川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

2023年ダイヤ改正 川崎界隈の貨物列車運用はこう変わる!②

2023年ダイヤ改正特集、今回は車両運用に関する話題をお送りします。

前回の列車運用編はこちらをご覧ください。 

 

EF65の仕業が大激減

2022年度、未更新機を中心に相次いで廃車が進んでいる新鶴見EF65ですが、今回の改正で運用数が大幅に削られ改正前の30仕業から20仕業へ一気に1/3も減少しました。

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EF65仕業から外れた主だった列車はこちら。

隅田川シャトル(77レ、78レ)
根岸線運用(8584レ、5692レ)
・鹿島貨物(1092レ、1093レ)

いずれも新鶴見EF210へと置き換えられています。

 

その一方で、関西運用を始めとしてPFのまま残った列車もあります。

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・関西運用(5087レ~四国・吹田入換~5086レ)
・クリーンかわさき号(152レ、153レ)
・海コン列車(4072レ、4073レ)

いずれも個人的に撮影頻度が高い列車ばかりなので、奇跡的に残ってくれたのはありがたい限りです。

地元ではあらかた撮りつくしている感はあるので、今後は武蔵野線京葉線などの関東近郊の路線、あるいは5087レの中京や関西でのカットを積み増したいところ。

一大勢力を誇った新鶴見EF65も、ついに「終末のとき」を感じさせられる状況になってきたので、悔いの無いようにしたいですな。

 

EF66も仕業が大激減

淘汰の波はEF65だけにとどまらず、東海道・山陽筋の高速貨物を支えてきたサメことEF66 100番台にも及んでおり、こちらも改正前の20仕業から15仕業へ一気に1/4も減少しました。

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EF66仕業から外れた主だった列車はこちら。

・名古屋~札幌貨物(1096レ~1097レ、3074レ~3075レ)
隅田川シャトル(73レ、74レ)

こちらも全て新鶴見EF210へと置き換えられており、鶴桃の勢力拡大がそのまま国鉄ガマの淘汰へと繋がっている格好です。

 

特に3075レと1097レが置き換わったことにより、日中の東海道線内では定刻基準だとEF66の運用が消滅してしまい、名古屋近辺での撮影はかなり難しくなってしまったようですね。

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たった3年前、清洲駅でなんも考えずとも適当に待っているだけでサメを捕獲できたものですが、まさかこんなにも早く淘汰が進むことになるとは・・・。

 

EF66で残った列車もご紹介。

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・1084レ
・66レ
隅田川シャトル一往復(72レ、79レ)
・3064レ

本数は大分減ってしまいましたが、川崎鶴見界隈ではまだ日中撮影可能な列車が残っており、特に72レと3064レは通年順光かつ45分ほどで続行運転するため、他地域に比べれば恵まれていると言って良いでしょう。

ですが近い将来、晩年のEF200のように「狙わないと撮れないカマ」になるのは間違いないので、1つでも多く撮っておきたいものですね。

 

新鶴見EF210の運用が大幅増

減るモノあれば増えるモノありというのが道理で、今回の改正で新鶴見EF210の仕業数が50から65へと大幅増となりました。

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現在増備中のEF210-300番台は新鶴見と吹田に投入されていますが、川崎界隈においてはやはり新鶴見機の勢力拡大の影響が大きいですね。

吹田機は押し桃たる由縁の「押す運用」も担っているので、本務機のほうが目立ちやすいのもあって新鶴見機の躍進が目立つ印象です。

 

米タンの交検回送が全区間DLに

普段は安善駅に常駐している米タン用のタキ1000は、交番検査時に川崎貨物駅へ回送されるのですが、その配給列車が全区間DD200へ変更となりました。

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この列車、川崎貨物~浜川崎はEF210EF65、浜川崎~安善はDD200が担当でしたが、今回の改正で川崎貨物~浜川崎も含め全区間がDD200へと変更になりました。

運転時間も撮りやすくなったものの、基本的に平日施行なため撮影機会がない列車なので、新たな姿の撮影は当分お預けでしょうかな。

 

 

以上が車両運用に関するトピックスでした。

項目としては多くないですが、EF65EF66の置き換えが思った以上に進み、最初に聞いたときは結構驚きでございました・・・。

両車とももう全検は通さないので、検査切れになった車両から順次離脱・廃車とEF210への置き換えがセットとなり、この先さらに淘汰が加速することでしょう。

まだ辛うじて日常で見ることが出来るうちに、1つでも多く撮っておきたいですね。

 

