富山大学前停留場【富山県】(富山地方鉄道富山軌道線呉羽線。2013年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
富山県富山市の市街地西端部に位置する路面電車・富山地方鉄道富山市内軌道線(呉羽線)の終着駅で、駅近くには駅名の由来となった富山大学五福キャンパスや、県営富山球場や五福陸上競技場で構成される五福公園があり、終着駅でも一定の利用がある、
富山大学前停留場 

(とやまだいがくまえていりゅうじょう。Toyamadaigaku-mae Station) です。  
 
尚、写真は大学前停留場時代の2013年撮影で古いです。現在は駅名改称、歩道橋の撤去など状況が変化しています。ご了承下さい。
 
 
駅名  
富山大学前停留場 (C 22)  
(※) 記事内では「富山大学前駅」「富山大学前電停」と表記する場合があります。    
 
所在地  
富山県富山市  
 
乗車可能路線  
富山地方鉄道:富山軌道線【呉羽線】     
 
隣の駅  
安野屋方、南富山駅前方……トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前(五福末広町)停留場  
 
訪問・撮影時  
2013年8月  
 
 

富山大学前駅は県道44号線の中央部に電停が設けられています。
ホーム(安全地帯)への出入口は写真奥、終端部にスロープが設置されています。撮影時(2013年当時)はスロープがなく、終端部にあった歩道橋でしか出入りできませんでしたが、バリアフリーに対応できていなかったため、翌2014年には歩道橋付近に横断歩道を設置して歩道橋を撤去し、スロープの出入口に変更してバリアフリー化されました。
電車は車内収受方式なので、駅構内に改札設備は存在しません。当然、無人駅です。
 
駅前は市街地で、県道の北東側(右)は商店と住宅が混在しています。
一方、県道の南西側(左)は一帯が県営富山球場や五福陸上競技場で構成される五福公園になっていて、五福公園の先(左奥)に富山大学五福キャンパスがあります(正門まで約300m)。
約1km先には丘陵地が横たわっており、路線名の由来となる呉羽地区中心部は丘陵の向こう側に位置します。
 
 

大学前駅時代の駅名標です。非電照式です。
時刻表や路線図と一体になっています。
現在は「富山大学前」へと停留所名が改称されています。
 
 

 

富山大学前駅は単式ホーム(安全地帯)1面1線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
乗降とも同じホームで行います。
有効長は単車ギリギリ2両分、連接車1編成分あります。路面電車の駅にしてはホーム幅が広いです。点字ブロックが設置されていて車いす対応幅です。バリアフリーに対応しています。
上屋は終端寄り(手前側)の単車1両分に設置されています。
また、現在は後方にスロープ出入口がありますが、以前は歩道橋出入口しかなく、バリアフリーに対応していませんでした。
ホームにはベンチが設置されています。
写真は南富山駅前方を望む。
 
 

こちらは終端方を望む。
手前の南富山駅前方には出入口がありません。
また、ホームドアや落下防止柵は設置されていません。
 
 

安野屋方、南富山駅前方を望む。右側は五福公園です。
富山大学前駅構内は単線になっていますが、すぐ先で複線になります。
この先、市街地を通る県道44号線の中央部を南東へ走り、左へカーブして県道56号線と交差する五福交差点を渡るとトヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前(五福末広町)駅へと至ります。かつてはの停留所名は「新富山」でした。
 
 

 

終端方を望む。写っている歩道橋は撤去されました。代わりにレールが途切れた先に横断歩道(信号機付き)が設置されています。
車止めはありません。その先に緩衝材があるのみです。
これより先、路線名になっている呉羽方面への延伸構想があるようですが(戦前は丘陵地手前の呉羽公園駅まで線路が延びていたため、一部区間は復活の形)長年にわたり進展が無く、むしろ近年は少し先で左折して五福公園と富山大学五福キャンパスの間を南西へ走り、キャンパス南端部にある富山大学工学部前まで延伸する計画の方が有力のようです。費用の問題がクリアできれば延伸計画が進展するかもしれません。
まぁ、せめて富山大学正門前まで約300m延伸できれば、通学の利便性が格段に向上するのですが…。
 
 
あとがき  
私が富山大学前電停で下車(乗車)したのは2001年、2013年の計2度です。2001年は富山市内軌道線の乗りつぶしのため、そして2013年は富山市内軌道線の車窓風景撮影のため、いずれも終着駅ゆえに必然的に下車(乗車)しました。2回とも大学前電停時代に下車しています。路面電車の終着駅にありがちな1面1線の小さな駅で、ホームへのアプローチは歩道橋でしたが、バリアフリー化のため横断歩道へと切り替えられました。駅前は市街地ですが、南側には五福公園があり、その西側には駅名の由来となった富山大学五福キャンパスがあります。
 
東京からですと北陸新幹線『かがやき』or『はくたか』に乗り富山駅で下車。高架下にある富山駅電停から富山地鉄富山軌道線の、2系統または5系統の富山大学前行きに乗車して終点下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと北陸本線特急『サンダーバード』で金沢駅まで行き、北陸新幹線(種別不問)に乗り継いで富山駅下車。以降は上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、学生の街にある駅にもかかわらず、駅近くにコンビニや気軽に入れる飲食店がありません。最寄りのコンビニは約250m北西、富山大学の正門近くにある「ローソン」になります。最寄りの飲食チェーン店は約450m南東、トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前(五福末広町)駅近くにある「富山五福ショッピングセンターアリス」内の「マクドナルド」になります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、富山地方鉄道富山市内軌道線を乗り鉄の際は、富山大学前駅ですぐに引き返したりせず、一度は駅も観察してみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)