新伊勢崎駅発行 (東武鉄道) 伊勢崎から 浅草 間ゆき | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

平成12年2月に東武鉄道伊勢崎線の新伊勢崎駅で発行されました、「伊勢崎から 浅草 間ゆき」の乗車券です。

 

 

 

裏面に「○急」の記号が印刷されており、この券は原則として特急券等と同時に使用する乗車券と考えられますが、当時の特急「りょうもう号」の伊勢崎始発となる列車はまだ運転されておらず、太田からの特急券と同時に使用する目的で設備されていたものと推察されます。

 

もし前述の事由で設備されていた券としますと伊勢崎~太田間は普通列車の利用となり、普通列車ならば発行駅の新伊勢崎にも停車しましたから、この券は「新伊勢崎から 浅草 間ゆき」となっても不思議では無いのですが、浅草までの運賃は新伊勢崎、伊勢崎とも同額となるためか、乗車券が伊勢崎発となる特急券の前売り発売にも対応できるように、発駅を「新伊勢崎から」とせずに「伊勢崎から」の券として設備したものと思われます。

 

この乗車券が発売された当時でも、まだ東武鉄道伊勢崎線の伊勢崎駅の出改札業務はJR東日本に委託されておりましたが、既に伊勢崎駅では昨日のエントリでご紹介いたしましたような通常発売の硬券は無くなっておりましたので、「○高」の記号の印刷されていない「伊勢崎から」の東武鉄道の硬券乗車券は少ないものと思われます。