(前回記事の続き)
(JR播但線 キハ41形気動車 @寺前駅)
JR西日本 播但線 寺前→和田山
姫路から乗車したJR播但線103系電車は、終点の寺前駅に到着。寺前駅には特急「はまかぜ」も停車する。
播但線の電化区間はここまで。この先、寺前駅から終点の和田山駅までの36.1kmは非電化区間になり、列車本数はさらに減る。また、朝一本だけこの駅から山陰本線の城崎温泉駅まで直通する普通列車がある。
側線には、播但線非電化区間で活躍する、国鉄首都圏色(タラコ色)のキハ40形、キハ41形気動車が留置。
播但線にだけ存在する
キハ41形2000番台気動車
キハ41形は、片運転台のキハ47形1000番台を両運転台に改造した気動車で、新設した側の運転台は切妻型の独特な顔。
寺前駅で、隣のホームに停車中の寺前発・和田山行きの気動車に乗換え。
乗車するのは、単行のキハ40形ワンマン車両「キハ40 2007」で、観光列車の「うみやまむすび」。
この観光車両「うみやまむすび」は、播但線の元・臨時普通列車「天空の城 竹田城跡号」をリニューアルした車両で、団体列車のほか、定期普通列車にも使用される。定期列車として運用される場合の現在の主な運転区間は、播但線の寺前~和田山間や山陰本線の和田山~浜坂間。
乗車した播但線 和田山行き普通列車は、17時16分に寺前(てらまえ)駅を出発
留置線の播但線非電化区間用の気動車を横目に、和田山行き気動車は走り出す。
留置中の「キハ41 2002」。
キハ41形(手前)とキハ40形(奥)気動車
「キハ41 2005」
山間部を走る。
市川を渡る。
長谷(はせ)駅停車
桜が咲く季節
川沿いを行く。
単行気動車は生野峠を超える。
生野(いくの)駅
特急「はまかぜ」も停車する駅
かつて生野には、生野銀山があり、銀鉱石運搬用のトロッコ軌道があった。今もトロッコ軌道の遺構が残る。
(Wikipediaより)生野銀山近くの口銀谷の町並みと市川沿いのトロッコ軌道跡
新井(にい)駅
この駅に近い山間部には、かつて神子畑選鉱所があり、1957年(昭和32年)までは神子畑選鉱所まで鉱山鉄道が延びていた。現在は、新井駅から神子畑地区まで朝来市営バスが結ぶ。
(Wikipediaより)神子畑選鉱所(明延鉱業)、現在、建物は解体され、インクラインのみ残る。
青倉(あおくら)駅(反対側)
竹田(たけだ)駅
特急「はまかぜ」の一部も停車する。
駅近くの山には竹田城跡がある。竹田城は標高353.7mの古城山(虎臥山)山頂に築かれていた山城。
円山川の川霧による雲海に浮かび上がる竹田城跡は有名で、「天空の城」「日本のマチュピチュ」とも呼ばれる。
(竹田城跡公式HPより)雲海に浮かぶ竹田城跡
竹田駅には特急列車との行き違いのため、17時57分〜18時02分まで停車
JR西日本の観光列車「うみやまむすび」(キハ40 2007)。
団体列車や定期普通列車に使用される。定期列車の場合の主な運転区間は、山陰本線の和田山~浜坂間、播但線の寺前~和田山間。
車両は、「宝箱」をイメージしたデザインで、車内には外側を向いたカウンター座席もある。また、沿線の特産品の展示も行っている。
車両略号は「福トカ」。JR西日本近畿統括本部福知山電車区豊岡支所(旧・福知山支社豊岡鉄道部)所属。
乗務員室
運転台
乗務員内の小型扇風機には国鉄の「JNR」マークが残る。
上り特急「はまかぜ6号」大阪行きが行き違い通過
播但線唯一の優等列車
竹田駅を発車
日本海に注ぐ円山川に沿って走る。
やがてJR山陰本線と合流
5番線ホームに到着。折返し、播但線の寺前行きになる。
隣の4番線ホームからは、18時10分発、山陰本線福知山行きが発車
18時23分発城崎温泉行きの山陰本線普通列車が4番線に到着
和田山駅はホームが2面あり、1.2.4.5番線乗り場がある。3番線にはホームがない。有人駅だが、早朝と夜は無人駅になる。
18時27分、播但線・寺前行き普通列車(観光車両うみやまむすび)が和田山駅を発車
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