松島駅【宮城県】(東北本線。2013年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
宮城県中部、松島町の中心市街地西寄りに位置する東北本線の準主要駅で、仙台方面からの一部の列車が折り返す駅、そして駅名に反して日本三景・松島からは遠い(最寄駅は仙石線の松島海岸駅)、
松島駅 (まつしまえき。Matsushima Station) です。
 
尚、写真は2013年撮影で、古いです。現在は変化が生じています。ご了承下さい。
  
 
駅名  
松島駅 (駅番号なし)  
 
所在地    
宮城県宮城郡松島町   
 
乗車可能路線  
JR東日本:東北本線    
 
隣の駅   
東京方……塩釜駅  
盛岡方……愛宕駅  
 
訪問・撮影時  
2013年4月  
 
 

 

松島駅は地平駅で、東側のみに駅舎・改札口があります。
西側からは写真右外にある跨線橋(階段のみ)で連絡しています。
駅舎は震災前の2010年に改築されたもので、「日本三景松島」に合わせた和風建築でホームの段差50cmを解消し駅外~駅舎間のバリアフリー化を図っています(Wikipediaの本文を引用)。
駅外と駅舎の段差は階段とスロープで解消されています。ただし、改札内の跨線橋には階段しかありませんので、車いすで松島駅をご利用の場合は事前にJR東日本へお問い合わせ下さい。
階段出入口前には郵便ポスト(丸ポスト)と電話ボックスがあります。
ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、タクシー乗り場が設けられています。
尚、駅前にバス停留所は存在せず、駅のすぐ東側にある松島町役場の、おそらく東側を通る国道45号線上に設けられているものと思われます(推測です。間違っていたらスミマセン)。
写真は2枚とも西方向を望む。
 
 

駅前です。東を望む。
松島駅は松島町の中心市街地から西へ外れた場所にあります。
駅前は住宅地で、奥に延びる駅前通り(県道145号線)沿いも商店が少ないです。
左前方には松島町役場があり、駅前から歩道が延びています。
駅前地区の東側を高城川が流れており、その対岸には松島町の中心市街地が広がっていて、その中に仙石線の高城町駅があります(松島駅から北東へ約900m)。
尚、高城町駅には仙石東北ラインの列車が停車し、仙台駅からの運賃が同額で昼間は松島経由も高城町経由も本数が同じであるため、2015年の仙石東北ライン列車運転開始以降、中心部に近い高城町駅の乗車人員が伸びる一方、街外れにある松島駅の乗車人員が激減しています…。
また、約900m東には松島町文化観光交流館「アトレ・るHall」や旅館街があり、旅館街の東側には松島湾が広がっています。
ちなみに、観光地である松島の中心部は松島駅や高城町駅から遠く、松島駅から南へ1.2km~2kmの間になります。まぁ徒歩でもアクセス可能ですが、電車利用の場合は仙台駅から仙石線に乗り、松島駅の南南西約1.9kmにある松島海岸駅のご利用がお勧めです。
 
一方、駅西側は山地が迫っていますが、駅近くの一帯にはニュータウンが開発されています。
 
 

改札口です。西を望む。後方に出入口があります。
松島駅は有人駅です。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が3通路並んでいますが、幅広通路はありません。精算窓口に面した左端には点字ブロック設置で車いす対応幅の有人通路があります。
改札口の左手前には『みどりの窓口』と自動券売機(ICチャージ可)があります。但し、改札内には自動精算機が確認できませんでした(今はあるかもしれませんが)。自動精算機がない場合、もし乗り越しやIC残額が不足していましたら窓口に申し出て下さい。
ちなみに『Suica』は仙台方面はほぼ不自由なく利用できますが、盛岡方面は小牛田駅までの各駅、一ノ関駅、平泉駅と陸羽東線の小牛田~古川の各駅および鳴子温泉駅、石巻線の石巻駅との間しか利用できませんので注意が必要です。
また、改札口の右手前には空調完備の待合室があります。
改札口を通ると1番線ホームで、段差なく移動できます。
1番線に出て右へ曲がると右手に多機能トイレと通常のトイレがあり、その先に2・3番線ホームとを結ぶ跨線橋があります(階段のみ)。
尚、松島駅構内および駅前に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約400m北の「ファミリーマート」です。
 
 

 

上写真は3番線に設置の吊下式の、下写真は2番線に設置の建植式の、駅名標です。いずれも電照式です。
両方ともJR東日本の標準デザインで、矢印の中央には東北本線のラインカラーである緑色が表示されています。
駅ナンバリングは導入されていません。
下写真の駅名標は上部に日本三景松島の写真が載せられています。
 
