五稜郭公園前停留場 (五稜郭公園前駅)【北海道】(函館市電湯の川線。2015年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
北海道函館市の中心市街地北寄りに位置する路面電車:函館市電の宝来・谷地頭線の電停・駅で、駅周辺は栄えており、国の特別史跡に指定され、明治維新時の箱館戦争の舞台となった五稜郭への最寄駅である、
五稜郭公園前停留場 

(ごりょうかくこうえんまえていりゅうじょう。GORYOKAKU-KOEN-MAE Station) です。
 
尚、電停の安全地帯(ホーム)は私の訪問後に改修され、函館駅前方面の安全地帯が東側(湯の川方)へ移設されています。写真は改修前の状態です。ご了承下さい。
 
 
電停名 (駅名)  
五稜郭公園前停留場 【副名称:野村證券前】 (DY 09)  
(※) 記事内では「五稜郭公園前駅」「五稜郭公園前電停」と表記する場合があります。       
 
所在地  
北海道函館市  
 
乗車可能路線  
函館市企業局交通部【函館市電】:湯の川線  
 
隣の停留場 (電停・駅)  
湯の川方……………………杉並町停留場  
松風町方・函館駅前方……中央病院前停留場  
 
 
訪問・撮影時  
2015年6月  
 
 

五稜郭公園前駅は、南北方向の大通りと東西方向の大通りが交わる五稜郭公園入口交差点の東側、東へ延びる道道83号線の中央部に安全地帯(ホーム)が設置されています。
2015年11月には右側の函館駅前方面ホームが50mほど湯の川方(奥)へ移設されて千鳥配置になった上、各ホームのスロープや拡幅といった整備が行われ、それまで困難だった車いすでのホームへの自力での出入りや通行が可能になりました。点字ブロックも設置されており、バリアフリーに対応しています。
撮影した2015年6月当時はバリアフリー非対応でした。
写真は走行中の電車内より湯の川方(東)を望む。手前に五稜郭公園入口交差点があります。
 
 

駅前です。五稜郭公園入口交差点北側より北を望む。後方に交差点があり、その東側に五稜郭公園前駅があります。
奥に延びる道路は行啓通(道道571号線)です。
駅周辺は函館駅前に匹敵する規模の繁華街で、商店や居酒屋などの飲食店が多く立地しています。駅南側には百貨店の「丸井今井函館店」があります。
駅から遠ざかると住宅街になります。
行啓通を北上し、途中のホテルグランティア前交差点で右前方への松前通へ逸れると650mほどで五稜郭タワーに到達します。さらに200mほど進むと五稜郭公園に到達します。
 
 

こちらは五稜郭タワーです。北東を望む。
有料ですが、展望台からは五稜郭をはじめ、函館市街や函館山を一望できます。
 
 

五稜郭タワーから眺める五稜郭です。五稜郭の形状がはっきりとわかります。
 
 

改修前の五稜郭公園前駅は方面別にホームの位置が揃った相対式ホーム2面2線でした。道道83号線の中央部に駅があります。
左(北)のホームが競馬場前・駒場車庫前・湯の川温泉・湯の川方面、右(南)のホームが函館駅前・函館どつく前・谷地頭方面です。
ホーム有効長は単車1両、連接車1編成分ですが、続行電車も縦列停車した場合、ホームの長さからして理論上は降車扱いのみ可能です。
乗降客が多いにもかかわらず、ホーム幅が非常に狭く危険でした。また出入口部分に段差やレールがありバリアフリーにも対応していなかったため、2015年8月からホーム拡幅・バリアフリー化などの改良工事が行われ、11月にホームが新しくなりました。同時に函館駅前方面ホームが約50m東へ移設されました。旧ホーム跡は道路拡幅に転用され、車道にならなかった部分にはセンターポールが設置されていて自動車の軌道敷への進入を防いでいます。
また、改良前よりホームの大半を覆う形で上屋が設置されていました。ちなみにホーム幅が狭かったため、ベンチの設備はありませんでした(現在もありません)。
そして、手前側が五稜郭公園入口交差点で、その東側横断歩道に面して出入口がありました。駅改良後、左の湯の川方面ホームの出入口は移動しませんでしたが、ホームが移設された函館駅前方面は出入口が1つ東側の交差点横断歩道に面して設置され、方面により出入口の位置が90mほど離れる事態となりました。乗り間違いに注意が必要です。
写真左、湯の川方面ホームの出入口部分の上屋には駅名標が吊されています(分かりづらいですが…)。
写真は湯の川方面を望む。
 
