花月総持寺駅【神奈川県】(京急本線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県横浜市鶴見区南部、鶴見川の河口近くに広がる住宅街に位置する京急本線の駅で、駅西側の丘の上にあった花月園遊園地や花月園競輪場(いずれも廃止)への最寄駅であった、
花月総持寺駅 (かげつそうじじえき。Kagetsu-sojiji Station) です。
 
 
駅名  
花月総持寺駅 【副駅名:旧駅名 花月園前】 (KK 30)  
  
所在地  
神奈川県横浜市鶴見区  
 
乗車可能路線  
京浜急行電鉄:本線  
    
隣の駅  
品川方・泉岳寺方……京急鶴見駅  
三崎口方・浦賀方……生麦駅  
  
訪問・撮影時  
2021年12月  
 
 

花月総持寺駅は1971年に橋上駅舎化されました。
東西に出入口があり、東西自由通路を兼ねています。
各出入口にはエレベーターがあり、西口にはスロープもあり、バリアフリーに対応しています。
 
写真は東口です。南西を望む。
踏切道に面して出入口があります。右側に京急線とJR線を渡る踏切があります。
用地の関係で、東口には駅前広場がありません。
バス停留所は約150m~180m南東、国道15号線(第一京浜)沿いに設けられています。
 
 

東口駅前です。南東を望む。右手に東口出入口があり、後方に踏切があります。
こちらの東口駅前は海に近く、平坦です。
奥に延びる花月園駅前通りには商店街(花商会)が形成されています。駅から離れると住宅街が広がっています。
駅前通りを120mほど進むと、第一京浜との生麦交番前交差点に差し掛かります。
また、駅の約250m東、写真中央の交差点を左折して第一京浜を渡った先には昭和レトロな駅として有名なJR鶴見線の国道駅があります。
国道駅の少し東側では鶴見川が南へ流れています。
 
 

東口より北西を望む。左手に東口があります。
東口の目の前には京急線を渡る踏切が、その先にはJR線の踏切があり、西口側へ抜けられます。
京急とJRで踏切は分離されています。
京急、JRとも本数が多く、踏切遮断時間が長くなります。特にJRは四複線区間なのでなかなか踏切が開きません
踏切を避けるには、花月総持寺駅の東西自由通路へ迂回するのが賢明です。
 
 

西口駅前より南東を望む。右手に出入口が、奥に橋上駅舎があります。
西口は出入口と橋上駅舎の間にJR線が通っているため、東西自由通路は長い跨線橋になっています。
 
 

西口の階段出入口です。南西を望む。
奥にエレベーター出入口があり、離れた右後方の斜面にスロープ出入口があります。
階段とEVの出入口は京急線・JR線の西を通る幹線道路に面して設けられています。
階段を上って左へ曲がると橋上駅舎に到達します。出入口と跨線橋は雨ざらしなので、傘が必要です。
尚、西口にも駅前広場はありません。階段出入口の左、道路の線路側に南行きのバス停が、階段出入口・EV出入口の裏手に北行きのバス停が、それぞれ設けられています。
 
 

西口の跨線橋(東西自由通路)へ上がり、JR線を渡ると橋上駅舎の出入口に到達します。南東を望む。
橋上駅舎は1971年に造られたものなので、もう半世紀以上使用されており、古いです。
 
 

西口駅前です。階段出入口より北東を望む。右側に駅舎があります。
西口駅前は線路に並行する幹線道路沿いのみが平坦で、線路近くまで台地が迫っています。
台地は概ね宅地化されていて、坂道が多いです。駅西側に商店は少ないです。
また、2020年に現在の駅名に改称された際に採用された「総持寺」とは曹洞宗の寺院「総本山總持寺」の事で、線路沿いに北上し、鶴見線の本山駅跡前で左折して参道を登ると花月総持寺駅から800mほどで三門に到達します。
尚、總持寺へは京急鶴見駅からもほぼ同距離(約850m)で、他社線も含めるとJR線の鶴見駅が最寄駅になります(約750m)。
そして、写真左側の丘陵上にはかつて、花月園遊園地や花月園競輪場がありました(後述)。
 
 

こちらは橋上駅舎より北西を望む。右手にはJR線を跨ぐ東西自由通路と西口が見えます。
正面には造成中の丘陵地が見えますが、かつてこの地には花月園遊園地(1914年~1946年。当初は京急系ではありませんでした)があり、その跡地を利用する形で花月園競輪場(1950年~2010年)が営業していました。
花月園競輪場が廃止された後は競輪場および付帯設備が解体・撤去され、再開発が行われています。北西側のコース・スタンドがあった跡地部分には2021年に鶴見花月園公園(都市公園)が開園しました。
そして駅に近い傾斜地は住宅地になる予定だそうです。
まぁ、花月園遊園地があった頃は今ほど海岸が埋め立てられていなかったため、高台の園内から東京湾を眺められたのでしょうね…。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。南東方向を望む。
左が東口、右が西口、旧・花月園競輪場方面です。
 
