札幌市長選で冬季五輪誘致に積極的な現職が当選。
新幹線延伸は遅れそう、札幌ドームから日ハムが去り、ツッコミ所はたくさんあるのに、与野党相乗りで当選しちゃうんだから、札幌市長選に選挙権のないよそ者ウォッチャーとしては面白くない結果でした。
一方廃線王子が知事を務める現状が変わるかな？という興味の選挙には投票権あります。
でも廃線にストップという公約の候補はいませんでした。
百年記念等の取り壊しに反対という候補が2人いたけど、交通網の整備という公約に鉄道維持を訴えはありませんでした。
廃線王子知事がパフォーマンスでやらかした石勝線夕張支線の廃線。
たしかに、乗車する市民は少なかったかもしれない。
言ってしまえば、道内の鉄路は札幌圏だって赤字路線です。
「赤字だから廃線します」という暴論がまかり通るなら、道内から線路は消えます。
そこをいかに活かすかの知恵を絞るのが首長なんじゃないか？
その廃線王子が市長を務めていた夕張市。ＪＲからの手切れ金でバス路線の整備等を進めた。
伝わるニュースとしては、たいした便利になったらしい。
でも、一方ではこんなニュースも。夕鉄バスのHPから。
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廃止予定路線 ① 新夕張駅前～栗山駅前～新札幌駅前 ② りすた～由仁駅前～新札幌駅前 ③ 栗山駅前～南幌ビューロー～新札幌駅前 ※南幌東町～新札幌駅前の路線については、運行を継続します。廃止予定日 令和 5 年 10 月 1 日（日）
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バス会社にとって長距離路線を維持するのは乗客数を見込んでというより、路線の町村からの補助金が会社経営に大きなメリットになるから。
旭川市内の旭川電気軌道と道北バスで、地方路線・都市間バスの多い道北バスが安定経営してるのを見ても補助金ってには大きな意味があるのがわかります。
市内路線の充実で収入減ってのは夕鉄バスには痛手だと思います。
廃線王子の施策は大きな迷惑だったんじゃないか？！
路線沿いの町にしても札幌市内に出るバスがなくなるわけで、夕張市だけの問題でもないわけです。
夕鉄バス本社のある夕張市は石炭産業華やかな時代の10万人以上いた人口が今では９割減。
わずかになった人口の中からバス運転手希望者を募っても補充できない。よそから呼ぶにも生活に不便なマチに引っ越してまで夕鉄バスに入社したいという人もいない。
そもそもバス運転手になることだけ叶えたいなら地元のバス会社でも通年で募集しているわけで、わざわざ夕張まで行く必要はない。
それでも、夕張市内では廃線知事さんは大人気。まるで孫のようにメンコイメンコイ言うジジババの多いこと。
あんたら札幌さどうやって行くの？足なくしたのアンタらのメンコイ知事だぜょ。
誤解しないでほしいのは、夕張のことを悪く言いたいわけじゃありません。
同じようなことが留萌本線廃止で沿岸バスにも起こることを懸念しています。
沿岸バスは一部マニアには有名な萌えキャラで営業努力しています。
でも本社のある羽幌町は大きな町じゃありません。
路線拡充して既存路線が減便されても本末転倒に思います。
羽幌町内より旧羽幌線代行路線など他市町村路線が多いので補助金云々は収入として大きいと思うけど、今後運転手不足の問題が出た時に、どこを削る？って話は出るというのは他のバス会社同様だと思います。
廃線に積極的に関わった全国的に少ない知事ですから、住民に迷惑のかからない廃線とその後の間違いないビジョンを提示して欲しいと願う朝です。
それにしても……、与野党対決っていう構図が今回唯一というメディアの報道は「？」でした。
現職が２期目に出るっていうのに対立候補が決まらず、国政選挙で落選して無職になった人を連れてきて出馬させる。勝つ気ないでしょう？
こういうバカな政党が廃線に反対といってもドンドンと線路は剥がされるだけ。
１０年２０年先まで完全に保証できるだけのビジョン作りを議論してほしい。
与党の提案もバカだけど、的外れな誹謗に終始する野党。
そりゃ史上最低の投票率になるってゃ。
有権者は政治家ほどバカじゃない。
線路のない地域の人の足を奪わないマチ作ってくれや！知事も道議も。