今回はいよいよ、キハ183系の一般車としては最後の営業運転となってしまった『キハ183系オホーツク』の記事を紹介します。前回記事でも触れましたが、乗り鉄撮り鉄含めて鉄ヲタのマナーの悪さが数多く露呈された事により、惜別の思いに水を差す残念なラストランとなってしまった事は誠に遺憾であり、その事に対するボヤキも書かせて頂きますが何卒ご了承ください。

それでは、キハ183系ラストランのトリを飾る『キハ183系オホーツク』の乗車記をどうぞ。

そういえば、キハ183系の仲間である『ノースレインボーエクスプレス』も、ラストラン運転が始まってしまいましたね…ショボーン

 

 

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2023年4月9日(日)。

それまでのキハ183系ラストラン運転は土日に行われていましたが、このオホーツクに限っては日月の2日間で1往復という変則的な運転となりました。正真正銘のラストランとなる上り列車が月曜日なのは、間違いなく撮り鉄の人出対策でしょうか(ソレでも熱心なマニアは無理矢理休みを取って撮りに行く)。

今回の札幌駅発車標は、1992年以後のoKマークと、ソレ以前(2022年夏以降復活)の流氷イラストマークのLEDアートが忠実に再現されていましたグッ

 

 

 

『キハ183系オホーツク』の下り列車(9001D)は、かつての『流氷特急オホーツクの風』を彷彿させる8時台の出発で、入線時刻は7:51。苗穂運転所から回送されてきたのはグリーン車3両を連ねた7両編成!当初は両端先頭車のみ普通車、中間車3両は全てハイデッカーグリーン車という豪華編成の予定でしたが、あまりにも人気が殺到したためか今回のオホーツクに関しては2両増結分を追加発売という措置が行われました(勿論瞬殺で完売!)。

編成は前週の『キハ183系サロベツ』と逆編成になりましたが、4月7・8両日に札幌~函館を山線及び海線経由で1往復する団体臨時列車(ボッタク…もといクラブツーリズム主催。キロ3両の5連)が運転されており、往路と復路で経路が異なったため編成の順序は復刻塗装車が従来通り遠軽方に戻っています。

 

 

 

いよいよ下り列車としてのラストランという事で、例に漏れず先頭車周りは撮影者が取り巻いて撮影もひと苦労…。

 

 

 

今回指定席を押さえたのは復刻塗装車の①号車!…ですが残念ながら通路側でしか確保できませんでした。本当はグリーン車狙いだったのですが、見事にハズレ…えーんまぁ乗れるだけでも有難いと思わなきゃなんですけど。

側面方向幕は誤乗防止の観点からか?『臨時』のみの掲出でした。編成表は下記の通り。

遠軽←①キハ183-8565 ②(G)キロ182-504 ③(G)キロ182-7551 ④(G)キロ182-7553 増㉑キハ182-7554 増㉒キハ182-508 ⑤キハ183-1555→札幌・網走(※全車指定席)

編成に注目してみると、オリジナル機関搭載のN183(②・増㉒号車)、NN183(⑤号車)、そして機関換装車(③・④・増㉑号車)とそれぞれのバリエーションが連結されており、なかなか興味深い組成でした(全7両中、運用開始当初の1986年製はグリーン車全車と増㉒号車の4両連結)。

 

 

 

①号車の車内。当然満席の状態で札幌駅を発車します。

尚、通路側でしか席を確保できなかったため、車窓風景はほとんど撮影しておりません。ご了承ください(その代わりすいている定期列車の時にいっぱい撮ってるのでニヤリ)。

 

 

 

『キハ183系サロベツ』と同様、札幌~旭川はノンストップ運転(但し岩見沢のみ信号待ちで運転停車)。

旭川駅5番線へは9:51に到着、今回はわずか2分の停車時間の間でササっと撮影を済ませてきましたアセアセ

 

 

 

LED発車標のメッセージも、発車時刻ギリギリで撮ったため全文を把握する事はできませんでした…。

 

 

 

旭川駅発車後、乗客には乗車証明書が配布されました。

 

 

 

2つ目の停車駅・遠軽駅1番線には12:04到着(石北本線内は新旭川、中越信号場、瀬戸瀬、生田原の各駅にて運転停車アリ)。約11分停車するのでようやくまともな撮影タイムに在り付く事ができました。

