道内主要幹線で約40年活躍してきたディーゼル特急「キハ183系」が、多くの鉄道フアンに惜しまれながら、3月17日を以って定期運行から引退しました。

 

私も2016年4月から3年間、札幌~岩見沢間をJR通勤していた時、

キハ183系の代表的な特急列車・札幌発網走行「特急オホーツク1号」に何度も乗っていたので、とても残念です・・泣

それでは、懐かしいあの頃(2016年6月)に、タイムスリップしてみよう・・

 

ここは、午前7時頃の札幌駅8番ホーム。

午前7時21分発の「特急オホーツク1号(4両編成)」は、既に入線。

いいね~スラントノーズ!最後方の4号車(指定席)です。

先頭の1号車(自由席)は、こちら!

1号車の車内です。いつも左側窓側席に陣取り、車窓の景色を楽しんでいました。

1号車の前方はご覧のとおりで、

右側最前列席からは、このような眺め。

当時はこの2席も自由席だったので、私も時々、ここでエンジョイ。お得感あり!

2号車です。前方(1~9列)が自由席、後方が指定席。

間違わないように、指定席の背もたれカバーには、このような表示あります。

実は1号車の方が窓の位置が少し低く、外を見やすかったので、私はいつも1号車。

まぁ、そこまでこだわって乗っている人は、いないだろうね・・笑

 

3号車は車掌室で区切られ、7列がグリーン席。

3号車の4列と、次の4号車が指定席です。

そして、稀に、1号車は「白坊主」!

「104(いちまるよん)=白坊主」が連結された時は「うわ~ラッキ~!」という感じで、すぐ「撮り鉄」に早変わり!

何せ、このタイプは国内に1両。半ば幻の車両なので。

車内の構造も独特で、乗降口から通路を通って客室に入ります。

ちなみに、窓越しに見えるディーゼル特急「キハ283系」は、午前7時発釧路行「特急スーパーおおぞら1号」。乗りたかったな~

話を「白坊主」に戻しますが、実は通勤客には不評だったんです。

長い通路のため座席数が減り、いつもなら座れるお客さんが、この通路や客室内通路で立ちっ放しでした。

※写真1~14:キハ183系「特急オホーツク1号」(札幌駅)

 

午前7時21分「特急オホーツク1号」発車! 

駅を出るとすぐに、右側後方にJRタワーが見えてきて、

1号車右側最前列席から前方を見ると、札幌発旭川行「特急スーパーカムイ(789系電車)」が待機。

それぞれの席に楽しみあり!

札幌駅発車直後の車内の様子は、動画でどうぞ!ちなみに、日本ハム・ファイターズの室内練習場が、ちらっと見えますよ~ 目印はボールのマーク!

【撮影時間:57秒(2022.11月、4号車。2018.3月のダイヤ改正時に、1号車は指定席、4号車は自由席となりました。)】 

 

動画のエリアを過ぎると、列車は苗穂駅を通過。左側にある「JR北海道苗穂工場」には、いつもキハ183系などが停車しているので、ここで毎朝「鉄分補給」して絶好調!笑

 

この車両は、午前9時41分発の特急オホーツク3号かな?

ここを通過すると函館本線は右に大きくカーブ。右側には、都会のオアシスのような車窓の景色が広がってくる。

 

札幌市を潤す豊平川と緑に覆われた河川敷。都会の風景とのバランスがよく、青い空には北国の澄んだ空気を感じます。何度見ても、いいね~

豊平川を渡ると直線区間が続き、千歳線との複々線をスピードアップ!

厚別駅の手前で大きく左にカーブし、千歳線に別れを告げ、住宅街が続く江別市の野幌駅手前から高架線を走り、

高架線が終わると江別駅を通過。

「ゴー」と走行音が大きく響く、千歳川鉄橋を通過すると、

車窓の眺めは、住宅街から緑豊かな北海道らしい景色へがらりと変わり、

夕張川鉄橋を通過し右へ大きくカーブすると、ドイツトウヒなどの鉄道防雪林が左側に続く。

冬は北西からの季節風で吹雪になりやすいので、函館本線の守り神です。

※写真15~21:「特急オホーツク1号」からの車窓の景色(札幌~幌向)

 

幌向駅手前から岩見沢駅までは、ほぼ直線区間。「特急オホーツク1号」は快調に走ってますね~

では、函館本線を走る様子を車内動画でどうぞ!

【撮影時間:43秒(2022.11月、4号車。函館本線・納内駅付近)】

 

石北本線に入ると曲線区間が多くなり、急こう配の峠を2つ越えなければならないので、せめて旭川駅までは気持ちよく走って欲しいですね。
 

午前7時49分「特急オホーツク1号」は、岩見沢駅6番ホームに到着。

「楽しい通勤」が終わってしまった・泣

 

 

 

白坊主から降りて、後方からパチリ!

※写真22~26:想い出多き「キハ183系・特急オホーツク1号」(岩見沢駅)

 

タイムスリップ、終了。

短い時間でしたが、本当に楽しい「特急オホーツク1号」の旅でした。岩見沢勤務の運命に、心から感謝!

 

さて、その後の「特急オホーツク1号」ですが、石北本線の鉄橋通過シーンを動画でどうぞ!

【撮影時間:21秒(2020.8月、湧別川鉄橋(瀬戸瀬~遠軽)】

 

旅日記の閉めは、石北本線・石狩川鉄橋(2022.8月・中愛別~愛山)。

先頭車は国鉄時代の復刻色。

そして、キハ183系のラストショットは、2023.3月の旭川発網走行「特急大雪1号」。何度も訪れた思い出の場所で、最後の見送りをしよう。

※写真27・28:鉄道フアンが見守る中、石狩川鉄橋を通過するキハ183系

 

長い間、本当にお疲れ様でした。

大学時代から乗ってきたので、寂しくなるけれど、いつまでも忘れないよ・・

 

ありがとう。

 

 

(終わり)

 

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!惜別・キハ183系・特急オホーツク1号」をご覧いただきまして、ありがとうございます。

 

「北海道ローカル線旅日記!夏の石北本線(旭川駅~白滝駅)」でも、キハ183系は登場していますので、ご覧いただければ幸です。

 

次回からは、昨年アップした「北海道ローカル線旅日記!夏の根室本線(滝川駅~釧路駅)」の続きで、「夏の花咲線(釧路駅~厚岸駅)」をご紹介いたします。