 

 

松島駅は単式ホーム・島式ホームとも各1面、計2面3線の地平構造で、概ね南南西~北北東方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
右の単式ホーム(東)が1番線で上り仙台・上野・東京方面、左(西)の島式ホームは右が上下線共用の中線で当駅折り返し列車などが使用し、左が3番線で下り一ノ関・盛岡方面です。
また、1番線と2番線の間には盛岡方から中線(保線用側線)が延びていて、ホーム中ほどで行き止まりになっています。
そして、1番線から見て2・3番線は東京方(手前側)に少しずれています。
 
ホーム有効長……1番線10両分、2・3番線12両分(両端は未使用)。  
ホームドア………なし。
ホーム幅…………広い(1番線の盛岡方は狭い)。  
上屋(屋根)………1番が東京方約2.5両分、2・3番が中ほど約2両分。 
ホーム上設備……ベンチ(各ホーム)、トイレ・多機能トイレ(1番のみ)。
 
1番線の東京寄りに面して駅舎・改札口があり、その盛岡側に跨線橋があります。
 
上写真は走行中の列車より、下写真は2番線より、いずれも盛岡方を望む。
 
 

 

上写真は2番線より、下写真は跨線橋より、いずれも東京方を望む。
左から1番線~3番線の順です。
1番線と2番線の間には行き止まりの中線があります。その先には枕木が撤去された跡が残っており、東京方とレールがつながっていたかもしれません。
 
 

2・3番線より東京方を望む。
ホームの先端は使用されておらず、雑草が生えています。
また、1番線の左前方には保線用の車庫があります。
この先、山間部を南東へ走りますが、すぐに左から仙石線が接近してきて、仙石線から右へ分岐した非電化の仙石線・東北本線接続線(仙石東北ラインの気動車が走行)が東北本線に合流します。この地点も松島駅構内です。その後は仙石線と並走して南下し、短いトンネルを抜けて仙石線が離れると仙石線の松島海岸駅前を通過します(東北本線からは見えません)。その後はトンネルの連続で山間部を駆け抜け、利府町に入りますが、いつの間にか仙石線の方が内陸を走るようになります。しかしそれも束の間、再び仙石線が海側に戻ると仙石線の陸前浜田駅前を通過します。こちらは東北本線からも確認できます。その後は仙石線と並走状態になり、左手には松島湾も望めるようになりますが、塩竈市に入ると海と離れて右へカーブし、仙石線と別れます。その後は住宅地の中を南西へ走りますが、起伏に富んでいるためトンネルが連続します。そして進路を南へ変え、引き続き起伏に富んだ住宅街の中を南下すると塩釜駅へと至ります。塩竈市の中心市街地は仙石線の本塩釜駅~西塩釜駅の一帯で、塩釜駅は市街地の西側に位置します。
 
 

 

上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも盛岡方を望む。
これより先、列車本数が若干減少します。
この先、高城川沿いに住宅地の中を北上しますが、左側には山並みが迫ります。やがて住宅地が途切れ、田園風景の中を走るようになると盛土高架になり、右へカーブして愛宕駅(あたごえき)へと至ります。駅直下には利府経由の旧線跡だったトンネルが斜めに横切っています。現・愛宕駅の西側には旧線の松島駅(初代)がありましたが(現・松島駅は2代目で、開業当初の駅名は「新松島駅」でした)、旧線廃止に際して旧・松島駅の代替として現在地に愛宕駅が設けられました。ちなみに現在線と旧線の合流地点はもう1駅盛岡方の品井沼駅でした。
 
 
あとがき  
私が松島駅で下車(乗車)して改札を出たのは2013年の一度きりで、その翌日には乗換のため当駅で下車しましたが、改札を出ていません。国鉄型配線を有する駅で、東側に駅舎があります。駅は海からやや遠い内陸部で、市街地からも外れています。北東約900mに高城町駅があり、その周辺に松島町の中心市街地が広がっています。
 
東京からですと東北新幹線(仙台以遠行き。種別不問)に乗車して仙台駅で下車。東北本線下り列車(利府行き、仙石東北ライン列車を除く)に乗り換えて当駅下車です。新幹線効果もあり、余裕で日帰り訪問が可能です(最大滞在時間……12時間)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで行き、以降は上記と同じルートで到達できます。若干タイトな日程になりますが、新幹線効果で日帰り訪問可能です(最大滞在時間……7時間少々)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約400m北にある「ファミリーマート」になります。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、東北本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は松島駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)