北陸新幹線 E7系・W7系に乗りました。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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  E7系・W7系新幹線とは

E7系・W7系は北陸新幹線用車両として登場した車両です。

2015年3月の長野~金沢間の開業に合わせて登場した…わけではなく、2014年3月から長野新幹線でJR東日本所属のE7系が先行投入され、後にW7系も運転を開始しています。

 

E7系・W7系は性能や内装は同一となっていますが、車内放送チャイムがE7系では上越新幹線と同一のもの、W7系では開業記念ソングとして谷村新司さんが書き下ろした「北陸ロマン」になっていることが数少ない違いです。

 

E7系は2019年3月から上越新幹線にも投入され、2023年3月のダイヤ改正からは北陸だけではなく、上越もこの車両に統一されています。

 

編成は12両、金沢方12号車はグランクラスが連結されています。

 

最高速度は上越新幹線区間では275km/h、北陸新幹線区間では260km/hとなっています。

 

なお、令和元年東日本台風によって長野新幹線車両センターに留置されてたE7系8編成とW7系2編成が被災し、計10編成120本が被災し廃車となるなど激動の令和を走る車両でもあります。

 

(情報更新を行い、手直しをして再アップしています)

 

  外観

デザインコンセプトは「和」、車体上部が空色、それを金色のラインが包むという上品な色合いになっています。

E6系やTRAIN SUITE四季島のデザイナーでもある奥山清行氏によるデザインです。

 

先頭車のノーズは320km/h運転を行わないことからE2系とほぼ同じ9.1mで、車体傾斜装置も省略されていることから車体幅もやや広く、極端な流線型ではなく落ち着いた見た目になっています。

 

ロゴマークはE7系の「7」をイメージしています。

E7系はかつて200系12両編成で使われてた『F編成』を名乗っており、わかる人には懐かしく感じると思います。

 

W7系もロゴは同じですが会社名が「WEST JAPAN RAILWAY COMPANY」になっています。

 

W7系はかつて500系16両編成で使われていた『W編成』を名乗っており、運転席のキャノピーは500系のデザインを踏襲していることからJR西日本の意向も反映されていることが分かります。

 

  普通車

座席は2+3配置、シートピッチは1,040mmになっています。

 

仕様はE5系に近いものとなっていますが、大きな違いとしては

  • リクライニングがボタン式ではなく、レバー式
  • 座席上にあるグリップには点字がある大型のものになっている
  • 全編成で全席コンセント付

  • E5系ではリクライニングと連動して座面スライドしたが、E7系ではリクライニングすると座面が沈み込む機能がある

といったところでしょうか。

 

ピローに関してはE5系と同一かと思いきや、形状はやや縦方向へ長めに、少し大きめに出来ています。

寒色系のカラーで先進的な印象を受けるE5系よりもE7・W7系の方が暖色系なので温かみがあって落ち着くような感じです。

 

また、E5系よりも車体断面が30mm広いので、僅かですが座席位置や通路幅にも余裕を感じます。

 

車内に荷物置き場があります。

 

上越新幹線は通勤・通学利用も多く、12両編成と長いことから着席率が上がるのはもちろんですが、これで毎日通えるならば快適だろうなと思います。

 

  グリーン車

座席は2+2配置、シートピッチは1,160mmとなっています。

普通車に比べるとこちらはJR西日本らしさが見え隠れしており、座席の色に関してはコーポレートカラーである青色です。

 

座席は近年のJR東日本グリーン車らしいフットレストのあるものです。

その中でもフットレスト部分が電動になっているものは多くありますが、リクライニングも電動式になっているのが特徴で、読書灯もこのパネルで操作できます。

もちろん、コンセントもあります。

 

背面テーブルは前後スライド式のお馴染みのもの、肘掛けにあるドリンクホルダーは九州直通用N700系などにあるものと同一の仕様になっています。

カクテルテーブルの方が使い易いと思いますが…。

 

 

 

背面にジャケットのマークがついたバンドがついていますが、使うことがあるのか謎の装備です。

 

リクライニングすると背面と座面が連動するタイプで、深みのある青だったり電動で動くものが多かったりと重厚感があり、質感は高いです。

 

  グランクラス

座席は1+2配置、シートピッチは1,300mmとなっています。

E5系グランクラスの座席開発は日立製作所・川崎重工・レカロが行いましたが、E7系はレクサスのシートで有名なトヨタ紡織が行っています。

 

座席サービスでは東北新幹線は青森のアップルシードルが提供されていますが、北陸新幹線では加賀梅酒となっていて、郷土色があるようです。

 

極上のシートなのですが気になるところを1点だけ。

テーブルの出し入れにコツが必要です。

肘掛け収納式なのですが、どの方向に向かって引っ張れば良いか分かりにくいです。

アテンダントが乗務する列車であれば、代わりに展開してくれるのでしょうが、使いやすいとは思えなかったです。

また、そのテーブルも座っている人から見れば横ではなく、縦に大きく広げらますが、テーブルを出したまま座席から立てないので、広げないで使うメリットは無いと思いました。

 

 

グランクラスの補足としてドリチソさんが2017年GWに乗車した際の動画を引用させて頂きます。

 

 

新幹線なので速達性というアドバンテージもありますが、E7系のクオリティとゆとりのある空間もアドバンテージになっていると思います。

2024年3月には北陸新幹線敦賀延伸も迫っていることからまだまだE7・W7系の量産は続き、また新たなサービスが展開されていくと思います。