遠軽駅は1号車側ホームがギリギリで、駅員立ち合いの元でスロープ上から撮影しています。

 

 

 

コチラは網走までの先頭車となる⑤号車側。

 

 

 

ホーム上では記念入場券の特設販売コーナーがあり、ものスゴイ行列ができていましたが、その間を縫って撮影した「36年間ありがとう!キハ183系」のメッセージ。

もうキハ183系が遠軽駅で見られなくなるのも寂しいですね…ショボーン

 

 

 

さて…毎度おなじみ(!?)イベント列車運転時のお伴として同行してくださるらんちゃん女史ですが、今回は事情により札幌からの乗車はできず遠軽駅からの合流となりました(空席が遠軽→網走のみしか取れなかった)。追加発売後に空席を拾ったのは12気筒の原形エンジン(DML30HSJ)搭載の増㉒号車!コレはコレである意味羨ましい…ニヤリ

 

 

 

2番線ホームから編成写真を撮影。久々の7両編成(北斗の代走以来か?)はなかなか壮観で、グリーン車3両というのもかなりレア(ハイデッカーグリーン車は未確認だが、通常のオホーツク号で団体客乗車のためにキロ182-0形3両連結という実績はアリ)。

 

 

 

さて…遠軽駅発車後はお昼時という事もあり、お弁当を広げる乗客が多かったのですが、1号車の『くずもの入れ』はご覧の通り溢れ返り、まさに「ワヤゲッソリ

 

 

 

常紋峠を越えて北見盆地に入り、最後の途中停車駅となる北見駅2番線へは13:21に到着。

約6分停車しますが当駅ではホーム有効長が短いため、①②号車はドアカット。ホームに降りる際は③号車より前側のドアから降りなければなりません…。グリーン車の通り抜けは本来ご法度ですが、今回はやむを得ないケースなのでご容赦ください。

 

 

 

ただ…北見駅はホームが短く、2番ホームの網走方及び1番ホームの遠軽方も柵で立入禁止となっているエリアがあるため撮影もままならず…。

 

 

 

跨線橋には、キハ183系のご愛顧に対する感謝のメッセージが添えられていました。

 

 

 

そして網走湖と網走川沿いに進み、終着・網走駅1番線には14:17に到着。

札幌から6時間余り、下り列車としてのラストランが無事終了しました!

 

 

 

本来、この時間帯には14:32発西留辺蘂行4664Dが1番線に停車しているのですが、今回は臨時列車発着のため3番線に変更されていました。車両はキハ40の2連ですが、西留辺蘂方が国鉄気動車一般色の1759(?)、網走方が朱色5号の1758という国鉄色コンビというなかなかニクイ組み合わせ!

 

 

 

4664Dが発車して数分後、キハ183系は翌日の正真正銘ラストランに向けて、車庫へ向けて回送されていきました。ファンの中には給油線入線まで撮影を続けていた方もいらっしゃいましたが、私とらんちゃん女史は早々とホームから去る事に…。

 

 

 

青空が広がる網走駅。

私たち2人は駅前の東横INNにチェックイン。

 

 

 

ニコニコウインクニヤリ爆  笑ニヤリえー口笛ムキープンプンびっくりガーンてへぺろえーんびっくり笑い泣きショボーンキョロキョロチューラブニヤリラブウインクニコニコ爆  笑ガーン

 

 

ここからは翌日のオハナシです。

4月10日…ついにキハ183系一般形のラストラン当日が来てしまいました。

この4月10日といえば、私の養母の命日…。その養母とは数えきれない程網走駅から列車に乗り、旭川など道内各地へ向かったモノです。勿論キハ183系にも沢山乗ってきました。その183系のラストランがこの日になろうとは…何か運命を感じずにはいられないのです。

 

 

 

私たちが駅に着いた頃には、既に改札が始まっており、コンコースにはラストラン列車に乗る乗客でごった返していました。何せ7両編成の定員が338名(実際の販売座席数とは異なると思われる)。そのほとんどがこの網走駅から乗車すると思われ、普段ではあり得ない程の大賑わい振りです。

 

 

 

