番外 区間内におきまして計9本の列車が存在します、佐世保線早岐~佐世保間で運行されている区間列車 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 長崎県佐世保市にあたります、佐世保線の早岐~佐世保間は、佐世保線の特急・普通列車に加えまして、大村線の快速・普通列車も乗り入れている列車もありまして、本数が多い区間でもあります。
 
 実際に、783系電車・885系電車で運行されております上の画像の特急「みどり」、YC1系気動車で運行されております快速・区間快速「シーサイドライナー」が運行されておりまして、「シーサイドライナー」に関しましては早岐~佐世保間は普通列車として運行されております。

 ただ、この区間は平成30年に行いました大幅減便に佐世保線も対象に入っていた事もありまして、この年の3月17日のダイヤ改正に伴いまして、その早岐~佐世保間は8往復16便もの減便が行われておりまして、以下のように本数も変化しておりました。
 
 (YC1系気動車)

 【平成30年改正前】
 早岐→佐世保間 佐世保線内13本・大村線乗り入れ25本 計38本
 佐世保→早岐間 佐世保線内16本・大村線乗り入れ21本 計37本
 
 【平成30年改正後】
 早岐→佐世保間 佐世保線内8本・大村線乗り入れ22本 計30本
 佐世保→早岐間 佐世保線内9本・大村線乗り入れ20本 計29本
 
 この背景には、JR九州が行いました大幅減便の流れがこの早岐~佐世保間でも見られておりまして、そう言った事から佐世保線内の肥前山口(現・江北)方面からの列車のほとんどが早岐駅発着に短縮されるに至っておりますし、それとともに大村線内でも普通列車が竹松駅・早岐駅発着に短縮された列車もありまして、そう言った事から8往復もの大幅減便に至っておりました。
 
 
 そのため、この改正からは、以下画像の特急「みどり」が早岐~佐世保間を乗車券のみで普通車自由席に乗車可能になっております(但し、指定席・グリーン車を除きます)。これによりましていわゆる快速列車みたいな形で利用する事ができるようになっておりますが、この区間の減便と言った残念な話題が深い訳ではありますが、少なからず明るい話題があるのはいいのではないかと思う所であります。
 
 (「ハウステンボス」編成が先頭ですが、佐世保駅の姿からわかりますように「みどり」運行時の姿です)
 
 また、この減便もありまして佐世保駅の5・6番ホームが使用を停止しております。停止した今でもホーム自体は画像のように残されておりますので、この画像からは時が止まっているような印象は感じさせられませんが、実際は5番ホームに783系電車CM5編成も疎開留置されてもいまして、そういった姿がより時が止まっている印象さえも感じさせられるでしょうか。
 
 (783系電車CM5編成)~使用停止の5番ホームに留置中
 
 
 そして、9月23日改正の時点ではさらに佐世保線内の早岐~佐世保間区間列車の本数が下り4本・上り5本にまで減便しておりますし、大村線乗り入れも20~22本、江北方面も2~3本しかない事もありまして、次のように変わるに至っております。
 
 早岐→佐世保間 佐世保線内4本・大村線乗り入れ22本・江北方面2本 計28本
 佐世保→早岐間 佐世保線内5本・大村線乗り入れ20本・江北方面3本 計28本
 
 
 さて、そんなこの早岐~佐世保間でありますが、上の表にもありますように上下合わせて9本に及びます区間列車も存在しております。今回は、そんな区間列車に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 

 この区間では、早岐駅に隣接します佐世保車両センターの存在もありまして、その送り込みの運用も存在しているのが現状でもあります。また、この早岐駅には、これまでも佐世保鉄道事業部(その後長崎鉄道事業部に吸収)及び留置線が存在しておりましたので、その区間運用に関しましては存在しておりました。しかし、平成27年3月に佐世保車両センターが開設しましてからは、よりこの区間運用に関しましては存在が大きくなったのではないかとも思う所であります。
 

 では、ここからは現在運行されております9本を上下別に出しましてからご紹介してまいります(編成はSNS情報より、違う場合もあります)
 
 【下り】
 921M  早岐6:00→佐世保6:17 811系電車4両
 6925D 早岐6:18→佐世保6:31 YC1系気動車3両
 6929D 早岐7:30→佐世保7:44 YC1系気動車2両
 6943D 早岐15:49→佐世保16:05 YC1系気動車2両
 
 
 【上り】~全てYC1系気動車による運行
 6926D 佐世保7:09→早岐7:22
 6948D 佐世保20:23→早岐20:26 4両
 6952D 佐世保21:02→早岐21:14 4両
 6956D 佐世保22:53→早岐23:06 2両
 6958D 佐世保23:29→早岐23:41 3両
 
 こうして見ましても、気動車の割合が多いのがわかりますが、現在は気動車はYC1系気動車1形式しか運行されていない事を思えば致し方ない部分でもあります。運行自体も送り込みとして運行される割合が高い事が伺えるのではないかとも思いますが、運行列車によりましては2両あれば4両編成でも運行されておりますので、距離は短かれどもこの存在は大きい事も伺えるようでもあります。
 
 (3両編成運行時)
 
 (4両編成運行時)
 
 
 また、1本921Mのみ811系電車が運行されております。この列車が唯一の早岐~佐世保間区間運転の電車でもありますが、9月22日までは415系電車で運行されていたものであります。この列車に関しましては2924Mとして鳥栖駅へ運行されている列車でもありまして、佐世保駅から数少ない江北方面へ運行されている列車にもなります。
 
 
 今回は、佐世保線早岐~佐世保間区間列車に関しましてご紹介しましたが、佐世保車両センターの存在によりまして、よりこの早岐~佐世保の区間系統の存在が少なかれども見られている事がわかるのではないかと思います。この運用はかつてはさらにキハ66・67系気動車、キハ200系気動車、415系電車も運行されておりましたし、松浦鉄道(MR)の車両も乗り入れてもいましたが、それからしますと正直寂しくなったという印象は否めないのではないかとは思います。それほど気動車はYC1系気動車に統一されてしまった事が伺う事は否めませんが、実際にこういった系統が存在している事を存じていただければと思います。