 

ここから川崎鶴見界隈に限らず、全国的に気になったことをピックアップ。

うめきた新駅がらみで吹田桃に新たな補機運用誕生

大阪駅の北側に新たに誕生した「うめきた新駅」こと梅田貨物線の大阪駅ホームですが、従来地上を走っていた線路がホーム設置により地下化されたことに伴い、急勾配が発生することから吹田EF210-300番台に新たに後部補機運用が誕生しました。

正確にいうと、ダイヤ改正前の2月13日に実施された線路切替工事後から後部補機運用が始まっています。

ただし「セノハチ」と違い全列車に付くのではなく、以下の2往復のみに限られます。

・58レ~59レ
・2060レ~5061レ

このうち59レはお昼に運転されるので、撮影するなら狙い目でしょう。

わざわざ「セノハチ」まで行かずとも、大阪のど真ん中で補機運用を見ることが出来るので、所用ついでにでも見に行きたいと思います。

 

EF510-300番台の仕業が誕生

門司区国鉄形機関車であるEF81およびED76の後継機として、先行量産車である301号機のみ運用中のEF510-300番台ですが、本改正で正式に仕業が誕生しました。

今回の改正では、2月ごろから断続的に充当されていた日豊本線延岡駅まで運行される通称「延岡貨物」の4075レ~4074レを任されました。

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この1往復は昨年度までEF81の仕業でしたが、これをEF510に置き換えたことから日豊本線からEF81が撤退することになりました。

ただ現在のところEF510-300番台は1両のみで予備機がないため、故障や検査時はEF81が代走する機会もわりと見られると思います。

 

DE10の仕業が残った?!

EF65EF66の陰に隠れていますが、JR貨物の機関車でもっとも全廃に近いのが、かつて全国どこでも見られたDE10。

昨年度ダイヤでは、愛知機関区所属車しか定期仕業を持っていませんでしたが、引き続き名古屋港線のレール輸送列車がDE10の仕業になっています。

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といってもこの列車、すでにDD200の代走が常態化しておりDE10が運用に就くことはほとんどなく、現在は甲種列車などの不定期列車が運用の中心となっています。

 

その代わり、本来DD200仕業のはずの水島臨海鉄道乗り入れ運用や「石巻貨物」には、ほぼ定期仕業と言わんばかりに岡山と仙台のDE10が恒常的に代走しています。

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オタク的には代走が続いてくれたほうがオイシイのですが、JR貨物の計画によると2023年度はDD200を3両製造予定とのことなので、それが揃えばこの代走も見納めとなりそうですね。

どちらもあと1回ずつくらいは行きたいところですが、その野望は果たして叶うでしょうか・・・。

 

EF64重連仕業は撮りやすくなる?

こちらも注目度が高い愛知機関区のEF64ですが、今回のダイヤ改正ではほぼ昨年から現状維持となりました。

ですが充当列車が若干変わり、中央西線内で撮影がしやすくなったようです。

・改正前

 8081レ(稲沢19:00~南松本23:12)⇒ 8878レ(南松本17:29~稲沢22:18)
 6089レ(稲沢0:24~南松本4:19)⇒ 8084レ(南松本10:57~稲沢15:08)

・改正後

 8081レ(稲沢19:00~南松本23:12)⇒ 8872レ(南松本13:35~稲沢19:34)

 6089レ(稲沢0:24~南松本4:19)⇒ 8084レ(南松本10:57~稲沢15:08)

昨年度ダイヤでは、撮影に適した列車が8084レの1本しかなく非常に撮影効率が悪かったのですが、今年度は1仕業目の復路が1本早い8872レへ変更となったので、多治見以北であれば十分撮影可能なスジとなります。

昨年は紅葉シーズンに1度行きましたが少々物足りなさを感じているので、今度は新緑か雪のシーズンに再訪できればと思います。

 

 

以上が今年のダイヤ改正の内容でした。

いよいよ国鉄型機関車の淘汰が本格化したのを実感する改正となったので、日常記録から遠征までひとつでも撮りこぼしの無いように、今年も趣味活動に励みたいですね。