 

こちらは横断歩道南側より湯の川方を望む。
五稜郭公園前駅は駅員不在で、改札設備は存在しません。駅にトイレの設備もありません。
函館市電はバスと同じく車内収受方式で、乗車時に整理券を受け取り、降車時に運賃を支払います。函館市電では交通系ICカード『ICAS nimoca(イカすニモカ)』を導入しており、相互利用可能な『Suica』などでも乗車可能です。但し、『ICAS nimoca』など『nimoca』系のカード以外ですと乗継割引適用に制限がありますのでご注意下さい。1日乗車券の購入やICカードのチャージは車内で運転士へ申し出て下さい(停車中のみ)。
  
 

湯の川方を望む。
すぐ前方に函館駅前方面から湯の川方面への片渡り線があり、その渡り線付近から前方の信号交差点手前にかけて、現在は函館駅前方面ホームが設置されています。
尚、片渡り線は今も残っていますが、函館駅前方面ホームが移設されてしまったため、双方向ともホームでの折り返せなくなり、特に営業電車での当駅での折り返しが難しくなっています(少なくとも片方向は回送にする必要があります)。
この先、商店やホテルなどが立ち並ぶ道道83号の中央部を東へ走ると、杉並町停留場へと至ります。
 
 

 

函館駅前方を望む。前方に駅出入口と五稜郭公園入口交差点があります。
この先、五稜郭公園入口交差点を左折して、引き続き道道83号線の中央部を南下します。沿道には居酒屋などの飲食店が多いです。そして左前方に函館中央病院が見えてくると中央病院前停留場へと至ります。
 
 
あとがき  
私が五稜郭公園前電停で下車(乗車)したのは2015年の1度きりです。函館市電を乗り鉄の際、五稜郭を見学するため下車(乗車)しました。駅は2面2線で、当時は各方面のホームが並んでいましたが、後の改良工事により千鳥配置に変更されました。駅前はデパート「丸井今井」などの商業施設をはじめ多くの商店があり、函館駅前より栄えている印象でした。一方、肝心の五稜郭公園は850mほど離れていて、最寄駅ながら結構距離があります。
 
東京からですと東北新幹線・北海道新幹線で終点の新函館北斗駅まで行き、函館本線上りの「はこだてライナー」など快速・普通列車で函館駅まで行きます。そして函館駅前電停から函館市電の各系統・湯の川方面行きに乗車して当駅下車です。尚、途中の五稜郭駅から路線バスでも移動可能ですが、本数が少ないので注意が必要です。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問は可能です(滞在時間…6時間弱)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東京まで東海道新幹線を利用して、東京駅から先は上記と同じルートで到達できます。滞在時間約1時間の超タイトな日程になりますが、何とか日帰り訪問可能です。但し、遅延が生じた場合は帰りの列車に乗り遅れる可能性もありますので、無理せず最低1泊はしましょう。
(飛行機の利用は考慮していません→飛行機利用ですと大阪からでも日帰り訪問可能)
 
食料・飲料について、駅近くに複数のコンビニがある一方、飲食店は数が多いものの気軽に入れる店舗は少ないです。チェーン店は「ミスタードーナツ」「スターバックスコーヒー」、ご当地のハンバーガーチェーン「ラッキーピエロ」くらいでしょうか。まぁコンビニもありますので、事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京・大阪とも到達難易度が相当高いですが、
函館市電湯の川線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は五稜郭公園前駅でも途中下車してみて下さい!
そして五稜郭公園や五稜郭タワーを観光の際はぜひ函館市電をご利用になり、五稜郭公園前駅も観察してみて下さい!
  
(参考:Google地図、Wikipedia)