どうも、たいしょ~です。

 

2022年度も残り10日ほど…

 

先日は春恒例の鉄道行事であるJRを中心に一部の私鉄各社でダイヤ改正も実施されました。というわけで今回はダイヤ改正前後でちょっとした変化があった西武新宿線系統の話題に触れようかと思います。

 

本題に入る前に「西武新宿線系統」について簡単にご説明しておきましょう。

その名が示す通り西武新宿駅と本川越駅を結ぶ新宿線を基幹路線として小平駅から分岐する拝島線、東村山駅から分岐する国分寺線、西武園線それに新宿線とは直接つながっていないものの、拝島線を介して接続している多摩湖線からなる路線のグループのことをさします。これらの路線で活躍している車両はワンマン運転の多摩湖線を除き共通運用が基本となっています。

 

説明はこのぐらいにしておいてまずはこちらから。

 

西武立川駅に向かう“拝島ライナー4号”

 

2018年のダイヤ改正で誕生した座席指定列車“拝島ライナー”。デュアルシートを装備した40000系を用いてこれまでは平日夕方~夜間にかけての下り列車のみの運転でしたが、今日3月20日(月)からは平日朝の通勤時間帯で上り列車も運転されるようになりました。とりあえずは2便のみの設定ですが、次のダイヤ改正時には1~2便増えてるといいんですけどね。特に拝島発5時台に設定してもらえれば東京駅から7時台に発車する各新幹線へのアクセスも良くなると思うんですけどね…おねがい

つづいてはこちら。

 

拝島駅に向かう6000系6108Fによる急行拝島行き。

 

新宿線系統にも6000系は在籍しています。しかしご存知の通り新宿線系統に在籍しているのは東京メトロ副都心線乗り入れ対応工事から除外された「6101F」と「6102F」の2編成のみの在籍です。ところが最近になり池袋線から「6108F」が転属してきたようです。6000系はもともと東京メトロ(当時は営団地下鉄)有楽町線乗り入れ対応車両として製造されてきましたがこの「6108F」は一部区間を有楽町線と共用する東京メトロ副都心線および副都心線の終点である渋谷駅から東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線乗り入れ対応改造がされており、写真のとおり対応改造から除外された「6101F・6102F」と識別できるように正面の窓回りが白く塗装されています。

そんな重要な役割を担う編成がなぜ新宿線に!?

 

西武立川駅に向かう、各停小平行き2000系初期車(手前の2両のみ)。

 

答えはただ一つ。2000系を淘汰するためです。実は6000系の重要なミッションである地下鉄・東急乗り入れ運用に関しては後継形式である40000系に順次移譲されており、地上運用に回る機会が増えてきました。そして新宿線系統に於いてはその数はだんだんと減っているものの、依然として2000系が幅を利かせているのが現状であり、この解決がコロナ禍前から検討されていました。

今回の「6108F」の新宿線転属はその一石であり、2023年度以降はこの動きが本格化するのではないかと私はにらんでいます。では副都心線乗り入れ対応の6000系が転属してくることでどういう変化が起きるのか?私は現在工事が進行している東村山駅の高架化がカギになっているとみています。

 

西武立川駅に向かう20000系準急西武新宿行き。8両編成の50番台。

 

高架化工事が始まる前の東村山駅は3本のホームに6本の線路(3面6線)という構造で、そのうちの1本のホームと2本の線路を使用して国分寺線と西武園線がそれぞれ折り返し運転ができる構造(競輪開催時を中心に国分寺~西武園の通し運転もあり)でしたが、高架化後は2本のホームに4本の線路(2面4線)に縮小されます。これは現在の駅用地面積を活かしながらホーム幅を拡げるためのものですが、国分寺線と西武園線が折り返し用として使う予定の線路は新宿線の待避線としても活用される予定にもなっており、地上時代に比べると折り返しのための自由度が下がりそうです。

また両線とも2000系がメインで使用されています。これが新宿線系統で2000系の淘汰が思うように進まない理由の一つです。

 

終点・拝島駅に向かう30000系。8両編成の38000番台。

 

そこで、東村山駅の高架化を機に国分寺線と西武園線を一体運転化し、同時に国分寺線は6両編成から8両編成にするのではないだろうかというのが、私の推測です。国分寺線は現在6両編成ですが、将来の8両化に考慮して国分寺駅・恋ヶ窪駅・鷹の台駅・小川駅ともにホーム有効長は8両編成対応となっています。この両線に20000系・30000系の8両編成を投入して2000系の淘汰を急速に進めていくのではないでしょうか。20000系・30000系の運用範囲が広がることと2000系の廃車が進むことで新宿線系統の車両数が不足するのを解決させるため、

 

①池袋線~東京メトロ有楽町線・副都心線、東急東横線直通用に40000系を増備。

②40000系の増備によって捻出される6000系を地上運用に回す。

③地上運用に回った6000系で2000系の置き換えを行う。

④20000系・30000系は新宿線・拝島線・国分寺線・西武園線で共通運用とする

 (8両編成のグループ)。

 

これは私の描いた青写真ですが、現実はどうなることやら…今後の動きから目が離せそうにありません。なお、西武鉄道ではJRを含む他社から中古車両を買い取り、自社車両とする「サステナ車両導入計画」が今年度の事業計画で明らかになっていますが、導入数は必要最小限にとどまるのではないか…と思います。

 

新年度以降は国分寺線でも運用されるか!?20000系8両編成(50番台)

 

長々と失礼しました…それではまた。