ぐんまのSL

JR東日本高崎支社が運行する「ぐんまのSL」は首都圏から近いこともあって、かなり人気があります。
 
2023年度は客車の種類によって列車名が異なり、12系客車で運行するものが「SLぐんま○○」、旧型客車で運行するものが「SLレトロぐんま○○」となりました。
○○には、上越線(高崎~水上間)が「みなかみ(水上)」、信越線(高崎~横川間)が「よこかわ(横川)」が入ります。
 
ということで、今シーズン最初の上越線運行になる4月8日「SLレトロぐんま水上」号に乗るべく水上駅にやってきました😂
 

 
駅を出て向かったのが、駅の北側にある転車台広場

水上駅に到着したSLは、上り列車の出発直前まで、ここ転車台広場で見ることができるからです。
 
 
目の前には、本日のけん引機関車「D51 498」が停車しています。
SLに乗車してしまうと、SLをじっくりと眺めることはできませんので、ここに停まっているうちがチャンスです📷️
 
今シーズンからは旧型客車をけん引する場合には、列車名が「SLレトロぐんま水上」号に改名されため、ヘッドマークも新調されました。

本日が運行初日のため、ヘッドマークも初披露でした🤩

 
到着したのは、14:30頃。
程なく係員の方が集まってきて、14:40頃からSLが動き出します。
 
 
漆黒のボディはもちろん、大きな動輪や細かい配管などメカニカルな感じが、蒸気機関車の魅力ですし、実際にシュッシュッと蒸気が通って動き出すと、まるで生き物のように感じられます😃

好みはいろいろあると思いますが、どっしりとしてバランスが良い美しさが、D51(デゴイチ)がSLの代名詞として語られる所以でしょう。
 
線路横には転車台もあり、下り列車到着後には、SLの進行方向を変えるために実際に使われています。
 
 
この転車台があるおかげで、上越線(高崎~水上間)のSLは往復ともにSLが先頭に立って走ることができるわけです。
一方、信越線横川駅には転車台がないため、信越線(高崎~横川間)ではSLが先頭に立つのは往路または復路のどちらかのみです。
 

旧型客車の魅力

客車は12系客車と旧型客車の2種類がありますが、今回は旧型客車です。
昨年までの旧型客車は茶色一色でしたが、今年から青色の客車も誕生しました。
 
誕生したと言っても、茶色から塗り替えたものですけど😁
 
 
日によってつなぐ順番が変わったりするので、ご参考までにしていただきたいのですが、この日の編成をご紹介しておきます。
 
↑高崎方
1号車 オハニ36-11(荷物車との合造車)
2号車 オハ47-2261(トイレあり)
3号車 スハフ42-2234(青い客車)
4号車 スハフ42-2173(ラウンジカー:販売カウンターとフリースペース)
5号車 オハ47-2266(トイレあり)
6号車 スハフ32-2357(最も古い客車)
↓水上方
 
オススメは、6号車の最も古い客車(スハフ32-2357)です。
旧型客車の中でもこの車両だけ戦前の客車とのことで、車内の床が板張りだったり、窓が小さかったりと他の客車とは異なり、かなり雰囲気がある客車だからです。
 
 
いかがでしょうか。
まるで博物館でしか見ることできないような、歴史を感じさせる客車でしょう。
 
その割には、ドアが自動で閉まり施錠される機能が付いていたり、安全面はきちんと手直しされています👍️
 
 
次に古いのは1号車(オハニ36-11)で、似たような雰囲気が味わえます。
 
なお旧型客車には冷房設備が付いていませんので、夏場に乗車する際にはしっかりと対策をなさってくださいね☀️
 
こちらは車掌室の区画ですが、特に扉があるわけでなく、見学することができます。
(走行中は、業務上立ち入り禁止になります。)
 
 
 

沿線の風景

さて、ここまでにだいぶ文字数を使ってしまいましたので、ここからはさっぱりとまとめていきます💦
 
沿線の駅名標はSL仕様になっていて、記念撮影にもぴったりです。
 
 
そろそろ出発の時間です。
この日は「SLレトロぐんま水上」号としての初運行のため、出発式が行われていました。
 
 
高崎駅まで約2時間のSL旅です。
 
落ち着いた頃に、4号車の販売カウンターを偵察に行きましたが長蛇の列😂
しばらくは座席でのんびりと過ごします。
 
 
後方が見えるのも客車列車の楽しみです。
(走行中は最後部デッキには立ち入りできません。)
 
 
しばらくすると「固いアイスはいかがですか?」と車内販売の方が回ってきましたので、迷わず購入。
 
新幹線の車内で販売されている「シンカンセン スゴク カタイ アイス」と同じですが、旧型客車の車内で食べると、すごくハイカラなものを食べている感じがします。
 
 
途中の沼田駅渋川駅では10分以上の停車時間があり、ホームに降りて写真を撮ったりすることもできます。
 
こちらは沼田駅のホームに飾られていた、大きな天狗のお面。
近くに天狗で有名な、迦葉山弥勒寺(かしょうざん みろくじ)」があるためです。
 
 
SLの運転席の様子をのぞき込みこともできます。

「鉄道省 鷹取工場 昭和15年」の銘板が歴史の重みを感じさせます。
 
 
車窓右手には榛名山、左手には赤城山を眺めながら、終点の高崎駅を目指します。
 
 
最後部の客車なので、大きなカーブに差し掛かるとこんな景色も楽しめます😆
(ズームで撮影していますので、危険な撮影はしていませんよ。)
 
 
渋川駅の手前でかなり減速して、利根川を渡ります。
ここは景色も開ける場所なので、減速してくれたおかげて、ゆっくりと景色を楽しむことができます🙌
 
 
先を急ぐ方は、渋川駅で特急「草津・四万4号」に乗り換えできます。
ホームの向かい側に到着するので、特に小さなお子様連れの方はここで特急に乗り換えた方が、早く帰れるのでおすすめです👶
 
渋川駅から先は住宅も多くなってきて、沿線の方々のお手ふりも活発に👋
 
そして、終点の高崎駅に到着。
駅著さんを筆頭に、名物のダルマに扮した駅員さんもお出迎えしてくださいました。
 
 
首都圏から近い場所では、秩父鉄道「パレオエクスプレス」 や 真岡鉄道「SLもおか」 も運行中ですので、お好みに合わせてお出かけしてみてください。