鉄道会社が催す撮影会、最近はだいぶ定着してきた感がある。
そして遂に、その類のイベントが我が地元でも開催されることとなった。
エントリーフィー17,500円という額面にちょっとビビってしまったが、どうしても後悔したくなかったのでビシッとエントリー。
松戸車両センター我孫子派出所で開催された、撮影会ツアーに参加してきた。
ちなみに我孫子派出所でのイベント開催は過去の記録を遡っても実績が見られず、一般人が我孫子派出所に降り立つことができるイベントはこれが初めてのようだ(オリエンテーション談)。
深夜のバルブ撮影は、日中の撮影に比べてこなした回数が圧倒的に少ない。
そのためメイン機にE-5+ZD12-60、サブ機でE-PL10+ZD14-42を持参して、腕のショボさを補える体制で臨んだ。
E-5を三脚に据え、電子水準器で水平を取り、ピントを合わせ、ひたすらシャッターを切る。
低いISO感度での長時間露光は古いボディのE-5でもノイズを全く感じさせず、撮影後のプレビューを目にしては思わずにやけてしまうほどだった。
しかし、光が真っ直ぐ突き抜けてくるLED光源によるハレーションを軽減させることに苦慮することも多くあり、フラッグシップモデルのZD12-60でも太刀打ちすることが困難だったのは、撮影者の経験不足に他ならないだろう。
基本的にF16で撮影していたが、F8やF11で試してみてもよかったかもしれない。
保険のE-PL10では手持ち撮影をしたが、こちらはキットレンズ。
写真の端になると解像の低下が否めない。
とはいえ、深夜に手持ちで撮影できるようになった現代の技術は大変ご立派。
夜の撮影会、三脚がなくても十分楽しめる時代になったことには恐れ入った。
とはいえ、古いと言えども高額レンズのポテンシャルは今でも十分通用したため、結果的にこ日の主力はE-5となった。
やっぱり良いレンズは良い絵を吐き出すんですよ。
しかしなあ…さすがに10年以上前の一眼レフはそろそろキツい。
近くにいた参加者が、ツアーの途中でちょっと気になった景色を手持ちでバシャバシャって撮るんですよ。
深夜なのに日中のスナップ撮影と何ら違わぬスタンスで。
これはE-5には到底無理。
そんな思いを抱きながらも、いざバルブ撮ってみたらE-5はかなりの善戦。
ちょうど数日前から、Adobe Lightroomで実装されたAIノイズ除去が騒がしいので、いい加減フォトレタッチも本腰を入れるタイミングなのかな…と思ってみたり。
撮影の苦労話はこれでおしまい。
拙作ではありますが、珍しい行先表示「北千住」「湖北」「安食」を掲げたE231系などにご注目いただければと思います。