熊本市交通局8500形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

日本初のVVVFインバータ制御装置を引っ提げて鳴り物入りでデビューした8200型ですが、費用を抑えつつ車両の置き換えとサービスアップを図るため、8500型が投入されました。車体は8200型に準じたものですが足回りは旧型車の流用なので、走り出すと「うぉぉぉーんま”ぁぁあああ」(^^;; でも、それのおかげで費用は2/3に抑えられたそうな。

 

最近リニューアルが実施されまして、車内がえらいことになっています。今回はリニューアル前後の様子を見てみようと思います。

 

まずはリニューアル前です。2021年時点で3/4の車両がリニューアルが実施されているので、その内過去のものになるかもしれません。8200型と同じく、当時の路面電車としては非常に珍しい転換クロスシートを有したセミクロスシートとなっています。

 

天井です。8200型に準じているとはいえ結構違いはあるもので、冷房の吹き出し口は吊革よりも内側にあり、その吊革も丸形で、支持棒を設けてバンドを短くしています。やっぱり、直接ぶら下げているとバンドが長くなるので安定しないということがあったんですかね。

 

窓です。二段窓なのは変わりません。優先座席のステッカー、えらい小さすぎませんかね?(^^;;

 

座席です。まずはロングシートから、モケットは緑色のものに変わっているのは近年の熊本市交通局の流れとも言えます。8200型と異なる部分は、座面が分割されているので優先座席の座面も専用モケットになっていることですね。

 

続いてクロスシートです。1人掛けの転換クロスシートで、8200型と異なるのは、窓側に肘掛けがあることですね。

 

ドア横に関しても転換が可能になっています。しかしながら、この窓側の肘掛けの形状の影響か、転換機構に指などを挟みやすいというリスクがあるため、リニューアルの際にこの車両がとんでもないことになってしまいました。
 

‥というわけで、2021年以降に実施されたリニューアル車の車内です。な、何ということでしょう、クロスシートが全て撤去され、ガランとした車内になってしまいました‥!! 

 

入口のドアです。折り戸二枚構成は8200型と同様です。窓は折戸一組で1枚に見えるようなデザインになっています。

 

出口のドアは8200型と異なり引き戸式になっています。

 

運転台です。8200型と変わらないように見えますが、実は運転台スペースは同型式と異なり狭くなっているようです。おかげで乗車定員は少し増えているそうな。

 

天井です。吊革は五角形のものに交換され、枕木方向にも増設‥されているのですが、もうひとつ付けられそうなところを中途半端な位置にひとつだけ‥なんでこんな付け方にしたんでしょうね?

 

窓です。例の区画のものですが、破損を防ぐためか保護棒が3つも増設されて物々しい雰囲気です。この窓を開閉するのはなかなか難しいですね(^^;;

 

座席です。ロングシートはリニューアル前から大きく変わらない印象です。

 

で、クロスシートが撤去された立ち席区画。申し訳程度に窓下にモケットが貼られていますが、クッション性はほとんどなくあまり意味はありません。ヒーターは残されているためお隣JR九州のような悲劇は無さそうですが、短距離乗車とは言え座席は鉄道のサービスの一つ、それが半減しているというのは素直に「良いリニューアル」とは言えません。せめて、ロングシート化でもよかったのではないでしょうか。

 

で、交通局もそんなことは百も承知、‥なのでこんなステッカーを貼っています。本数が多い区間はともかく、そうでない区間・時間帯では一本見送れということでしょうか‥。早く座席が増設されることを祈っています。

 

‥と思っていたら、2022年。トップナンバーの8501号車に乗ったのですが、早くも左側に大きな変化が。

 

はいロングシートです。さすがに座席数の大減少は乗客の大ひんしゅくを買ったようで、この選択はファインと言えます。

 

まぁ、従来よりあるロングシートよりも座面も薄くて硬めですが、座席があることが重要なのです。聞いているか?JR九州。

 

窓です。座席があることにより保護棒はありません。

 

記念ですので、ナンバープレート。

 

そして懐かしいアルナ工機のメーカーズプレートと禁煙プレート。