|
テーマ:鉄道(21875)
カテゴリ:長崎本線
江北駅(こうほくえき)は佐賀県杵島郡江北町大字山口にあるJR九州の駅です。
1895年(明治28年)5月、九州鉄道の山口駅として開業しています。 1913年(大正2年)3月、山口県の国鉄・山口駅が同年2月に開業したことに伴い、同じ名前の駅名を避けることから旧国名の”肥前”を頭につけた肥前山口駅に改称されました。 通常でしたら、国鉄では後にできた駅が旧国名を名前の頭に付けるものなのですが、山口県の山口駅は県庁所在地にある駅だという理由からでしょうか、”長門”山口駅もしくは”周防”山口駅とはならずこちらの佐賀県の山口駅が頭に”肥前”をつけることになりました。 2003年(平成15年)12月、駅舎が橋上化される。 2022年(令和4年)8月、西九州新幹線の開業を前に列車の接近メロディ及び発車メロディを江北町制70周年記念楽曲である”くるり”の「宝探し」に変更しています。 ”くるり”は、男性2人組のロックバンドでメンバーの岸田繁、佐藤征史ともに関西の京都府出身で佐賀県とは何の縁もありませんが、どうやら江北町の町長が”くるり”ファンということで駅のメロディの創作を依頼したようですね。 また”くるり”の楽曲には京浜急行とのコラボ楽曲の「赤い電車」や高松琴平電気鉄道とのコラボ楽曲「コトコトことでん」があります。 ボーカルの岸田繁も自他共に認める筋金入りの鉄道ファンであり、『タモリ倶楽部』のタモリ電車クラブゴールド会員ということです。 私も”くるり”の曲は何曲か聞いたことはありますが、その中でも「ばらの花」は名曲ではないでしょうか。 【ふるさと納税】ロックバンド「くるり」とコラボ 江北町70周年記念楽曲「宝探し」CD・DVD・写真集セット [HZZ002] 2022年9月23日、西九州新幹線開業にあわせて、肥前山口駅から江北駅に改称しました。 駅のある江北町としては知名度を上げるために駅名を変更したとのことです。 また肥前山口駅時代はこの駅は、”最長片道切符の終着駅”となっていましたが、西九州新幹線開業に伴い、”最長片道切符の終着駅”は隣の長崎県の新大村駅となりました。 2004年(平成16年)にはNHKの番組『列島縦断 鉄道12000キロの旅 ~最長片道切符でゆく42日~』で最終日に肥前山口駅が映され、それに伴い「JR最長片道切符の旅ゴール 肥前山口駅」と書かれた記念碑が駅北側に建てられました。 単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、合計3面5線のホームを持つ地上駅で、JR九州サービスサポートが業務を行う業務委託駅です。 2019年度(令和元年度)の1日平均乗車人員は1163人、長崎本線と佐世保線の乗り換え利用が主で江北駅自体の利用客はそれほど多くなく、特急の利用者も福岡都市圏(博多方面)への利用が大半で、長崎県内に向かう利用(長崎・佐世保方面)は少なくなっています。 駅のある江北町じたいが佐賀県の中央部に位置する町で、鉄道や国道が分岐する交通の分岐点で知られています。 駅名標には江北町のキャラクターである「へそがえる ビッキー」が描かれていますが、これは江北町が古くは長崎街道の宿場町として歩んできた歴史、道と道路で佐賀県を縦横につなぐ交通拠点として栄える“おへそのまち江北町”をPRするために生まれたものです。 肥前山口駅時代(国鉄時代)は、長崎駅・佐世保駅発着の特急列車は当駅での連結・切り離しが多かったですが、現在、当駅で連結・切り離しを行う特急列車はありません。 しかし、列車の停車位置案内にかつて長崎駅・佐世保駅まで走っていたブルートレイン「さくら」の停車位置案内がそのまま書かれて残っていたことは驚いたとともに懐かしい感じもしましたね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.04.19 23:35:36
コメント(0) | コメントを書く
[長崎本線] カテゴリの最新記事
|