東急大井町線に導入され、東急東横線にも今年導入が予定されている座席指定車両「Q SEAT」。一部車両ではあるが西武S-TRAIN、東武のTJライナー・THライナー等と同様、ロングシートとクロスシートが切り替わるようになっており、特定の列車として運用する時だけ座席指定サービス付きのクロスシートとして運転することができる。また、該当車両のみが全面1色ベースの塗装となっているのも特徴だ。
現在、東横線の10両編成の車両である5050系4000番台のうち4112F・4115Fの2編成がQ SEATの赤い車両を4号車・5号車に連結しながら営業運転されているが、この2編成共に直通初日の相鉄線内を走った。(さらに偶然にも、その両方が横浜駅地上ホームに入線している。)
4115Fは直通開始の時点で相鉄側に入庫しており、早朝にいきなり快速横浜行き、折り返し快速湘南台行きとして走った後、東横線直通の列車となった。
もう1編成の4112Fは、和光市から西谷まで直通した後、横浜駅地上ホームに2回入線した。
快速横浜行きとして11:18に到着した4112Fは、回送列車となった後、星川駅付近の留置線に入る。
相鉄・東急直通運転の直接の範囲からは外れた星川駅に、目黒線2編成・東横線1編成が留置されていた。様々な運用の都合でこうなったのだとは思われるが、なかなかに面白い状態となった。
Q SEAT付きのこの編成は、その後夕方の二俣川始発湘南台行きの運用に就き、東横線方面に戻ったものと思われる。
現在は東急5050系4000番台10編成以上のうち2編成のみがQ SEAT付きであり、また終日東急新横浜線・相鉄線に直通しない運用もあるため、毎日というほどでは無いが「時々」Q SEATを相鉄線内で見ることができる、といったところだろうか。今後、Q SEAT編成が出揃った上で東横線の座席指定サービスが開始されていく中で、Q SEAT付き編成が見られる確率もまた上下すると考えられる。