昨年12月にＪＲ西日本のJ-WESTカードのお知らせ欄にちょっと残念なアナウンスが出てました。
ＪＲグループで唯一続いていたオペレーター対応によるきっぷの電話予約サービスを2023年2月末（＝今月末）で終了するとのことでした。対象は以下のサービスです。
- トクトクきっぷダイヤル
- Club J-WEST会員専用ダイヤル
- おとなび会員向け商品の予約
会員登録なしで誰でも利用できたＪＲ西日本の電話予約サービス（5489サービス）は2017（平成29）年9月末で終了し、上記の3つにサービスを縮小していました。残った3つも今月末で終了します。
「Club J-WEST会員専用ダイヤル」と同様のサービスでＪＲ東日本がVIEWカード会員向けに展開していた「とれTEL」は2010（平成22）年6月末で終了しているので、だいぶ長持ちした方だと思います。
年齢的に利用資格のない「おとなび」以外の2つはいずれも利用したことがありました。5489サービス時代から総じてオペレーターのスキルが高く、ちょっとトリッキーなものでもきちんと対応してもらえたのでずいぶん助かっていました（ＪＲ東日本のみどりの窓口の係員が信用ならなかったのは大きいですが）。しかし、最近はトリッキーな注文をしなくなった上に、e5489でトクトクきっぷや「サンライズ」の寝台券も取れてしまうので、電話予約サービスはかなりご無沙汰していました。
こちらは「トクトクきっぷダイヤル」を利用して購入した「山陰満喫パス」です。e5489では対応しておらず、利用前日までに購入する必要があったため、トクトクきっぷダイヤルに電話しクレジットカードで決済を済ませた上で現地で受け取ったものです。ＪＲ西日本のトクトクきっぷは当日購入できないものが多いので、私のように遠方から利用する場合は重宝しました。
こちらは「Club J-WEST会員専用ダイヤル」を利用して購入した特急券です。このパターンは上郡～相生間が往復となって折り返す形で新幹線から在来線に乗り継いだためか、e5489では予約できませんでした。
また、快速「伊予灘ものがたり」は人気列車で指定が取りにくかった上に、e5489で対応していなかったので、会員専用ダイヤルに電話して確保したことがあります。「伊予灘ものがたり」は昨年から特急化されましたが、e5489に非対応なのは相変わらずのようです。
きっぷ趣味的にはいずれの電話予約の場合も発売箇所の「西予約セ」の後の英字がＵもしくはｕになります。e5489の場合はｅです。見てわかる違いと言えばこの程度です。
今回の一連の電話予約サービス終了は、e5489でできることが増える従って電話予約サービスを利用する人が減ったことが最大の要因だと思います。それに加えて電話予約サービスに従事しているオペレーターを「みどりの券売機プラス」対応要員に配置転換し、混雑の緩和を図る狙いもあるように思います。
「みどりの券売機プラス」は設置台数の増加に伴ってオペレータ接続待ちの時間が長くなっており、利用客の不満が高まっています。批判的に取り上げる新聞記事も見かけるようになりました。そういった不満に対処するためにはオペレーターの増員は急務です。オペレーターを一から養成するのは時間も手間もかかりますから、需要が減った電話予約サービスから手っ取り早く転用するのは理にかなった話ではあります。
