日本航空565便女満別行きは羽田の駐機場を定刻に動き出した。SL冬の湿原号の運転は明日からだが、前日に流氷を撮ろうという腹づもりで前乗りした。なにしろ2020年から去年まで毎年2月上旬にオホーツクを訪れても、海を埋め尽くすほどの流氷にはお目にかかれていない。今年はなんとしても見たいということで、確率の上がる2月下旬に賭けたのである。

機内は満席。僕の隣はアジア系外国人のカップル。大陸の某国人と違って至って普通。そんなことはともかく、飛行機は襟裳岬東から北海道に進入し、屈斜路湖上空を通って女満別着。すぐさまレンタカーオフィスに行こうにも、預けた荷物が出てきたのは最後の最後で、出遅れた。今回は車種指定でダイハツ・ロッキーの4WD。愛用するレンタカー会社はO社だが、なにも手を打たないとダイハツ・トールをあてがわれることが多い。しかし、あれは車体が軽すぎて雪道では怖いので避けたかった。早速オホーツクを目指すが、すれ違う地元車はスロー運転。これは路面がヤバいのではと慎重に運転していたら思いの外時間を要し、北浜に着いたときには既に流氷物語1号が通り過ぎた後だった。それでもスノーシューを履いてオホーツクを見下ろす丘の先端に行ってみると、流氷は遥か沖合。今回もやはりダメかと落胆した。気を取り直し、キハ54の普通列車を1本撮ったが、長居は無用とばかりに現場を離れた。でも、まぁ折角来たことだしと、あまり期待せずに止別の丘に行ってみた。すると、流氷が海を埋め尽くしているではないか!!! 流氷物語2号をなんとかものにすることができた。

↓機内から見えた屈斜路湖と遥か彼方の斜里岳

↓北浜付近の流氷は遥か沖合。(釧網本線北浜ー浜小清水)

それから浜小清水の道の駅で雲丹醤油を調達し、さてこれからどうするかとツラツラ考えるに、折角4年越しの流氷を見ることができたのであるからもっと思う存分撮ろうと思い直し、再び止別の丘へ引き返した。同世代の鉄チャンと楽しくおしゃべしていると、若者3人組がやってきて、やっとたどり着くことができましたぁと感激していた。

天気予報では昼前から曇りとのことだったが、ずっと晴れていて良い方にはずれてくれた。流氷物語3号と4号を撮って大いに満足しつつ撤収。止別駅近くのニハチ食品で鮭トバを大人買いして、釧路に向かう前に中斜里の猿間川に立ち寄った。斜里岳はあまりクッキリとは見えなかったが、ここで1本撮り、裏摩周ルートで一路釧路へ向かった。北見管内の道路はアイスバーンだが、釧路管内はカラカラに乾いている。途中回転寿司屋で夕食を調達し、19時過ぎに釧路駅前の定宿にチェックインした。

↓浜小清水の道の駅で手に入れた雲丹醤油

↓止別の丘にやっと来ることができたという若者3人組

↓念願のオホーツクを埋め尽くす流氷。釧網本線止別ー浜小清水にて

↓止別駅近くのニハチ食品。昨年秋に来たときは鮭の不漁でトバを買うことができなかった。

↑↓斜里岳は霞んでしまった。釧網本線知床斜里ー中斜里