仕事帰りにTwitter開いたらたまげました。
EF55という設計者泣かせの機関車を出すそうです。
何が設計者泣かせなのか。それは先台車がカバーに隠れていることです。
軸配置は2CC1(2軸の先台車、3軸の動力台車、3軸の動力台車、1軸の先台車)という構造ですが、「2」をカバー内で動かすことに苦労しています。鉄道模型の曲線が実物の鉄道よりとても急に作られているのが原因です。
過去には何社か製品化していますが、それぞれ以下のように対処しました。
宮沢模型(金属完成品)
カバー裾をできるだけ上げて、その下を先台車が動くようにしています。
ワールド工芸(初代製品・金属キット)
KATOのEF57動力を使い、車体を広くし、台車の動きに応じて車体を枕木方向に動かしています。「平行移動装置」と呼ばれます。
ワールド工芸(2代目・金属キット)
床板にピン留めされた先台車に前の3軸台車を連接させています。通常とは主従関係が逆転しています。
モーターは1つで、動力は後ろの3軸台車のみに伝わります。軸配置は23C1といった感じでしょうか?
ワールド工芸(現行品・金属キット)
床板にピン留めされた先台車に前の3軸台車を連接させています。通常とは主従関係が逆転しています。
モーターが2つ付いており、前のものは台車と一緒に左右に動きます。
(2代目と現行品の切替時期が不明です。どなたかお教え願います…。)
有井製作所(マイクロエース・プラ完成品)
先台車の前の車輪をダミーとし、実質軸配置を1CC1としています。先台車以外は普通の機関車同様です。
前の車輪はディスプレイ用として金属車輪も付属しますが、カバー内に固定されてしまうので直線番長化します。
こちらの記事に登場しました。
皆さん苦労しておられます。とりあえず上に挙げた中では、ワールド工芸現行品が最も見た目は良いです。
さて、カトーが作るとどうなるのでしょう。今日現在では構造の発表はありませんが、確かに全ての車輪を接地して走る姿が見られます。見た限り普通に2CC1の構造をしています。
大昔のカトーなら「台車に車輪カバーをくっつける」が許されたと思いますが、そういう時代ではありません。
とりあえず続報を待ちましょう。私は1両買おうと思います。
2023.4.1追記
カトーの公式サイトにある通り「先台車を回転の中心」とのこと。「ワールド工芸現行品」と似たような感じに、かつ類を見ない方法で走るようです。
同時に客車セットが出るそうなので内容だけ見ておきます。
1986年に水戸から転属した42系客車と、秋田から転属した救援車スエ78の7両セットです。
42系のうち4両は現在も高崎に所属します。
スハフ42 2071とオハ47 2239は2000年にJR北海道に転属しました。このうちオハ47 2239はオハシ47 2001に改造されています。
スエ78は高崎唯一の戦災復旧車、また3軸台車でしたが2000年代に廃車されました。過去のアリイ製品では再現されなかった「開放されたままの扉」とヘッドマークを再現するそう。ヘッドマークはASSYパーツとしても売られるのでアリイに貼り付けても良さそう。
とりあえず高崎客車のことならこの記事にまとめてあります。トミックスベースの記事ですが参考にはなるハズ。
客車は上記の通りトミックスを持っているのでパスします。列車無線アンテナが付いているのでEF55末期の組み合わせですかね。
トミックス製品に入っていない客車がありますが、トミックス単品ベースに作ろうと思います。
ではでは、期待して夏を待ちましょう。