昭和50年代の東海道ブルートレインを再現できるTOMIXのNゲージ、EF65 1000形 東京機関区仕様(品番7165)が発売されました。当時全国唯一のヘッドマーク付きで鉄道少年らに抜群の人気を誇った機関車。懐かしさに浸れそうな新製品を見てみました。

 

 

TOMIXからリニューアル発売された国鉄・東京機関区仕様のEF65形1000番台(ヘッドマークは旧製品、ナンバープレートは付属品でないものを取り付けています)

 

 

 

TOMIXの東京機関区仕様のEF65形1000番台としては約15年ぶりにリニューアルされた今回。旧製品(品番2111)と比べると、M-13モーター、金属製パンタグラフ、黒色車輪の台車などのパーツが現行水準となったほか、新たにダミーカプラーも付属するようになりました。

 

 

横から見た今回のEF65形1000番台。黒色の車輪となり引き締まって見えます

 

 

 

今回の製品ではひさし上面がクリーム色になりました。東京機関区のEF65形1000番台は1978(昭和53)年の新製時から数年間は青色でしたが、その後の全般検査でクリーム色に変わりました(81年ごろまでに出版された書籍では、ひさし上面が青い姿で載っているように思います)。

 

 

旧製品は屋根上モニターが全検後の姿である黒色になっていたものの、ひさし上面は青色という微妙に中途半端な仕様でした。今回はその点が解消されました。

 

 

一方で車体の色味は、全検直後のようだった旧製品と比べて青色が落ち着いて見えます。また、前面のクリーム色との塗り分け部分がやや不鮮明で、個体差かもしれませんが旧製品のほうがきれいに感じます。

 

 

ひさし上面がクリーム色になった新製品(右)。KATO製のEF65形1000番台にある切り欠き表現は省略されていますが、その分薄くなっていて実感的です。左は上面が青色だった旧製品。車体の青色塗装はこちらの方が濃く見えます

 

 

 

機関車を一層実感的に見せるダミーカプラーは、TOMIXが近年の製品に採用しています。走らせる向きは固定されてしまいますが、スカートの開口部がなくなり連結器も適正なサイズになるなど、見栄えが格段に良くなりました。

 

ダミーカプラーを装着すると、逆にこれまでのカプラーの巨大さ?を実感します

 

 

 

今回の製品では、ヘッドマークは「さくら」(ピンク)と「はやぶさ」が、ナンバープレートは1098、1103、1106、1113 が付属しています。1098号機などは早期に引退してしまった機関車なので、東京機関区時代の設定が似合うように思います。

 

 

メーカーズプレートは車番に合わせて「東洋電機/川崎重工」か「川崎重工/富士電機」を選ぶのですが、小さな文字が読み取りにくいため、いろいろと難渋しました。私のような不器用で老眼気味の者には苦痛の、細かいパーツと格闘する時間が続きました…。

 

 

今回の製品の付属パーツ。個人的には手すりと信号炎管、ホイッスルの3点は取り付け済で販売してほしいところです…

 

 

 

私は今回2両購入しましたが、そのうちの1両は東機PFの中でも子どもの頃によく見ていた1100号機にしました(このブログをPC表示した際のヘッダー画像にも使っています)。TOMIX製のナンバープレートがなかったので、サイズは異なりますがKATO製のものを転用しました。

 

 

ついでにお手軽整備で、誘導ステップの白色化と、レプリカを縮小コピーして用意した区名札「東」を貼り付けました(区名札は普通紙を使って失敗したので別の用紙でやり直す予定ですが、工作に関しては初心者なので手探りです…)。

 

 

旧製品(左)と新製品を並べてみました。ほとんど変わりませんが、ひさしと車体の色味が識別点かと思います。私は昭和50年代、朝の山陽本線で下りブルトレを見ていたので、2エンド側を前にしています

 

 

 

TOMIXの今回のEF65PF東京機関区仕様は、塗装が不鮮明な部分が気になりましたが、造形自体はとても良いと感じました。昭和50年代、ブルトレに目を輝かせていたかつての鉄道少年の方々には、昔を懐かしむことができるアイテムになりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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