11日から12日にかけての分です。たまにはゆっくり温泉でも…、ということで泊まりで草津温泉に行ってきました。
日本三名泉の一つに数えられる名湯草津温泉。温泉もさることながらスキーシーズンも真っ只中ということで2月の土休日の特急列車は軒並み満席状態と聞きますが、どうにか切符は確保できたので草津3号でのんびり現地入りしました。
大宮から2時間ほどで草津温泉の玄関口 長野原草津口駅に到着。長野原草津口はJRバスで草津温泉バスターミナルを目指します。最繁忙期ということでバスも大増発されていますが、完全定員制での運行のため駅でのんびりしているとそれなりの待ち時間にはなってしまいます。急ぎでないなら話は別ですが、長野原草津口駅の改札に最も近い7号車の指定席をとってすぐにバス乗り場に行くのが無難かと思われます。
そんなわけで行きは写真も撮らずに宿へ直行。日没を待って温泉街に繰り出しました。
湯畑を中心とした草津温泉の温泉街。この日は『湯畑ツリー & イルミネーション』が開催されており、幻想的な光景が広がっていました。
自然湧出量日本一を誇る草津温泉。この巨大な湯畑だけでも一見の価値があります。
そしてこの草津温泉街は「日本ロマンチック街道」の中継地点となっています。栃木県日光市から長野県上田市を結ぶ、約320kmにわたる街道です。
ロンマンチック街道の名はドイツのヴュルツブルクとフュッセンを結ぶ "Romantische Straße" に由来しています。日本における最もドイツ的景観を持った街道ということでこの名が付いたそうです。現在では "Romantische Straße" と日本ロマンチック街道は姉妹街道となっており、本家お墨付き 正真正銘の「ロマンチック街道」であると言えるでしょう。
また、現在は「日本ロマンチック街道」の名称が用いられていますがまた、誕生当初はドイツ語の名称に倣った「ロマンティッシェ シュトラーセ」の名が付けられており、草津温泉街に設置された看板にはこの名称が残されていました。
夜の温泉街散策はこのあたりにして宿へ。美味しいご飯と温かい温泉で疲れを癒す、日本人に生まれてよかったと実感する瞬間です。
さて、翌日も草津エリアを散策しました。まずは温泉街の中心から少し離れた西の河原公園へ。ここも草津温泉の名所の1つのようです。
美しい!というよりはなんとも味わい深い光景が広がっていますが、そこら中から温泉が湧きだして川を作っているという、冷静に考えるととんでもない公園です。
公園の先には「西の河原露天風呂」がありまして、さらに進むと草津温泉スキー場という位置関係になっています。広大なように見えて、意外とコンパクトにまとまっているなという印象を受けました。
この後は再び湯畑へ。日曜の昼間ということで、かなりの賑わいでした。
夜の幻想的な光景も素晴らしいのですが、晴天下の景色は「これぞ草津温泉」といった感じです。
この後はお土産を買いつつ草津温泉バスターミナルへ。行きと同じくバスと電車を乗り継いで帰路につきます。
前日同様にバスは大増発されていたようですが、やはり完全定員制ということで時間に余裕をもって行った方が無難かなと思います。行きと違って帰りは電車の時間が決まっていますし…。ちなみに、この日の帰りのバスは定員になり次第発車とのことだったので、予定より30分ほど早く長野原草津口駅に着くことができました。
ということで、ゆっくりと駅を散策してきました。
首都圏と草津温泉のアクセスを担う特急「草津」。日本三名泉 草津温泉への足として長年にわたって愛されてきた特急ですが、2023年3月18日のダイヤ改正をもって列車名が「草津・四万」に変更されることとなりました。1960年の臨時準急から続いた「草津」の愛称はこれにて消滅となります。
また、車両も651系1000番台からE257系5500番台に置き換えられ、全ての車両が指定席になるとのこと。この「651」の表記も見納めでしょうか。
程なくして651系がやって来ました。臨時特急 草津84号の送り込み回送です。
ここ最近は土曜日が草津83号のみ、日曜日が草津84号のみ運転というパターンで固定されているこの臨時便。草津号にしては珍しく全車指定席となっています。
半分定期列車みたいなものなので前面こそ「草津」表示ですが、側面は臨時幕となっています(恐らく1・2号車に指定席表記が入った草津の幕が入っていないためだと思われますが…)。
ところで…、
長野原草津口駅を訪れたのは7年半ぶりでした。あまり記憶にないのですが、快速「吾妻線70周年記念号」運転の際にちょっとだけ長野原草津口で撮影をしていたようです。
DD51 842+12系5両+DD51 888という豪華編成で運転されたこの列車。当時の高崎支社はSLをはじめとする客車列車に往年の特急列車の絵幕を模したヘッドマークがよく掲出されており、この時も「草津」「白根」の絵幕をモチーフにしたヘッドマークが見られました。また復活しないかなあ…。
余談はこれくらいにして、草津84号で草津温泉を後にします。この日は2号・32号・84号・4号と指定席は全て満席。最繁忙期とは言えど、なんとも頼もしい話です。
行きは車内で爆睡していたので、帰りは吾妻線の沿線を存分に堪能。小野上駅の新しい積込線も見てきました。
車内の案内も記録しておきました。電子シャッター様様です。「草津」は「草津・四万」になりますが、「スワローあかぎ」と「あかぎ」は「あかぎ」に統一されるとのこと。2014年に誕生し、首都圏の新たな着席サービスの先駆けとなった「スワローサービス」。名称こそ消滅しますが、サービスそのものは多くの特急列車に継承され、これからも続いていくことでしょう。
さて、帰りも2時間ほど651系に揺られて大宮に到着。公共交通機関でのアクセスもよく、1泊でもこれだけ楽しめる草津温泉、今度は特急「草津・四万」でまた行こうと思います。
以上です。