駅員配置………不明(私の訪問時は無人。インターホンあり)。
自動改札機……あり(『PASMO』などのICカード対応)。
幅広通路………あり。
有人通路………あり(点字ブロック設置)。その他に競輪場対応の改札ラッチが右手に残っています(今は未使用)。
自動券売機……左手前にあり(ICチャージ可)。
自動精算機……改札内にあり(ICチャージ可)。
出札窓口………あり(私の訪問時は閉鎖)。
トイレ…………改札外右後方のみ(多機能トイレあり)。 
売店……………なし(改札を入って左手に跡地が確認できます)。  
コンビニ………なし(最寄りの店舗は西口近くの「ファミリーマート」)。
 
そして、1階にあるホームへは階段とエレベーターで連絡していて、バリアフリーに対応しています。
また、改札内外のコンコースに飲料自動販売機があり、改札内にはAEDと公衆電話もあります。
 
 

 

2枚とも下り1番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式で、光源はLEDと思われます。
京急の新デザインです。駅ナンバリングも併記されています (KK 30)。
そして下部中央には副駅名の【旧駅名 花月園前】が併記されています。
 
 

 

駅構造……地平駅。
配線………相対式ホーム2面2線(北東~南西方向)。ホームはカーブを描いています。
 
右ホーム(東)が1番線で下り横浜・浦賀方面、左ホーム(西)が2番線で上り品川・泉岳寺方面です。
 
ホーム有効長……6両分。  
ホームドア………なし(2021年12月時点)。
ホーム幅…………競輪客対応のため全体的に広いものの、1番線の両端は狭い。
上屋(屋根)………泉岳寺(奥)寄りの1番線は4両分、2番線は5両弱分。但し、泉岳寺方の端は雨ざらしです。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機。
 
橋上駅舎・東西自由通路は奥の泉岳寺寄り上空にあります。写真は2枚とも泉岳寺方を望む。
 
 

こちらは1番線より浦賀方を望む。
左の階段は東口(改札外)のもので、1番線と改札を結ぶ階段はその奥にあります。
また、2番線の右側(西)をJR線(左から東海道貨物線・高島線、東海道線、京浜東北線、横須賀線。いずれの系統も複線の計8線)が並走していますが、この地にJRの駅はありません。
 
 

1番線より品川方・泉岳寺方を望む。ホーム端のすぐ先に踏切があります。
この先、左のJR線と並走しながら左へカーブして住宅街の中を走り、右から来た鶴見線が京急線と東海道線ほかを一気に乗り越していきます。その後はJR線と離れて高架区間になり、市街地に入って右へカーブすると京急鶴見駅へと至ります。JR線・鶴見駅と乗換可能ですが、一旦駅の外に出て上下移動を伴うため、決して楽ではないです。
 
 

1番線より横浜方・浦賀方を望む。
こちらも右側のJR線と完全並走状態で、しばしば京急の快特など優等列車とJR線列車のデッドヒートが繰り返されます。
この先、JR線と一緒に住宅街の中を一直線に南西へ走りますが、普通列車はすぐに減速します。そして右側の副本線(2番線)に入り、生麦駅へと至ります。下り主本線である1番線にもホームがありますが現在使用されておらず、全ての下り停車列車が2番線に発着するようになっています。
 
 
あとがき  
私が花月総持寺駅で下車(乗車)したのは2021年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。カーブ地点にある2面2線の駅で、橋上駅舎を有しています。駅東側(海側)は昔からの下町風の町並みが広がっていました。一方、駅西側(山側)の丘陵地にはかつて花月園競輪場がありましたが、廃止後に建物が解体され、現在は目下再開発中です。
 
新宿からですと山手線内回り(渋谷方面)で品川駅まで行き、京急本線の三崎口方面行き快特に乗り換えて京急川崎駅で下車します。さらに浦賀方面の普通列車に乗り継いで当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。新横浜駅から横浜線~東神奈川駅・京急東神奈川駅経由で当駅までアクセスする方法もあります。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内に店舗はありません。西口近くにコンビニ「ファミリーマート」がありますが、東口側は国道15号(第一京浜)を渡った先にある「ミニストップ」が最寄りのコンビニです(駅から約170m)。また、駅周辺に気軽に入れる飲食店はありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
大阪からの到達難易度もそう高くありません。京急本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は花月総持寺駅でも途中下車してみて下さい!
  
(参考:京浜急行電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)