羽生駅【埼玉県】(秩父鉄道線。2007年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
埼玉県北東部、群馬県との県境に位置する羽生市の中心市街地にある秩父鉄道秩父線の起点駅で、東武伊勢崎線との乗換駅でもある、
羽生駅 (はにゅうえき。Hanyu Station) です。
 
東武線の羽生駅の記事につきましては簡易版にて以前UPいたしました⇒記事はこちら
尚、写真は大半が2007年撮影で、古いです。現在は変化が生じています。ご了承下さい。
  
  
駅名  
羽生駅 (駅番号なし)  
 
所在地    
埼玉県羽生市   
 
乗車可能路線  
秩父鉄道:秩父本線【秩父線】    
 
隣の駅  
三峰口方……西羽生駅    
 
乗換可能駅  
東武鉄道:伊勢崎線……羽生駅まで徒歩3分  
 
訪問・撮影時  
2007年10月、2013年12月    
 
 

羽生駅は秩父鉄道線、東武線とも地平駅で、両社の駅を跨ぐ形で橋上駅舎が設置されています。2004年に橋上化されました。
東西に出入口があります。階段・上りエスカレーター・エレベーターの設備があり、バリアフリー対応です。橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。
 
写真は秩父鉄道線側の西口です。北東を望む。
ロータリーを有する駅前広場が整備されており、バス停留所とタクシー乗り場が併設されています。
 
 

西口駅前です。橋上駅舎より西を望む。
橋上化以前は西側に駅舎はありませんでしたが、東側にある旧駅舎前から西側へ改札外跨線橋が設置されていました。
しかし西口側は「駅裏」に相当し、住宅と工場が混在している町並みでした。現在は工場跡に駐車場を有する郊外型店舗が立ち並んでいます。駅前なのに郊外の風景です。
駅から離れると住宅地が広がっています。さらに離れると田園風景が広がっています。
また、離れた北側を利根川が流れており、埼玉県と群馬県の県境になっています。利根川河川敷まで3km弱です。
 
 

こちらは東武線側の東口です。西を望む。
東口が事実上の正面口で、橋上化以前はこちら側に駅舎がありました。
東口にもロータリーがありますが、手狭なためタクシー乗り場しかありません。
バス停留所は右側に設置されている別のロータリー内にあり、そこには公衆トイレもあります。
 
 

東口駅前です。橋上駅舎より東を望む。
前方に駅前大通りが、左前方に駅前通りが、それぞれ延びています。
東口駅前が羽生市の中心市街地で、駅前通り沿いには商店街が形成されていますが、中心市街地の空洞化が見られます。
羽生市でも郊外の幹線道路沿いの郊外型店舗が幅を利かせています。
約1.4km東には羽生市役所があります。
 
 

2007年時点の秩父鉄道改札口です。南を望む。右が西口、左が東武線の改札口および東口です。
有人駅で、当時は始発~終電まで駅員が配置されていましたが、現在は6:00~21:00に短縮されています。
自動改札機はなく改札ラッチがありますが、2022年の『PASMO』導入に伴い、ICカード専用の自動改札機が設置されました(自動改札機は通常型か簡易型か不明)。磁気券などICカード以外の乗車券につきましては引き続き有人改札・集札となります。
窓口に面した右側通路が点字ブロック設置の幅広通路です。
改札口の右手前には出札窓口と自動券売機(現在はICチャージ可能か?)があります。当時は改札内に精算窓口があり、自動精算機はありませんでしたが、今は自動精算機またはICチャージ機が設置されているかもしれません。
改札内にはトイレ・車いす対応トイレと飲料自動販売機があります。ちなみに改札内に東武線との乗換改札口は設置されていません。
そして1階にあるホームとの間は階段およびエレベーターで結ばれており、バリアフリーに対応しています。
尚、秩父鉄道線および東武の羽生駅構内に売店・コンビニはありません。かつて東武線の改札外にあった売店「ACCESS」は閉店になった模様です。
最寄りのコンビニは西口駅前にある「セブン-イレブン」になります。
 
 

5番線に設置されている建植式駅名標です。非電照式です。
旧来からの秩父鉄道のデザインとJR東日本のデザインが合わさった感じです。
矢印の中央は赤色表示ですが、これが秩父鉄道秩父線のラインカラーなのでしょうか? どうやら矢印の青色がラインカラーのようです。
下部には所在地と出口の方向が表示されています。
尚、秩父鉄道秩父線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

