上砂川から 東鶉・鶉 下鶉 間ゆき | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和35年12月に函館本線上砂川支線の上砂川駅で発行されました、「上砂川から 東鶉・鶉 下鶉 間ゆき」の常備片道乗車券です。

 

 

札幌印刷調製のB型の券となります。

 

着駅は「東鶉」、「鶉」、「下鶉」の3駅で、券面スペースの都合からか「下鶉」は2行目に記載されておりますが、札幌印刷調製のB型の硬券乗車券で着駅が3駅併記となっている例は少なく、殆どは同一運賃の中間駅である「鶉」の記載を省略して、「東鶉・下鶉 間ゆき」のように2駅併記となると思います。

 

発駅の「上砂川から」の左側と小児断片の上部に記載された「A」は窓口符号と考えられ、当時は窓口符号を右下の発行箇所の左側に記載せず、発駅名の左側に記載していたようで、後の2等級制時代の券にも同様の例が見られます。