遅くなり・・・。
ある日、当初の電車から3本遅くなった時にチビが「あ!」と言った。「どうした?」と聞くと通り過ぎた車両にチビと同じ学校の生徒がいたらしい。僕は「んなアホな。宝塚から通ってるような奴おらんだろ。」というも「間違いない」と言い切る。
よく気づいたなぁ。僕は全然気づかんかったわ。
ここでは書かないけどチビは同じ学校の子から見られると少々都合の悪いことがあるので、その日からその電車に乗るのはやめた。
で、新たな発見も。なんとチビが乗る駅が始発となる電車が設定されていたのである。
これがまた素敵過ぎまして。
100%座れるのである。
毎日JRでおしくらまんじゅうをしながら大阪まで通勤する僕的にはまるで夢のような世界。これなら少々時間がかかっても許せる。
東京時代の会社のヤマ部の部員が南浦和に家を建てた。そいつは所沢の出身で所沢から港区の会社まで通ってきてた。で、「なんで南浦和だったの?」と聞くと「始発なんで」と言っていたのだが、その意味がよ~く分かったよ。
ところでね、チビ、塾辞めさせました。もうね、燃え尽き症候群。中受で燃え尽きましたわ。これから愚息のようにノー勉太郎になると思うがそこはもうあきらめた。
これで学校帰りにそのまま塾へ向かえるという阪急で通学するメリットがなくなったんだが、始発で座って通うというのはぶっちゃけめちゃくちゃメリットだ。座って通勤したいがために別料金を払って通う人もいるもんな。
ところでこの3週間に及ぶ、チビの付き添いで分かったことがある。朝の大阪駅の混雑ぶりである。
僕は8時半過ぎに頃大阪駅に着いてそこから違う線に乗り換えるんだがそこまでぎゅうぎゅうにはならないんですよ。むしろ大阪に来るまでよりも空いている。
ところが朝8時前の大阪駅ってのは激混みなのだ。。もうね、電車の到着1分前くらいに着いても乗れないの。ぎゅうぎゅうで。で、次の電車を待つの。
東京時代にひと月だけ川崎から田町まで京浜東北線で通ったんだがあの時も電車に乗れないということはなかったなぁ。
大阪でこんなことが起こっているんだなぁというのは新たな発見だった。
いよいよ明日からチビは一人で学校に行く。全くもって過保護すぎてお恥ずかしい話なんだが、周りを見ても親がついてる子なんて一人も見なかったからな。
でもまぁいっしょに行けてよかったこともあった。学校の話が聞けたり、コミュニケーションも取れた。
明日は川西の田舎で育ったチビ的には大きな一歩である。若干心配もある。うむ~、こっそり後ろからついていくかもしれんな。
嫁の過保護がうつったかな???