昨日は、TOMIX製の旧国72・73形製品のクモハ73形やモハ72形が、実車の投入時期による床下機器の差異がキチンと表現されていることを記述しましたが、同社の鉄道コレクションではどうなのか、旧国モハ72と関連車両についても調査してみました。

 

TOMIX製の旧国72系(クモハ73)の床下機器の場合を再掲します。

モハ63の流れを汲む旧式の「制御器CS5と接触器CB8」の組合せ

 

 

72系新造車に採用された後継の「制御器CS10と遮断器CB7」の組合せ

 

鉄道コレクションの旧国72系製品としては、「国鉄70系中央東線4両セット」と「国鉄72系仙石線アコモ改造車4両セット」、「第9弾国鉄クハ66+モハ62」(別に国鉄62系4両セット)があります。 

① 国鉄70系中央東線4両セット

モハ72-850番台(850~864)です。新造車500番台の低屋根車として中央東線の山用71系電車と混結使用された車両で、後継の「制御器CS10と遮断器CB7」が再現されています。

 

② 国鉄72系仙石線アコモ改造車4両セット

モハ72-970番台(971~980)です。仙石線用にモハ72-500番台の車体を103系タイプに載せ替えたアコモ改造車で、後継の「制御器CS10と遮断器CB7」が再現されています。

 

この仙石線用のアコモ改造に先立ち、モハ72587に103系タイプの車体を載せ替えたアコモ改造車が製造され、モハ72970として鶴見線で使用されていました。

モハ72970です。国鉄72系仙石線アコモ改造車4両セットのモハ72970番台に、私が独自に手を加えて、ぶどう色2号に塗り直した車両です。500番台車が改造ベースですので、床下機器も後継の「制御器CS10と遮断器CB7」が転用出来ました。

 

③ 第9弾国鉄62系

モハ62-500番台です。身延線用にモハ72-500番台の車体を115系300番台タイプに載せ替えたアコモ改造車で、後継の「制御器CS10と遮断器CB7」が再現されています。

 

第9弾とは別に「国鉄62系4両セット」が後から発売されており、中間車は2両ともモハ63の流れを汲むクモハ73から改造されたモハ62-0番台が製品化されています。床下機器は旧式の「制御器CS5と接触器CB8」が再現されているものと思われますが、鉄道コレクションの公式HPには、1両は制御器・接触器が未取付,もう1両には何故か後継の「制御器CS10と遮断器CB7」を取り付けた写真が掲載されており、現物が手持ちにないので実態は不明です。

 鉄道コレクション | ジオコレ | トミーテック (tomytec.co.jp)

 

④ おまけ

鉄道コレクション第9弾は、国鉄63系を私鉄各社に割り当てた車両が製品化されており、代表として「小田急1800形」を取り上げます。モハ63の流れを汲む車両ですから、床下機器も旧式の「制御器CS5と接触器CB8」がキチンと再現されています。この時点で旧式機器のパーツが存在するので、後日に製品化された「国鉄62系4両セット」には、やはり旧式機器が再現されていたと考えて間違いなさそうですね。
 
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