岡山から 備前福田ゆき | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和57年2月に山陽本線岡山駅で発行されました、「岡山から 備前福田ゆき」の常備片道乗車券です。

 

 

広島印刷調製の券となります。

 

和気接続の同和鉱業片上鉄道線への連絡乗車券で、広島印刷では着駅の駅名の旧国名相当部分がポイントの小さい活字で組版されている例が多く見られましたが、社線の駅名であっても旧国名の「備前」はポイントの小さい活字で組版されています。

 

昭和55年4月20日の運賃改訂に伴う制度改正で、営業キロ51キロ~100キロの普通乗車券が発売当日限り有効で下車前途無効となった際に、一部の印刷場でA型で赤地紋となる普通乗車券が登場し、広島印刷では営業キロ51キロ~100キロの普通乗車券がA型赤地紋券となったように思っておりましたが、この乗車券の区間の営業キロは岡山~和気間28.6キロ+和気~備前福田間18.6キロ=47.2キロで、営業キロが51キロを越えていないにもかかわらずA型赤地紋券となっています。