一昨年来JRの赤字ローカル線の存廃議論が各地であがっていますが、福島県と宮城県を結ぶ阿武隈急行でもまた、今後のありかたを検討する会合がこのほど行われたとのことです。輸送密度自体は確か磐越東線の小野新町~郡山間や磐越西線の郡山~会津若松~喜多方間と同程度だったと記憶しているのですが、なにぶんJR東日本という大樹のもとではなく1路線だけの第三セクター鉄道なので、経営状況もかなり厳しいくなっていると思われます。また、昨年一昨年の大地震や2019年の東日本豪雨に見舞われて長期間運休していたことも、窮状に拍車をかけてしまった部分がありますね。
沿線人口は決して少なくないし東北本線のバイパス的な役割も担うことができる路線なので個人的には存続して欲しいと思ってはいるのですが、関連のネットニュースの報じ方やこれらに対する感想は、福島県側と宮城県側で温度差があるようにも感じました。福島県側は只見線を存続した経緯や県庁所在地に直結する路線ということもあり存続希望が多かった一方、宮城県側は廃止もやむなしのスタンスなんですよね。ひょっとしたら、梁川駅あるいは富野駅以南のみ存続という結論になってもやむを得ないかな…と思ったりもします。
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