こちらも5番線に設置されている、時刻表や乗換案内・出口案内と一体になった建植式駅名標です。電照式です。
完全にJR東日本と同じデザインですw ただし、こちらは隣駅にも平仮名表記が併記されています。
 
 

こちらは支柱に掛けられている縦型の駅名標です。
縦型もJR東日本デザインと酷似していますww  
JR東日本タイプのデザインを採用しているのは当駅のみだそうです。
 
 

駅構造……地平駅(概ね南北方向)。
配線………島式ホーム1面2線(左側は2面4線の東武線ホーム)。
 
番線は東武の続番でしたが、東武が1線増やした際に秩父鉄道が番線変更しなかったため、両社に4番線が存在します。
左(東)が4番線、右(西)が5番線で、いずれも下り熊谷、秩父、三峰口方面です。
種別・行先によるホームの使い分けはしていません。
 
ホーム有効長……4両分(5番線は三峰口方に詰所(写真右)があるため実質3両分。4両編成の非営業列車の停車は上可能)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的に広い。
上屋(屋根)………終端方の約3両分。 
ホーム上設備……ベンチ。
 
写真は4番線より終端方(南)を望む。
 
 

こちらは三峰口方(北)を望む。右が4番線、左が5番線です。
終端寄りに改札口とを結ぶ階段が、中ほどに改札階行きエレベーターがあります。
 
 

 

上写真は東西自由通路より、下写真は4番線(右)より、いずれも三峰口方を望む。
5番線側のホーム端には係員詰所があり、5番線は4両編成の営業列車の発着が難しくなっています(まぁ現状、羽生駅に発着する電車列車は主に3連での運転ですが)。
この先、右側を走る東武伊勢崎線は直進しますが、こちらの秩父鉄道秩父本線は左へカーブして分かれます。その後も左へカーブしながら住宅地の中を走り、西寄りへ進路を変えると西羽生駅へと至ります。
 
 

終端方を望む。
左が4番線、右が5番線で、4番線の左には東武伊勢崎線のホームがあります。
4番線と5番線の間、ホームの先には非電化の保線用側線があります。
この先、5番線に保線用側線が合流し、さらに先で4番線と5番線が合流して1線になります。この配線を利用して羽生駅で機回しが可能ですが、蒸気機関車牽引の『SLパレオエクスプレス』は熊谷~三峰口での運転です。ちなみに羽生駅には転車台がありません。
そして、1線に収束すると、東武線と並行する形で引上線としてさらに先へ延びており、東武線から片渡り線が合流してしばらくすると車止めにより線路が途切れます。この引上線は秩父線を経由して東武伊勢崎線などの東武本線系統と東武東上本線と越生線で構成される東武東上線系統との間で運転される転配時・検査時の回送列車が使用しており、引上線でスイッチバックする形です。
尚、秩父鉄道線と東武線を直通する営業列車は運転されていません。
 
 
あとがき  
私が秩父鉄道線の羽生駅で下車(乗車)したのは2007年、2013年の計2度です。いずれも秩父鉄道線と東武伊勢崎線を乗り換えるために下車しています。島式ホーム1面2線の秩父鉄道線が西側、島式ホーム2面4線の東武線が東側に並んでおり、両社共用で改札が別々の橋上駅舎を有しています。駅前は東口側が羽生市の中心市街地、西口側が比較的新しい住宅地です。
  
東京からですと浅草駅または北千住駅から東武伊勢崎線の特急『りょうもう』で直接アクセス可能ですが、夕方以降の列車しか停車しません。現実的なルートとしては『りょうもう』(特急料金必要)または急行(運賃のみで乗車可能)で久喜駅まで行き、普通列車に乗り換えて羽生駅下車すぐです。あるいは上野東京ラインor湘南新宿ラインの都内各駅から宇都宮線直通列車に乗車して、久喜駅で東武線に乗り換える方法もあります。余裕で日帰り訪問が可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで行き、上野東京ラインの宇都宮線直通列車に乗り換えて久喜駅で下車。さらに東武伊勢崎線下り普通列車に乗り換えて羽生駅下車すぐです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、西口駅前にコンビニとスーパーがありますが、駅近くに気軽に入れる飲食店はありません。駅近くのチェーン店は西口の約350m西にある「夢庵」、東口の約700m東にある「ジョイフル」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
大阪からの到達難易度がやや高いですが、秩父鉄道秩父線を乗り鉄の際は、すぐに乗り換えたり引き返したりせず、ぜひ一度は羽生駅を観察してみて下さい!
 
(参考:秩父鉄道のHP、東武鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)