相鉄・東急新横浜線開業初日に初乗りに行きましたが、かなり東急感が強い印象を受けました。


今回の開業による新駅の一つの新綱島は東急電鉄の駅なので、今まで慣れ親しんだ東急の地下駅と同じ雰囲気を感じるのは当たり前です。





さて、今までの直通ですと、東急の場合は渋谷(半蔵門線開通時〜副都心線渋谷延伸までの間は地下駅は営団→東京メトロ管轄)・中目黒・目黒・横浜は東急の単独管轄駅でしたが、今回開業した相鉄・東急新横浜線の新横浜駅は東急と相鉄の共同管轄駅となりました。


北口の東急の駅員の方にお話を伺ったところ、北口改札・ホーム・コンコース・ポイント切り替えなどの信号設備類の司令は東急の管轄、南口改札と忘れ物管理のみ相鉄の管轄とのことで、ほぼ東急の駅と言っても過言では無いかもしれません。





東急管轄の北口改札の改札口のサインが東急のコーポレートマークが先になっているのに対し、相鉄管轄の南口は相鉄のコーポレートマークが先になっています。



今回の開業で直通は6社局に渡る運用になりますが、(既に東横線と直通済みで、今回の東急新横浜線と関係の無いみなとみらい線と西武は除く)結局、その6社局全部を走ることができるのは東急の車両だけでした。(都心側の乗り入れは、東横線の車両は副都心線系統、目黒線の車両は三田線・南北線系統)

そのため、相鉄線内で東急の車両をかなり見かけることが多かったですし、乗る機会が多かったです。



屋根のアーチ構造が美しいゆめが丘駅でも東急車が上下線に入線し、まるで「東急いずみ野線」状態でした。



そして、相鉄の車両が三田線・南北線・副都心線・埼玉高速鉄道に乗り入れるのに対し、都営と東京メトロと埼玉高速鉄道の車両は相鉄線を走らないので、走行量調整で東急車が相鉄横浜駅に乗り入れ、相鉄線内で完結する運用にも入ります。

相鉄のターミナルである相鉄横浜駅の駅名板と東急のコーポレートマークを付けた電車の組み合わせは、まだ違和感を感じます。





私が昨日、相鉄車に乗ったのは2回だけでした。



つかむと幸せをつかめる「そうにゃん吊り革」をつかむことができました。

サザンオールスターズの45周年記念ライブが横浜アリーナで開催されたら、そのチケットが当たって、東急新横浜線でライブに参戦するという幸せが私にくることを願っています。



相鉄線内の駅で見かけるポスターは、東急との直通開始により都心へのアクセスが便利になることの意気込みを感じますが、東急の各駅や車両で見かける東急新横浜線開業のポスターは、渋谷・目黒から新横浜に乗り換え無しで一直線で行けることを直線でアピールしていますが、新横浜から先は新幹線に繋がっています。

東急にとっては新幹線と直結することは永年の悲願でしたが、コロナ禍のリモートワークの定着により出張需要の低迷と、東急沿線は開発し尽くされており、今後の少子高齢化・通勤人口の低迷で運賃収入の低下が考えられるので、相鉄と直通することにより、相鉄線沿線の住民が東急線を利用することにより、利用者の増加と運賃収入の増収を見込んでいるとは思うのですが、武蔵小杉駅のポスターを見ると、完全に新幹線や新横浜へのアクセスの向上が書かれています。


東急にとって新幹線直結悲願ではあったものの、神奈川東部方面線構想が本格化した頃の東急は、JL株の損失による経営悪化と渋谷駅の地下化と副都心線直通を優先したため後回しになってしまいましたが、東急100周年の2022年度の最後に東急新横浜線の開業に漕ぎつけたのは感慨深いものがあります。


今回の相鉄・東急新横浜線開業は、東急ファンで東横線利用者としては、急行が1時間あたり2本増えて、乗り入れて来る会社が1社増えた程度ですが、相鉄にとって悲願の都心直通が「軒を貸して母屋を取られる」ことにならないことを願うばかりです。





昨日の相鉄・東急新横浜線のブログもよろしければ、ご覧ください。