2023.3.10 会いにいこう、キハ85系!過去の黒歴史を清算し?未来を向く中部岐阜旅⑦ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

およそ15年ぶりに、美濃太田まで到達。

前回は富山から下って行ったから、岐阜から乗っていったのは約18年ぶりか??

すっかりあやふやになってしまっている界隈の記憶を紐解きながら、どうしようかと逡巡しつつ

一駅ずつ歩みを進めていくなかで、この旅一番の衝動的行動をすることとなる。



乗車となると実に23年ぶりとなった太多線。

当初はそのまま多治見まで乗り通そうとしていたのだが。

12:07。


なんと、美濃川合駅で降りてしまった。


もちろん、この駅で降りるのは初めてである。


駅を出て歩き出すと、すぐ目に入ったのは


ドライブスルー


いきなり出てきて、何やそれ?と思ったら


ファッションクリーニング…


クリーニング屋かい!( ゚д゚)


さすが車社会の県、岐阜…そして中部地方、とその時は皮肉交じりに感じたが。

後から調べてみたら、割と地方にはこういう形態のクリーニング屋があるようで。


さて、美濃川合駅で衝動的に降りてしまったのは、もちろんクリーニング屋ではなくて。

車窓から眺めていた美濃太田車両区の留置車の姿が気になってしまったからだった。

美濃川合駅を出て少し歩き、益田街道と呼ばれる道に出ると道路から留置線が眺められた。

ちなみにHC85系は結局10両がいて、後述の理由もあって車両番号等は細かく見なかったのだが

まだ運用開始前の編成だったのではないかと思われる。


…そして、カバーに覆われた保存車たち。

リニア・鉄道館の展示車両ラインナップから外れ、保留されたままの車両たちである。

かつては全ての車両がそのまま保管されていたが、老朽荒廃が進みカバーが掛けられている。


こちらはクモハ103 18。

最後は神領電車区に所属し、中央線を中心に運用されていた車両。


こちらはキハ58 787。

先日いすみ鉄道のキハ28が運用終了し、貴重なキハ58系の個体であるが…


キハ58に連結されているのはキハ30 51、さらにトキ900形トキ4837。

これらはリニア・鉄道館の展示の選から漏れ、後年N700系展示に関連して展示車両入れ替えを

実施した後も動きが無いまま、約20年ほどほぼ朽ちるに任せた状態になってしまっている。

一旦この美濃太田車両区に保存されていた車両も、展示選外となって以降解体されたものもあり

どのような処遇になってしまうのか、成り行きを密かに見守っていきたい。


…なお、キハ85系の「ひだ」定期運用終了後、トップナンバーのキハ85-1が最近になってこれら

保存車両の横に留置されるようになっているそうだ。

またHC85系が居たあたりは定期運用を外れ、4月の多客臨に運用されると思われるキハ85系が

まとまって留置されているようで、こちらも気掛かりな状況である。


…そして、ここでいきなりふと思い立った。

慌ててスマホで、地図を開く。

これは…


行けるんじゃないのか??


並行して、乗換案内も叩いて時間を調べながら北北西に向けて歩き出す。

思ったよりも暖かくてジャンパーを脱ぎつつ、汗をかきながら早歩き。

歩くこと…およそ15分。


やってきたのは、線路??

なんと、高山本線美濃太田〜古井間の線路沿いに辿り着いたのだった。

そして、接近に気づき少し駆け出し、荷物も投げ出して徐に構え!

12:28。


「ひだ8号」通過!!


轟音高らかに、堂々8両編成で目の前に現れた。

先ほど蘇原駅で交換した「ひだ6号」も8両編成、どれも好調な利用ぶりのようで頼もしい。


1両単位で増結できる系列の真価を存分に見せつけながら、一気に高山に向けて走り去る。


この列車の岐阜方に連結されていたのは、キハ85-6。

今日、京都丹後鉄道に譲渡されるために回送された車両だった。


咄嗟の機転で思い出し、調べて即行動!


結果的に、今回の旅に限らずこれまでで極めて異質かつ初となる貴重なキハ85系沿線撮影!

ギリギリ慌てての撮影だったが、どうにか納得のいく記録ができたと思う。

那加界隈で判断を見誤っていた分、それを取り返すには充分のファインプレーとなった。


そして、近くには美濃加茂市のコミュニティバスが走行。

遠回りではあるが、美濃太田駅行きのバスがキハ85系通過後3分ほどでタイミングよく通過。

淀みなく捕まえ、休み呼吸を整えながら美濃太田駅に戻ることになった。

そして更に、ともすれば実現しなかったかもしれない“乗り鉄”プランが急遽浮上することにー。