改札口の液晶ディスプレイ発車標は『臨時特急』の愛称名、その下に「キハ183系オホーツク」  183系の長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。のスクロール表示が流されていました。

 

 

 

多くのファンらに見守られ、『キハ183系オホーツク』は9:36頃(?)に1番線ホームへ入線。

 

 

 

側面方向幕はやはり『臨時』を表示。

今回も席が確保できたのは復刻塗装車の1号車!…なのですが、コレがケチの付き始めになろうとは…。

 

 

 

キハ283系オホーツクがモノクラス編成になってしまい、もう網走駅でグリーン車が見られるのはコレで本当に最後になってしまうのか…ショボーン最後こそハイデッカーグリーン車に乗ってみたかったなぁ…。

 

 

 

跨線橋の影が残念ですが、一応順光で撮れた7両フル編成。

 

 

 

キハ183系は、長年通い慣れた網走駅をいよいよ離れようとしています…。

 

 

 

2番線ホーム側では、網走市観光協会の方々が横断幕を掲げてお見送りをしてくださいました。

 

 

 

10:00、かつてのキハ183系『おおとり』を彷彿とさせる発車時刻で網走駅を離れた『キハ183系オホーツク号』。

1号車の車内はご覧の通りほぼ満席。残念ながら先述の通り窓側席は確保できなかったため、通路側のC席。従って車窓風景はほとんど撮影しておりません。悪しからず。

同行のらんちゃん女史は遠軽までの最後尾5号車通路側席と、両端部の車両となってしまいました。

 

 

 

しかし…隣のD席の鉄ヲタ男がトンデモない奴で、発車前私が自席に戻った際彼に挨拶しても全くスルー…。コレだけでもムッとしているのに、スマホ動画の音を大音響で流したり、LINEの着信音「らいん!」って変な声のヤツ。聴いててイラっとするわムキーは頻繁に鳴らすわ、おまけに席を立ったり戻ってきたりした際に「すみません」の一言も言えないような、まさに非常識極まりない野郎でした。こんな奴と6時間も共に過ごすのはまさに苦痛以外の何者でもなく、キハ183への惜別の思いよりも早く降りたいという思いが勝ってしまう程!流石にスマホ動画の大音響については我慢できず注意しましたが、まさに隣席ガチャ大ハズレもいい処。「せめて同業者なんだからもっと隣人に気を遣うなり何なりもできないのか!」と、ずっとムカムカしながら乗っていたのでしたプンプン流石に車内トラブルは他の乗客や運転上の迷惑になるので怒鳴りつける行為まではしませんでしたが…。

 

トラブルといえば、撮り鉄同士のトラブルも報告されており、西女満別駅付近(?)の撮影スポット(物凄い人出だったらしい…)では場所取りでの揉め事が原因による暴行事件、また他の撮影スポットへ猛スピードで移動する「追っかけグルマ」のパトカーパトカー追い越しという、まさに常軌を逸した行為が平然と行われていたというのにはもう言葉もありません。

このように、せっかくのラストランの気分に水を差すトラブルは残念であり、JR北海道も長年活躍してきたキハ183系のラストラン列車を長編成で走らせる機会を与えてくださっただけに、関係者も困惑している事でしょう…。

こんなトラブルがあるからこそ、他のJR各社では『サイレント引退』という形でひっそりと老朽車両の運用離脱…というケースが相次いでいるのですが、鉄ヲタ同士のトラブルが比較的少ない北海道は比較的平和といわれていただけに、今後そういう事態になるのも否定できないかと思います。こんな事ばかり起きているから鉄ヲタが白い目で見られるのですよ。思い当たる鉄ヲタ諸氏(※私はヲタではない。あくまでも『愛好家』というスタンス)は是非とも反省して頂きたい(するワケねーか!?)。

 

 

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気を取り直して、続き。

いきなり飛びますが(北見駅は停車時間が短いため降りての撮影はナシ)、遠軽駅に到着。停車時間が短く、なおかつ撮影者があまりにも多すぎたためこのような写真しか撮れませんでした…(トホホ…)。

 

 

 

遠軽駅から先では、正真正銘ラストランとなる列車の乗車証明書が配布されました。

コレでラストラン列車6枚分コンプリート!!

