キハ85の記憶 2 | こぴっとちぴっと

こぴっとちぴっと

やってみたいことをやってみた

濃尾平野の平坦地を自慢の海外製高出力エンジンの咆哮を上げてかっ飛ばす「ワイドビュー南紀」。

新幹線ではそうも感じないのに、ディーゼル車両がスペック最大値近くまで上げて走っていると、頑張っとるなぁ…と思わずにはいられません。

 

振り返って時刻表で調べてみると「ワイドビュー」の表記はいつのまにか無くなっていました…というか、最初からそんな愛称は時刻表に書かれてなかったのかもしれない、自分の思い込みかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

架線の無い広い空が気動車王国 紀伊半島東側の紀勢線の醍醐味。

 

 

 

 

 

 

 

 

新宮16:24着。名古屋から3時間半の乗車でした。

「南紀5号」はさらに終着 紀伊勝浦へ向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

新宮に特に用事もなく、遠回りの酔狂な旅を。内田百けん先生の「阿呆列車」のような旅、さすがに氏のように借金してまでやりたいとは思えませんが…今となっては、やれる時にやっておいてよかったです。

 

 

 

 

 

 

新宮では20分近くの長時間停車をしました。特急のクセに…このゆとりが南国らしくてウレシイ。ディスっているのではなく、最上の褒め言葉です。

もちろん旅人にはうかがい知れない意味がある長時間停車なのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新宮は、穏やかな雰囲気が好きな駅。

 

 

 

 

 

 

 

蒸気機関車時代からの鏡のついた手洗い場がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅前の巨大なフェニックスが南国の駅らしいです。

乗ったのは1月でしたが、ポカポカ陽気でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の乗り継ぎ列車の時間があるので、駅からそう遠くまで行けませんが水平線上に何もない太平洋を観に行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

通過ではなく、泊まれるなら泊まりたい旅でした。温泉旅館で地元のそう高くない海鮮料理、温泉に何度も入って夜更かしして二日酔いにならない程度に深酒する…独りでも楽しい宿泊を伴う旅を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キハ85といえば、新宮や下呂などの温泉地を結ぶイメージがあるリゾート列車でしたが、結局それに乗って温泉旅をすることはなかったのが残念でした。

 

今回のダイヤ改正では、高山・気勢本線キハ85、和田岬線103系、北海道183系が引退しますが、キハ85はまさかの京都丹後鉄道での再デビューが報じられました。

ボロボロで、もはや再起不能だったタンゴエクスプローラーに代わって水戸岡デザインでツヤツヤのリゾート列車らしくなるのでしょう。