2月に祇園花月での公演を成功させた佐藤太一郎と小西武蔵コンビの新喜劇が、ついにNGKで公演。しかもそれもチケット完売ということで、本人たちの努力と共に期待の高さも表れてますね。
しかし毎度のことながら開演前の客席の騒々しさと共に、開演中の子供の騒ぐ声がかなり気になりました。
3月24日19時30分開演、P列で観劇。
前説は筒井亜由貴と小林ゆうの「なんでもいいよ!!」のコンビ。開演前からゆうちゃんは今日も元気!!
◆吉本新喜劇次世代公演「新・新喜劇inなんばグランド花月」
「ママにありがとう」 作・演出 平松克規
【出演】
屋敷の息子・・・佐藤太一郎、新人執事・・・小西武蔵、屋敷の執事・・・もじゃ吉田、メイド・・・吉岡友見、馬の玩具・・・吉田裕、豚の貯金箱・・・カバ、着せ替え人形・・・小林ゆう、壊れたロボット・・・諸見里大介、屋敷の主人(太一郎の父親)・・・岩﨑タツキ、リサイクル屋・・・松浦真也・信濃岳夫、警官・・・多和田上人・筒井亜由貴、太一郎の母親・・・佐藤美優、子供の頃の太一郎・・・生瀬行人、誘拐犯・・・筒井亜由貴(二役)。
【あらすじ】
屋敷の主人(岩﨑)の息子の太一郎は35歳だが、8歳の時に誘拐犯に母親を殺されてから、心が子供のまま止まってしまっている。
そこで父親は太一郎を大人にさせようと屋敷の玩具をすべて処分しようとするが、玩具(馬、豚の貯金箱、着せ替え人形、ロボット)は死んだ母親が太一郎が悲しまないように、夜になると動き出すようになっていた。その様子を太一郎や執事たちが目撃してしまい、玩具たちも太一郎を大人にさせようとする。
玩具を処分しに来たリサイクル屋の信濃は、着せ替え人形が一千万円の価値があると知り、どうにかして手に入れようとヤクザを使ってまで奪おうと、太一郎を人質に取る。
そこで太一郎は過去に誘拐犯に捕えられたトラウマがフラッシュバックし、いつまでも子供でいられないことに気づく。そのひとつがメイドの吉岡の言葉だった。吉岡は死んだ母親の代わりになって、太一郎を育ててくれた。太一郎はヤクザに立ち向かって行くが刺されてしまう。
しかしそこで守ってくれたのは馬の玩具だった。ようやく大人になった太一郎は玩具と別れることが出来るのでした。
【雑感】
最初に佐藤太一郎が出てきたときに子役かと思って「コレはキツイなぁ」と思いましたが、ちゃんと理由があったし、ファンタジーでハートフルなお芝居に仕上がっていて、新喜劇の要素も盛り込まれて素晴らしい作品になっていたと思います。
もじゃの回し、小西の変化球なボケは定着しつつありますね。ただ小西のボケが小技過ぎるのがNGKではちょっと分かりにくいかと。
あと玩具の4人(吉田、カバ、ゆう、諸見里)もなかなか良くて、吉田裕は見事なのはわかってますが、カバが意外にいい味だしてるんですよね。ゆうちゃんの着せ替え人形も可愛かったです。
そして先日のネタバトルで優勝した吉岡友見もいいお母さん女優になってきて、こういう芝居で締めれる役割もこなせるようになってきて、これから先が楽しみ。それと初の老け役と思われる岩﨑タツキも上手かったなぁ。最初誰か分からなかったです。
1時間強のお芝居で、しっかり起承転結があって、中だるみもなく見せられたのは座員の演技力もさることながら、脚本の良さもあったと思います。新喜劇記念日の「あっちこっち丁稚」の豪華メンバーのお芝居より、断然こっちの方が面白かったですね。
エンディングは写真撮影タイム。
そこへサプライズで寛平GMが登場しみんなを労い、さらにサプライズ発表でなんと5月30日から一週間祇園花月で佐藤・小西リーダー週をやるとのこと。これはまた楽しみです。
終演後にはNGK入り口で、座員のイベントチケットの手売りが行われてまして、私も小林ゆうちゃんに5月のイベントのチケットをお願いしました。いつも元気で明るいゆうちゃんはいいですね!