 

 

 

石北本線内は北見、遠軽の両停車駅の他に、相内、丸瀬布、上川、東旭川、新旭川の各駅で運転停車。石北本線に別れを告げ、旭川駅には14:21に到着、約5分停車。

 

 

 

往路では撮影できなかったLED発車標のメッセージ全文(読みづらいかもしれませんがご容赦ください)。

「キハ183系オホーツク」へのご乗車ありがとうございます。デビューから36年間、道内各地で活躍してきた183系はその歴史に幕を下ろします。183系の思い出を辿りに、雄大な自然の中を走り抜ける石北本線に足をお運びする事を、駅社員一同心よりお待ちしております。

 

 

 

旭川駅はホーム上に乗車口の札が掛かっていない代わりに、この液晶ディスプレイによる乗車口案内があるのですが、グリーン車3両というこの表示が見られるのも今後はあり得ないでしょうね…。「増㉑・㉒」号車が表示できない代わりに増①増②号車と表示されているのはご愛敬。

 

 

 

旭川駅から先は、前週の『キハ183系サロベツ』と同様のスジで函館本線をノンストップ走行。

大麻駅を通過する辺りで、いよいよ車掌によるラストラン放送が流れました…。

中身が濃い内容なので、全文紹介しきれないためYouTube動画を貼り付けさせて頂きました。お時間のある方は是非お聴きください(音声+静止画なので物足りないかもしれませんが…)。

 

 

 

終着もいよいよ近づき、苗穂運転所ではスタッフによる横断幕掲出とお手振りが行われ、ラストランの気分もいよいよ最高潮に。バックにはキハ183系の後ガマとなったキハ283系が…。

 

 

 

ついに…!!15:58、終着・札幌駅に無事到着!

正真正銘、キハ183系ラストランの旅は終わりを迎えたのでした。

 

 

 

『キハ183系サロベツ』と同様、苗穂運転所への回送列車は16:14に発車。

 

 

 

ところが…またも残念な事がありまして。

この回送列車の出発の様子を動画で撮っていたのですが(勿論黄色点字ブロックの内側で!)前の点字ブロック側にいた男(乗客かただの撮り鉄かは不明)が撮影を終えるや否や、捨て台詞を吐くように「ジャマジャマ!!」と私を含めた他の撮影者をどかすという行為があったのです。流石に私も逆ギレしてしまいましたが、邪魔なのはお互い様でしょ!周りに取り囲まれて鬱陶しいのはわからなくもないですが、被写体に被るような事はしていないし、同じ同業者なんだから友好的にできないのか!って。最後の最後で嫌な思いをさせられ、私が大好きだったキハ183系のラストランの惜別ムードに水を差す結果となってしまいました。本当に残念でなりません。

 

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まぁこんなワケで、キハ183系一般形のラストランが終わってしまいましたが、私にとって『推し』な鉄道車両ともいえた同系がもう営業運転しないという事は、鉄道趣味に対する情熱も急速に薄れてしまうという事を表しており、今後は乗る列車を『厳選』して乗り鉄自体も大幅に縮小せざるを得ない事になるでしょう…。鉄道趣味者は自己顕示欲が強い(故・種村直樹氏もそう云っていた)だけに上記のような意地悪で譲り合いの精神のない方も少なからずおり、その事も趣味に対する意欲減退の理由の一つです。

まぁそう言ったものの、まだ北海道にはキハ40という国鉄型車両が残っており、また宗谷本線には5~6月に『花たび そうや』という観光列車が走ります。まだ魅力的な列車や車両が残っているウチは、縮小傾向ながらも乗り鉄趣味を続けていきたいと思います。

 

そして最後になりましたが、営業運転を終了し二度と本線上には姿を現す事のないキハ183系一般形に向けて、私なりのメッセージを紹介…。

 

キハ183系よ、君は私の鉄道趣味人生に沢山の思い出を残してくれました。道内各地、北は稚内、南は函館と、縦横無尽に活躍する君たちを私はずっと応援してきましたが、ついに別れの時が来てしまいましたね。もう二度と乗れないのは残念で悲しいですが、君との思い出は私の心の中にずっと生き続ける事でしょう。ありがとう、キハ183系、そして、さようなら、キハ183系!

おわり