2022/7/24(日)7:32 新大阪駅


以前に子どもとふたりで岐阜県を旅しましたが、この年も1泊2日で親子旅をしました。

行き先は子どものリクエストで、中国地方でまだ行ったことがない山口県に。



山口県で最初に思いついたのが下関、あわせて関門海峡を挟んで反対側にある門司も訪れるつもり。

さて山陽新幹線に乗るんだから、まずは宮原操車場の様子を上から眺めてみないとね。



山陽新幹線の「ひかり・こだま」は旅行商品を使うと運賃がお得になることが多いのですが、その分停車駅が増えて時間を要するのが難点。

そんな中で、朝に博多まで走る速達のひかりが「ひかり531号」で、なんと所要時間はのぞみと大差ありません。



新大阪駅から乗り換えなしの2時間と少しで新下関駅までお安く行けるんだから、お財布の面でかなり助かりました。

新下関駅に着いたら、普通列車に乗り換えて2駅で目的地の下関駅に到着。



下関駅からは路線バスで約10分、御裳川バス停で下車します。

場所的には、ちょうど関門橋の下ぐらいかな。

路線バスですが、本数がそれなりにあるので時間を気にする必要はなかったです。



今回旅をする関門海峡、まずはロープウェイで上ったところにある火の山展望台から全体を俯瞰してみます。

約4分の空中散歩、ゴンドラの中からでも十分に気持ちの良い眺めでした。



かなりの数の船舶が行き交う関門海峡ですが、幅は狭く流れが急な難所。

海流が早い上に何度も向きが変わり、浅瀬も多いんですって。



古くからの交通の要衝である下関は、江戸時代には西廻り航路の重要な通過点で関所が置かれました。

戦時中は下関要塞として、今でも旧日本軍の倉庫や砲台跡が残ります。



火の山から関門海峡を眺めた後は、お昼ごはん。

関門橋と下関駅の中間ぐらいに位置する唐戸市場にやって来ました。

下関と言えばフグ、モニュメントが至るところに置かれています。



普段は地方にある一般的な市場なのですが、週末なると「活きいき馬関街」というイベントが開催されます。

なので、いつも観光客で混雑しているイメージだったりします。



イベントは市場の各店が屋台となって、お寿司や惣菜をバラ売りするかたち。

ひとつひとつは安いですが、調子に乗って頼むと後でえらい金額になるやつです。



子どもはフグに興味はないようで、好きなマグロと青魚、あとクジラ(なんで?)を頼んでました。

活気ある市場でネタを選ぶ楽しみが味わえるので、一度は来てみることををオススメしたいスポットです。



お腹が膨れたら、唐戸市場からすぐのところにある唐戸港から出港です。

関門海峡を横切るのではなく、沿うように10分ほど北上します。



すぐに見えてきたのは、船島と名付けられた周囲が約1.6kmの小島。

そうです、武蔵と小次郎が決闘した巌流島です。



元々は船のような形だったことが島の名前の由来ですが、明治以降数度の埋め立てで現在は決闘時に比べると3〜6倍程度大きくなっているそう。

あと無人島ですが、人が住んでいたこともあります。



目の前が三菱重工業の下関造船所で、いろんな船がずらっと並んでいる様はかなり迫力がありました。

下関側はとくに泳いで渡れそうなくらいの近さですが、流れが速いので泳ぐのはたぶん危険。



武蔵が巌流島に渡る時に乗った小舟と砂浜が再現されていました。

再現と言ってもあくまでイメージで、そもそもの巌流島の決闘も諸説ありです。



勝負は一瞬で、遅参に怒って斬りかかった小次郎の頭に、武蔵は船の櫓をけずって作った長い木剣を振り下ろして勝ったのがよく聞く話。

「巌流」は小次郎の流儀であり、巌流島は敗者を思う島なのかもしれません。



巌流島が描かれるバカボンドが再開される日は来るのだろうかと思いふけっていると船は門司港に到着。

門司港レトロと呼ばれる街は、モダンな建物が数多く残ります。



ちょうど跳ね橋が開いていました。

ブルーウィングと呼ばれる歩行者専用の桟橋で、1日に6回開閉します。

恋人の聖地らしく、跳ね橋が降りてから最初に渡ったカップルは一生結ばれるらしい。



何か甘いものでも食べようかとやって来たのが、旧門司税関。

明治から昭和初期まで、税関庁舎として使われていた建物です。



煉瓦造りの建物に瓦葺きの屋根で、吹き抜けのエントランスホールの建物内は広々としています。

現在の門司税関はここからちょっと南へ離れたところにあり、旧税関庁舎にある常設の展示室が広報の役割を担っているようです。

 

 

1階に喫茶店があり、老舗果物店のカフェが入っています。

果物モリモリのパフェは映えるやつで、若い人に人気だろうなって感じです。

私はメロンで子どもは桃を頼みましたが、果物たっぷりで満足感は高かったです。

 

 

旧門司税関の後ろに聳え立つのが、門司港レトロ展望室。

最上階の31階が展望室で、その下はオフィスか公共機関が入っているのかなと思いましたが、なんと高層マンション。

 


高さ103mの眺めは、なかなか爽快です。

次回も下関と門司を行ったり来たりします。

ではではノシ


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