高松で迎える朝
おはようございます。
2022年1月9日、高松で迎える朝です。
部屋からは朝の高松港が一望できます。
しばらく景色を眺めていると…
観覧車があるのに気づきました。
よく見ると「本」と書かれています。
なんだろうこの観覧車…?
調べてみると、これは「宮脇書店総本店」にある観覧車。
なんと本屋の中に観覧車があるのです。
この面白い観覧車、残念ながら老朽化のため2019年で営業を終了しているそうです…
その前に乗ってみたかった…
ホテルをチェックアウト。
最初に乗る列車まではまだ時間があるので、ことでん高松築港駅や高松城跡の周辺を散歩しました。
まずは多度津へ
高松駅から列車に乗車します。
乗車するのは快速サンポート南風リレー号。
長い名前がついていますが、岡山から来る特急南風に接続するというだけで、それ以外は通常の快速サンポートと変わらないようです。
9:04、高松を発車。まずは高松運転所の横を通り抜けていきます。
観光列車の藍よしのがわトロッコが止まっていました。
今は冬なのでお休み期間ですね。
坂出に停車。
ここからは未乗区間です。
瀬戸大橋へと向かう短絡線が分かれていき…
本四備讃線の本線と合流。
宇多津に停車です。
9:37、多度津に到着です。
到着と同時にサンライズ用285系が通過していきました。
琴平からの回送のようです。
四国まんなか千年ものがたり車内の様子
多度津駅の側線には今日乗る列車が停車していました。
この列車は「四国まんなか千年ものがたり」。
多度津~大歩危間で運行される、四国で2番目の本格的観光列車です。
今回の旅の目的がこの列車に乗ること。
発車標には「千年ものがたり」の文字と「そらの郷紀行」の文字が交互に出ています。
フォントがかっこいい…
四国まんなか千年ものがたりは大歩危行きが「そらの郷紀行」、多度津行きが「しあわせの郷紀行」として運行されています。
全車グリーン席で、座席によっては2名以上とか3名以上限定のものもあってなかなか取りづらい列車です。
そらちゃんの郷紀行…?
私は数日前に指定取りましたが、その時点で残席はほぼなし。まだまだCOVID-19の影響が色濃く残る時期でしたがこの列車に関してはなかなか人気なようです。
待っていると特急南風3号がやってきて並びました。
南風は赤アンパンマンラッピングの編成。
2つの列車が並ぶとカラフルですね~
南風3号が発車すると四国まんなか千年ものがたりも発車。入れ替え作業を行い、このホームに入線してきました。
入線するとき車両からなにやら音楽が流れてきました!
実は四国まんなか千年ものがたりには改造時にミュージックホーンが取り付けられていて、入線時にテーマ曲が流れるようになっているのです。
旅の始まりからこの列車の「世界観」というものを演出していますね~
ドアが開くとアテンダントさんが降りてきて出入り口にマットを敷きます。
さすが全車グリーン車の列車。高級感がありますね~
それでは乗車していきましょう!
この四国まんなか千年ものがたりは3両編成。
1両ごとに外装も内装もぜんぜん違うようです。
(以下、復路で撮影した写真を含みます)
まずは3号車、キロ185-1003から。
外装は赤。「秋彩の章」という名前がついています。
車内は木材が多用され、座席も暖色系のあたたかい雰囲気。
2名掛けのテーブルと4名掛けのテーブルが並んでいます。
この車両に自席があるので後でもう一度来ることになります。
続いては2号車、キロ186-1002。
外観は片側は白を基調としていて、「冬清の章」、
もう片側は青を基調としていて「夏清の章」と異なる2つの名前が付けられています。
車内は4名がけのテーブルとベンチソファーが進行方向と対角向きに設置されています。
この車両は3名以上での利用が前提なのでなかなか利用しにくく、数日前でも空いていました。
端には車販用のカウンターが設置されています。
1号車(キロ185-1001)は緑を基調とした車両。
「春萌の章」という名前が付けられています。
その名の通りシートは緑色。若葉のイメージです。
1両ごとにぜんぜん違う内装。リピーターにも飽きさせない工夫がありますね。
3号車に戻ります。
自席にはすでに食事の準備がされていました。
今日のおしながきと「旅のしおり」も置かれています。
旅のしおりには停車駅とお料理を運ぶ区間の目安、そして沿線のマップが描かれていました。
レストラン列車に乗っていると景色もお料理も楽しまないとなのでこうした情報はとってもありがたいです。
座席につくとアテンダントさんがやってきて説明と食事予約券の回収を行いました。
この食事予約券、トワイライトや北斗星のものと似ていて、当時のことを思い出しちゃいました。
なお、現在ではJR九州を含む四国外の旅客会社での食事予約券の発売は終了しており、四国以外から来る乗客はもっぱら「tabiwa」というサイト内で電子チケットを購入することになるようです。
まるでクルーズトレイン?専用ラウンジ
10:18。列車は多度津を発車。
予讃線と分かれて土讃線を走っていきます。
車内は予約状況に反してガラッガラですが、たぶんみなさん途中の琴平から乗車されるのだと思います。
列車は最初の停車駅・善通寺に停車。
ここは1分停車ですぐに発車しました。
10:34、善通寺から1駅先、琴平に停車。
言わずとしれた金刀比羅宮の最寄り駅です。
ここでは14分停車で、ウェルカムイベントがあるということで降りてみました。
アテンダントさんに連れられてやってきたのは駅舎の一角にあるこの空間。
なんとここ、「四国まんなか千年ものがたり」専用ラウンジだそうです!
専用ラウンジといえば「ななつ星」とか「四季島」のようなクルーズトレインを想像しますが、普通にマルスで発売されている列車なのに専用ラウンジがあるとは…!
特別感をとっても感じます!
真ん中に大きな木のオブジェがあるこのラウンジの名前は「TAIJU(大樹)」。
ここでは事前予約の食事を注文した乗客にウェルカムサービスとしてスープとお水が渡されます!
専用ラウンジで飲むスープは一味違いますね~
ところで、このカップを置いた畳、やけにキンキラしてますね…
これは「黄金 金華畳」といって金の水引を使用した黄金の畳だそうです。
やはりこんぴらさんのお膝元なので金色というわけでしょうか?
ゴージャスすぎて落ち着きません(笑)
ラウンジ内には四国まんなか千年ものがたりや金刀比羅宮にまつわる展示がありました。
まだ時間があるので駅舎の外も見てみます。
駅舎の外につながる出入り口があったのでそこから外へ。
ここには大きく「ラウンジ大樹」の文字。
琴平駅から乗車する方はここからラウンジに入ってウェルカムサービスを受けつつ列車の到着を待つようです。
まるで航空会社のラウンジみたい…
こちらが駅舎。
1922年にできた木造洋風建築の駅舎で、現在では国の登録有形文化財に指定されているようです。
金刀比羅宮の玄関口にふさわしく、金刀比羅宮の紋章が入った提灯が駅舎の両側に取り付けられています。
金刀比羅宮、いつか参拝しないとですね…
そろそろ出発時間ということで列車に戻ります。
先ほどまでガラガラだった車内は琴平からの乗客を迎えて賑わっているようです。
10:48、琴平を発車。
ここから先は「四国の真ん中」四国山地の中へ分け入っていくことになります。
続きます。
★乗車データ
5111M 快速サンポート南風リレー号 多度津行き 高松(9:04)⑤→多度津(9:37) 7200系 R10編成
※2022年1月9日乗車
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