〜2023年3月4日(土)〜






12時40分、東京駅に到着。

ここからは常磐線「ひたち13号」仙台行き。
2020年3月、9年振りに全線運転再開してくれた常磐線と、同時復活の「仙台ひたち」で杜の都へ。





12時51分、E657系「ひたち13号」到着。
初乗車となるE657系。今までちょくちょく見かけてたけど、改めて見ると精悍な顔つきでカッコいいな😆





モハの2号車に乗車し、仙台までモーター音を堪能させて頂く😏





こちらの列車で東日本パス2回目の指定席。「あずさ」→「ひたち」と在来線特急2トップを乗り継ぐ旅。
「ひたち」の東京→仙台はなぜかえきねっとで購入できず、駅の指定席券売機で購入。





上野東京ラインを経て、列車は上野に到着。
東北特急と云えば上野発着だったけど、「北の玄関口 上野」はもう過去のものとなってしまった😩





上野からも大勢乗車し、2号車は70%程の乗車率に。
E657系の内装は「あずさ」のE353系とほぼ同じだけど、シートはこちらの方がフカフカしてる気が😚





北千住付近で、常磐線のライバル つくばエクスプレスと並走。つくばエクスプレスは秋葉原側・つくば側共に延伸計画があるようだけど、はたしてその先行きは?





ここで昼食タイム。東京駅の「祭」で購入した鰊みがき弁当 with B🍺
東日本パス提示で10%引きの900円😆





函館駅名物。個人的美味い駅弁No.2。プチプチカズノコが魚卵好きにはたまらない。

ちなみにNo.1は札幌駅 石狩鮭めし(あくまで個人の好み🙇)。





我孫子の車両基地を通過。取手までの専用機、緑ラインE231系が停泊。首都圏では珍しく常磐線が取手以北交流なのは、石岡にある地磁気観測所への影響を無くす為とか。





特急らしい走りで常磐線を進むE657系。





速度計測アプリで見るとこのスピード。心地よい爆走💨





霞ヶ浦に流入する桜川を渡ると土浦。しかし偕楽園まではノンストップ。





駅弁のあとは、車窓を眺めながら缶チューハイ。これがたまりません😙





突如、車窓にクルマの列。





14時04分、臨時停車の偕楽園に到着。偕楽園渋滞だったのか。
コロナ禍で梅まつりもおごそかに開催されていたのが、今年は元通り盛大に。この時期ならでは、梅の花が満開🌼





千波湖のほとりは長い車列。行楽シーズンは鉄道が安パイ😌





14時06分、水戸に到着。多くの乗客が下車。
日本庭園を連想させる独特の発車メロディ🎵





那珂川を渡り、ときわ路を爆走で進む。
久々の常磐線。2012年以来、11年振りなので車窓の記憶が曖昧。





やがて車窓に太平洋。天気がいいから海の碧さが映える。





14時29分、日立。
天下の日立製作所お膝元。E657系製造3社のうち1社は日立製作所とか🧐





この辺り、海はチラリズム。でもきれい。





15時14分、いわき。
発車案内がなぜか「ひたち19号」になってる😐

そして、お楽しみ気分はおそらくここまで。





列車はいわきを発車。

あの大震災から今年で12年。2012年に乗った時は、いわきから先の広野−亘理(わたり)間が不通で、「ひたち」もいわきが北限となっていた。





その北限を越えて進む「ひたち」。ここからはどうしても緊張感を伴う。





今日は穏やかな海。





この景色からは想像もつかない3.11。





15時32分、広野。
ここからが2012年には行けなかった区間。





不自然に広がる更地があの日の爪痕を感じさせる。





今は何事もなかったかのように静かに流れる川。





真新しい堤防。さらに重機が頻繁に見られるようになる。





15時47分、富岡。
ここから先、富岡−浪江が原発事故により最後まで不通となっていた区間。ここからはその原発間近を通過する。





人の気配がない更地が続く光景に言葉を失う。





15時55分、大野。
原発関連のニュースで頻繁に耳にした大熊町の駅。真新しい駅舎は静寂に包まれている。





ここは福島第一原発から数km。道路には人もクルマも見られず、ゴーストタウンの中を列車だけが走っているかのような感覚。





16時00分、双葉。
復旧の際に複線だった線路は単線化され、かつての上り線はレールが剥がされている。





川の向こうに街並みが見えてきて、少しホッとする気分。





16時04分、浪江。
富岡・大野・双葉・浪江と、帰還困難区域が今なお残るこのエリア。常磐線復旧は喜ばしいけど、まだ何も終わってないことを改めて実感。





アスファルトが真新しい道路。復興は現在進行形。





線路に沿うように続く未舗装路。これも複線だった線路を剥がされた跡だろうか。





16時21分、原ノ町。ニュースで何度も見聞きした南相馬市の中心駅。
震災前は原ノ町発着の「ひたち」が存在していたけど、復旧後その設定は無くなっている。





こちらの原ノ町−相馬は2011年12月にいち早く復旧。しかし前後とも鉄路は寸断されたままで、この区間に701系を陸送+現地組み立てして、飛び地の形で運転再開にこぎつけたという苦難の復旧。





時折現れるため池がオアシスのように感じられる。





16時36分、相馬。
この先も大きな津波被害を受けた区間。





相馬共同火力発電 新地発電所の煙突が目に入る。3.11に続き昨年の地震でも被害を受けてしまったようだけど、どちらも懸命の作業で復旧。





新地を目前に列車は内陸へと進路を変える。元々は海沿いだったのを、津波対策として浜吉田までルートを内陸に移して復旧。旧線跡は県道38号相馬亘理線として整備が進む。

旧新地駅は津波が直撃し、大破したE721系と駅舎の映像がニュースで流れ衝撃が走った。





16時45分、新装なった新地で「ひたち26号」品川行きと交換。
被災した新地駅で、常磐線のシンボルとも言える「ひたち」同士がこうして顔を合わせるのはなんとも感慨深い。





17時01分、亘理を通過。
2012年に不通となっていた区間を通り抜け、なんとなく安堵感。





雄大な阿武隈川を渡る。時刻は17時05分。いつの間にか日が長くなった。





東北本線に合流し、夕暮れの岩沼を通過。
やっぱり在来線で来ると、遠くまで来たな~っていう気分になる。





やがて車内に終着放送。
ふと、座席ランプがほとんど赤になってて、いつの間にか車内がガランとしてるのに気付く。東日本パスで仙台まで「ひたち」に乗る人は多いだろうと思ってたけど、そうでもなかった。やっぱり東京−仙台は新幹線が主流。





多くのビルが見えてくると、間もなく杜の都 仙台。





17時25分、終点 仙台に到着。

色々な感情が交錯した4時間半。やはり途中からは車窓を楽しむという気分にはならず、平凡な日常のありがたみを強く感じた常磐線「ひたち」の旅。





復興はまだまだ道半ばだけど、常磐線全通と「仙台ひたち」復活が後押しとなり、さらに前進していくことを願って6番線をあとに🙏



ここからは東北新幹線で盛岡へ➡️