番外 このほど休止が発表、大分交通グループ国東観光バスが運行します、大分~別府~杵築間「杵大線」 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)


 
 大分交通には大分・別府~国東間におきまして、国大線と呼ばれる路線が存在しておりまして、この路線に関しましては比較的長距離にもかかわらず運行されておりまして、所要時間は約2時間15分で運行されております。
 
 かつては、この区間では特急バス国東特急も運行されておりまして、フロントに丸いと書かれましたヘッドマークを掲出しました大型のトップドア車が運行されていた事もありまして、大分交通でも花形路線でもあったとの事でもあります。
 
 けれども、現在は利用状況も大きく変わった事から普通便しか運行されておらず、使用車両に関しましても上の画像にありますいすゞエルガミオ(大分200か・855、2KG-LR290J3)ノンステップバスも使用されておりまして、かつての姿は見られなくなってしまっております。
 
 そんな「国大線」は、大分~国東間で約2時間15分かかって運行されている訳ではありますが、画像の運賃表がそれを物語っているように58番まで運賃が表示されている訳でもありますので、よりそう言った事が伺えるのではないかとも思います。
 
 (平成26年撮影)~現在と運賃は異なります
 

 一方、この「国大線」の区間便としまして、平日のみ1往復、大分交通のグループ会社も大分へ乗り入れまして運行されておりますが、このほどこの系統の休止が発表されました。今回はその路線に関しまして、皆様にご紹介してまいります。
 
 
 それが、大分交通のグループ会社であります国東観光バスで運行されております「杵大線」ありまして、杵築~大分間で運行されております。これからご紹介しますように、これまでも実際に拝見しておりましたが、既存の親会社でもあります大分交通の車両と一見違った姿を大分市内などでも見る事ができております。
 

 そんなこの区間便大分~杵築間「杵大線」に関しましては、区間は以下のように「国大線」とほぼ同一の区間を運行されております。

 杵築バスターミナル~大神駅前~日出~関の江~亀川駅前~別府交通センター~別府北浜~高崎山~かんたん~生石~新川~大分駅前
 
 (杵築バスターミナル)~令和3年撮影

 
 
 この国東観光バス運行の「杵大線」にこれまで使用されております車両は、画像の平成5年式三菱エアロミディMK(大分22か18-29、U-MK117F)であります。
 
 この車は、大分交通子会社の旧中津観光バス(現・大交北部バス)に新製導入されまして、他の3台とともに中津~日田間の特急便などで使用されておりました。しかし、平成12年に大分交通別府営業所へ転属しましたが、さらに現在の国東観光バス杵築営業所へ転属となっております。したがって、塗装も当初の中津観光バスの塗装大分交通の赤塗装→そして現在の青ラインも入った塗装と変化が生じております。
 
 けれども、現在主に使用されておりますのが画像のいすゞエルガミオ(大分200か・・60、KK-LR233J1)でありまして、画像は大分交通時代の同車ではありますが、国東観光バスに移籍されました現在は青ラインの入った塗装となっておりまして、この「杵大線」もワンステップ低床車が運行されるにも至っております。
 

 さて、大分~杵築間の「杵大線」はこの国東観光バスが運行を担当している訳でありますが、先述のように担当は1往復のみが運行されております。そのために、前面には「AS」と郊外を運行する記号を表す事が書かれた紙が置かれているのが特徴でありますし、大分22か18-29でしたら大分地区の路線バスでは数少ない幕式の車両となっておりまして、そう言った珍しい姿も現在まで連日見られております。
 

 さらには、国東観光バスには導入されておりません、「めじろんnimoca」と言ったICカード、大分交通発行の「鶴亀定期」は使用できず、そのためのステッカーも車体には貼り付けられております。ですから乗車される際にはそう言ったカードが使用できませんので注意が必要でもあります(画像は平成23年撮影)。
 
 
 また、「九州のバス時刻表」でも、同様にICカード・鶴亀使用不可とも記載されておりまして、こう言う所からも国東観光バス便である事を伺わせております。やはりそう言った注意書きを出す事で、利用者にもわかりやすくしている事もわかるのではないでしょうか。
 
 (杵築→大分)
 
 (大分→杵築)
 

 今回は、このほど休止が発表されました大分交通グループ国東観光バス運行の「杵大線」に関しましてご紹介しましたが、使用されておりますこの車に関しましては、大分市内では珍しい存在の車まで見られるなど、10年ほど前から見る事ができている車もありますが、現在でも「nimoca」と言ったICカードと言ったものが使用できないのは残念ではなかったでしょうか。やはり大分交通グループでもありますし、大分交通と同区間で運行されている訳でもありますので、違ったような印象が感じさせられる所がこの路線の特徴であったとは思いますが、そんなこの路線も休止されましても、これからも記憶に残したい路線である事には間違いない所ではあります。

 (国東観光バス担当便時刻)~「めじろんnimoca」・鶴亀定期利用不可
 杵築バスターミナル11:55発→別府北浜12:46発→大分駅13:15着
 大分駅14:45発→別府北浜15:14発→杵築バスターミナル16:08着
 
 (注)運賃表の運賃は訪問時の運賃です。