昨夜の地震には肝を冷やした。就寝中だったが、震源地は釧路沖で震度4とのこと。しばらく目が冴えて眠れなかったが、そのうち眠りに落ちた。翌朝は6時に目が覚めた。

今日は旅の最終日。天気予報は終日晴れというわけにはいかないようだ。ならばと、昨日予備のカメラの方が不調で不本意な結果に終わったこともあり、釧路湿原駅近くの二瓶踏切を再訪した。釧路市内の路面はツルツルで、何度かスリップしたりスピンしたりして、すっかり怖じ気づいてしまった。慎重運転でどうにかこうにか釧路湿原駅近くの駐車スペースに滑り込んだ。朝のうちは気温がマイナス15度以下にまで下がり寒さに震えたが、列車が来る頃になると気温も上がり過ごしやすくなった。でも、雲も多くなってきてしまった。予報どおりだ。例によって同世代の同業者とおしゃべりしているうちに列車通過時刻を迎えた。今日は下から見上げる構図で撮影した。初めての撮り方でもあり、新鮮な気がした。

↑↓釧路湿原駅で小休止した列車は爆煙と共にゆっくりとした足取りでやってきた。釧網本線釧路湿原ー細岡

例によって追っかけ開始。朝のうちは見えていた雌阿寒岳や雄阿寒岳も雲が出てきて見えなくなってしまったようだ。一縷の望みを賭けてこれまた昨日と同じルルランの丘の下にやってきた。青空が広がっているものの山は見えず。ここではマイクロバスで追っかける台湾人グループと並んで撮影した。その後、昨日撮り損なった快速しれとこ摩周に充当されているキハ40宗谷色を迎え撃つべく茅沼に向かった。ここまで昨日と全く同一行動。流石にいかがなものかと我ながら思うが、釧路方に連結されている宗谷色を撮るにはここがベストとの判断だ。

↓昨日とうってかわって晴天のルルランだが、阿寒の山々を望むことは叶わなかった。釧網本線茅沼ー標茶

↓釧路方に宗谷色のキハ40を連結して、快速しれとこ摩周が茅沼駅を発車した。釧網本線茅沼ー塘路

さて、返しのSL冬の湿原号はサルルン展望台の麓あたりから後追い気味に狙うことにした。初めての場所である。いい光線状態で撮れるぞとほくそ笑んでいたら、みるみるうちに空が暗くなり雪と風が舞い始めてしまった。どうやら今日は予報どおりに天気が推移しているようだ。なんとも冴えない写真を撮って今回の鉄道写真は終えることになった。

帰りの便までまだ時間があるので、タンチョウを見に行こうと伊藤サンクチュアリ、鶴見台、音羽橋を回った。伊藤サンクチュアリでは飛び立つタンチョウの姿を写真に撮ることができた。夕闇迫る頃全ての日程を終え、釧路空港に向かった。

↓山蔭から現れたときは煙を出していたが、この後絶気運転になってしまった。釧網本線茅沼ー塘路

↓旅の最後に伊藤サンクチュアリでタンチョウの飛ぶ姿を撮影締めた。

何はともあれ無事故でレンタカーを返却することができてホッとした。エゾシカの飛び出しに備えて運転中は注意力を集中させっぱなしでいささか疲れたのも事実である。それでもエゾシカの飛び出しが2回、飛び出さんとする前のすり抜けが1回で、衝突事故を防ぐことができた。それにしても車の方はこの五日間よく滑った。AWDではないのではないかと思ったほどである。自ら指名した車ではあるが、次はないと思う。

今回は雌阿寒岳や雄阿寒岳とからめた写真を撮ることは叶わなかったが、これは来年以降の宿題としよう。