前日は斜里から釧路まで夜間の運転を強いられ、いつエゾシカが飛び出してくるかもしれないと緊張しっぱなしだったこともあり、晩酌も早々に床に就いた。

朝5時過ぎに目覚めると空が晴れている。昨晩の予報では曇りとのことだったが、どうしたことか。天気予報を確認すると朝方だけ晴れるようだ。今日は朝練などをせず、SL冬の湿原号に専念しようと思う。それでも8時過ぎにはホテルを出て、雄阿寒岳や雌阿寒岳の見え具合を確認しがてら車を走らせていると、シラルトロ湖畔の冷泉橋で上下の普通列車を撮れることがわかり撮影。

↓シラルトロ湖畔を行く快速しれとの摩周(釧網本線塘路ー茅沼)

撮影後は山も見えないことだし、数年ぶりのコッタロ展望台にやってきた。崩落した橋の付け替え工事がようやく終わり、除雪されていることもあって、4年ぶりに冬の展望台に来ることができた。二本松橋が立派な橋になっていて驚いた。展望台の階段がツルツルに凍っていてすごく神経を使ったが、なんとか上に辿り着いた。ここはシーズンだとヒグマの目撃情報がしばしば寄せられるところで、一人で待つのは心細いなぁと思っていたら、同業者が一人上がってきた。

現場では釧路湿原駅発車の汽笛からずっとドラフト音が聞こえ続け、正午過ぎに列車はようやく姿を現わした。予報に反しずっと日が出ていた。

↓コッタロ展望台からSL冬の湿原号を遠望する。直線距離で1km以上ある。(釧網本線塘路ー茅沼)

さて、返しの列車をどこで撮るか、いつもながら悩ましい。ワンパターンだが、茅沼に向かうことにした。防雪林バックのいつもの構図だが、安定の構図でもある。列車が来る直前にタンチョウが舞い降りてきた。距離はあるが、手持ちのカメラでダメ元で撮影した。

↑茅沼駅近くの防雪林を背に快速しれとこ摩周が行く。翌日からは釧路方にキハ40宗谷色が連結されることなどこの時点では知る由もない。(釧網本線茅沼ー塘路)

↓茅沼駅に進入するSL冬の湿原号をタンチョウが出迎える。(釧網本線茅沼)

今日はこのまま日が出ていそうなので、釧路川の鉄橋に行ってみることにした。現着したときは駐車スペースが残り少なくなってはいたが、なんとか確保できた。ここで夕陽を受けて川を渡る列車を撮った。これで本日のメインイベントは終了。しかし、晴れているのでやる気が衰えず、DF200の貨物を撮ろうと取り敢えず以前から目をつけていた白糠駅はずれの跨線橋に行ってみることにした。

↓西陽を受けて釧路川を渡るSL冬の湿原号。(根室本線東釧路ー釧路)

↓遅れていたおおぞら10号が白糠駅に入線してきた。(根室本線白糠)

ところが現地に着いてみると、ありえないはずの下りおおぞらが通り過ぎていく。何事かと思ってチェックしてみると、車両点検のため大幅な遅れが生じているようであった。寒風の中で待つこと小一時間。やっと現れた上り貨物はよりによって最も撮りにくい位置に停車する始末。これはとんだ無駄足だったわいと悔やんでいると、遅れている上りおおぞらがやってきた。これはいい位置に停まったので、まあまあ満足して店仕舞いをすることができた。

釧路市内のスーパーで売り尽くしの大幅値引き品を購入して、今日も部屋食。そして、明日の朝練に備えて今日も早めに就寝した。