皆様こんばんは、備前国鉄道です。


先月18日(土)のダイヤ改正からいよいよ供用が開始された大阪駅の新エリア「うめきた地下ホーム」。

これまでは大阪駅のそばを素通りしていた梅田貨物線を地上から地下へ移し、既存の大阪駅と繋がった地下ホームが新たに誕生しました。

これにより、隣の新大阪まで移動する手間と時間が必要だった特急「はるか」・「くろしお」やおおさか東線が大阪駅から乗車できるように。

ダイヤ改正後しばらく訪問できずにいましたが、先日4月3日(月)の夜に大阪駅を通る機会がありましたので、新しい空間を体験してきました。


この日は大阪環状線の列車で到着したので、同線が発着する1・2番のりばから うめきた地下ホームへ向かってみたいと思います。

1・2番のりばは大阪駅の中で最も南側の端にあるホームで、「うめ"きた"」の名称の通り駅の北側に設けられた地下ホームまでは一番遠いところになります。

果たしてどのぐらい歩くのか?

全容を見るのにはもってこいですね。


既存の大阪駅各ホーム(高架上)の西端に新たに地下道が作られていて、うめきた地下ホームへの連絡通路へと続いています。

橋上や他の地下道は常に利用客でごった返している大阪駅ですが、こちらはまだ知名度が低いのか、人の姿はまばら。

地下ホームへのアクセスはもちろんのこと、高架ホーム同士の間の移動にも重宝されそうですね。

大阪はその昔「水の都」と呼ばれるほどに水運で発展し、現在の大阪駅周辺も、淀川をはじめとした多くの川や水路が入り組んでいます。

それにちなみ、このエリアには「水」や「橋」をイメージした爽やかな雰囲気のデザインが多く採り入れられています。

エスカレーターの天井にある波打った形の照明もそのうちの1つ。


新設された地下道の途中には「西出口」がオープン。

改札口のディスプレイには、うめきた地下ホームから出発する列車の案内も表示されています。


11番のりばの真下まで来ると、そこから先は地下ホームへの改札内連絡通路になります。


1階にある西口コンコースから、まずはエスカレーターで地下2階に相当する深さまで下りて行きます。


地下2階を少し歩くと再びエスカレーターが現れますが、今度は上り。

先ほどより短いエスカレーターで地下1階まで上がると、目の前にはうめきた地下ホームのコンコースが広がっています。

高架ホームから地下ホームまで、かなりの距離を歩かなければいけないのかと思っていましたが、意外とすぐにたどり着けたように感じました。

初めて足を踏み入れた未知の空間に刺激を受けっぱなしだったからなのかもしれませんが…

少なくとも、東京駅の京葉地下ホームの連絡通路と比べれば、その距離は短い印象です。

もちろん、大阪駅の中の何処からアクセスするのかによっても大きく変わるでしょうけど。

大阪の高架ホームに到着する列車から地下ホーム発の列車に乗り換える予定の場合、東海道本線(JR神戸・京都・宝塚線)であれば神戸寄りの車両に、大阪環状線であれば西九条寄りの車両になるべく乗っておくのが便利です。


JR西日本は、うめきたエリアを「イノベーションの実験場」と位置付け、最新のデジタルテクノロジーを使ったさまざまな仕組みを導入。

従来の電光掲示板とは違い、停車駅等の情報が視覚的にわかりやすい発車案内のほか、利用客ごとの目的地に応じた道順案内ができるシステム「ビーコン」も導入されました。

後者については、自身のスマートフォンにインストールしたJR西日本の公式アプリ「WESTER」であらかじめ目的地を登録しておくと、案内板に近づいた際に、進むべき方向の矢印が表示され、目的地まで進むことができる仕組み。


また、閉塞感のある地下ホームに癒しの空間を演出しようと、縦3.3メートル・横14メートルもある大型スクリーンに「水の都」をイメージした映像を投影したりもしています。


うめきたエリアに導入された最新技術の中でも特に話題なのが「顔認証改札機」。


パナソニックの顔認証技術を採用したゲートの外観はかなり近未来的なデザインとなっており、双方向に対面通行が可能。


当面の間は、大阪~新大阪を含む区間の定期券を持っている人のうち、WESTERアプリからモニター登録をした人限定。

自分は定期券利用者ではないので対象外でしたが、ICカードのタッチでもゲートを通過すること自体はできるので、実際に通ってみました。

動画はこちら

顔認証で通って行く方もお見かけしましたね。


さて、書きたいことはまだまだ山ほどありますので、続きは次回。

いよいよホームに下りていきます。

楽しみにお待ちください。