新青森駅【青森県】(奥羽本線。2012年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
青森県青森市西部郊外の住宅地に位置する奥羽本線の駅で、国鉄時代末期の1986年に開業し、その24年後の2010年に晴れて新幹線連絡駅になり、ようやく青森の玄関口と言えるようになった駅、
新青森駅 (しんあおもりえき。Shin-Aomori Station) です。
 
尚、当記事では在来線駅についてのみ紹介いたします。
新幹線駅および駅北側の記事につきましては後日UP予定です。
また、写真は2012年以前の撮影で、古いです。現在は変化が生じています。ご了承下さい。
  
 
駅名  
新青森駅 (駅番号なし)  
 
所在地  
青森県青森市   
 
乗車可能路線  
JR東日本:奥羽本線    
 
隣の駅  
福島方……津軽新城駅  
青森方……青森駅  
 
乗換可能駅  
JR東日本:東北新幹線、JR北海道:北海道新幹線……新青森駅まで徒歩4分     
 
訪問・撮影時  
2011年1月、2012年8月  
 
 

新青森駅は在来線が地平駅(1階)、新幹線が高架駅(3階)で、ともに新幹線高架下の2階にコンコース階があります。
2階コンコース階は南北自由通路を兼ねていて、北側の新幹線高架下1階は東西自由通路を兼ねています。
駅出入口は南口1ヶ所、北側2ヶ所(東正面口、高架下出入口)の計3ヶ所あり、いずれも階段・上下方向エスカレーターの設備があります。南口および東正面口と高架下出入口の間にはエレベーターがあり、新青森駅はバリアフリーに対応しています。
 
写真左側は南口です。在来線2番線より西を望む。
駅南側は以前より宅地化された地域ですが、新幹線開業後は南口が駅裏になってしまいました…。
南口は東側のみに開口しています。駅南西側からは南口の約150m南(左)で東北新幹線高架橋をくぐって東側へ回る必要があります。
南口には北口同様に駅前広場があり、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
 
 

いいかげんな写真ですが、駅南東側です。南北自由通路の在来線を跨ぐ部分より南東を望む。
前述の通り、駅南側は以前より住宅地になっています。
それゆえ再開発が難しいようで狭い道路が多く、後から計画的に開発された北口側と比較すると雑然とした印象です。但し、空地は北口側より少ないです。
商店は南約150mを東西方向に延びる県道247号線沿いに点在しています。
また、有名な観光地である三内丸山遺跡は南へ約2.5kmで、徒歩でもアクセス可能です。
楽にアクセスしたい方は、東口バスターミナルから出ているあおもりシャトルdeルートバス「ねぶたん号」をご利用下さい(所要時間約15分)。
そして、写真奥には青森市南東部にそびえる八甲田山の山々を望めます。
 
 

新幹線高架下2階南側、南北自由通路の西側に面して設置されている在来線改札口です。西を望む。
左が南口で、右が東口、高架下1階出入口(北口・西口方面)および新幹線改札口方面です。
自動改札機が3通路あり、中央が幅広通路です。右端にはウォークインタイプの有人通路があり、中にはカウンター式の窓口があります。点字ブロック設置通路になっています。
いずれもICカード非対応です。青森地区の在来線は『Suica』のエリア外です。
また、改札内に新幹線乗換改札がありますが、『モバイルSuica』などで新幹線をご利用の場合は新幹線改札口へお回り下さい。
改札口の右手前には自動券売機が設置されていますが、在来線の特急券や長距離乗車券をお求めの場合は新幹線改札口前にある『みどりの窓口』または指定席券売機をご利用下さい。
出場時に生産が必要な場合は有人通路の駅係員に申し出て下さい。
在来線改札内には飲料自動販売機、待合室とトイレ・多機能トイレがあります。改札外は南北自由通路を北側へ、新幹線改札口への通路と東口への通路が分岐する地点の正面にあります(多機能トイレなし)。
そして1階にある在来線ホームとの間は階段、上下方向ES、EVで結ばれていて、バリアフリーに対応しています。
また、改札を通って前方の突き当たりを右に曲がると新幹線乗換口に到達します。
尚、在来線構内に売店・コンビニはありません。改札外は新幹線改札口近くにある高架下への階段等を下った先にJR東日本系のコンビニ「ニューデイズ」があります。
 
 

2番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDです。
やや横長のタイプです。JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には奥羽本線のラインカラーであるオレンジ色が表示されています。
尚、奥羽本線には駅ナンバリングが導入されていません。
 
 

 

在来線の新青森駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、概ね東西方向にホームが延びています。
左(北)が1番線で下り青森行き、右(南)が2番線で上り弘前・秋田・福島方面です。配線上は両番線とも上下列車の発着が可能で、北海道新幹線開業以前は寝台特急は上下列車とも1番線に発着していました。
ホーム有効長は1番線が12両分、2番線は8両分ですが、現在は短編成の列車しか発着しないため、1番線の青森方4両分(奥)は柵により閉鎖されています。
新幹線との乗換客が殺到する事があるためホーム幅は広いですが、閉鎖されている1番線の青森方4両分は狭くなっています。
上屋は現在使用されている8両分に設置されていますが、両端の一部は雨ざらしになっています(8両編成の列車は全て上屋内に収まります)。また、ホーム中ほどから青森寄りの上空は2階のコンコース・南北自由通路および3階の新幹線ホームに覆われています。
ホーム上には空調完備の待合室が3ヶ所あります。豪雪地帯だからか、吹きさらしの場所にベンチがありません。
写真は2枚とも青森方を望む。
 
 

こちらは1番線より福島方を望む。右が1番線、左が2番線です。
2010年の東北新幹線新青森全通時~2016年の北海道新幹線新函館北斗開業までの間が在来線・新青森駅にとってのピークで、在来線ホームには当駅始発・終着の特急『スーパー白鳥』『白鳥』が頻繁に姿を現していました。
北海道新幹線新函館北斗開業後、当駅を発着する在来線特急は4両編成の『つがる』のみとなり、大半が701系短編成の普通列車のみになってしまい、今は長いホームを持て余し気味です。
 
 

弘前・秋田・福島方を望む。こちら側は少しだけ1番線が長くなっています。
この先、郊外の住宅地の中を西へ走りますが、沿線には森も多く見られます。やがて左へカーブして進路を西南西に変え、新城川を渡るとほどなくして津軽新城駅へと至ります。
 
 

 

2枚とも1番線より青森方を望む。新青森~青森間も単線です。
撮影した2012年当時は青函特急や寝台特急『あけぼの』が運転されていたため、1番線青森方の12両対応部分に立入可能でした。
この先、郊外の住宅地の中を東へ走り続けると、左から青森車両センターの出入庫線と津軽線が合流します(青森駅構内扱いの滝内信号所)。その後は右カーブで進路を東南東に変え、引き続き住宅地の中を走りますが、この間は滝内信号所構内です。そして左カーブが始まると滝内信号所が終わり、青森信号場方面へ直進する奥羽貨物支線と分かれます。その後も左カーブが続き、やがて市街地に入ると国道7号の陸橋(古川こ線橋)をくぐり、右から接近してきた青い森鉄道線(旧・東北本線)と合流してしばし北上すると、終点の青森駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が新青森駅で駅の外に出たのは2011年、2012年の計2度です。いずれも新幹線と在来線を乗り換えるために乗降し。いずれも接続列車の待ち時間を利用して駅の外に出てみました。在来線駅は高架の新幹線駅と直交する形で地平に設けられていて、改札口は新幹線コンコースと同じ2階に設けられているため、在来線駅単独で見れば橋上駅です。駅前は新幹線駅開業に伴い開発が少しずつ進行しているものの、まだまだ空地が多い状況です…。
 
東京からですと東北新幹線・北海道新幹線『はやぶさ』(新青森行きor新函館北斗行き)に乗車して新青森駅下車すぐです。新幹線効果でじゅうぶん日帰り訪問が可能です(最大滞在時間……10時間弱)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで行き、以降は上記と同じルートで到達できます。タイトな日程になりますが、新幹線効果で日帰り訪問可能です(最大滞在時間……5時間少々)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、コンビニは新幹線高架下1階(改札外)にあり、新幹線改札内にもミニコンビニがありますが、在来線改札内にはありません。コンビニは駅外にも南口の約300m東、東口の約350m北東にあります。飲食店も改札外にドトールコーヒーショップがあり、新幹線改札内にはそば屋があります。また、駅弁も購入可能です。まぁ早朝や深夜の訪問でない限りは事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が非常に高いですが、
奥羽本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は新青森駅でも途中下車してみて下さい!
そして新幹線と在来線を乗り継ぐ際は、せひ一度は在来線の新青森駅も観察してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)