珍しく2日連続での投稿となりましたが、今回も最後までお付き合いいただけると幸いです。
本日はデビュー5周年を迎えた京王ライナーについて語らせていただきます。
個人的には元日に運転される「迎春号」(迎光号)でしか乗った事が無いのですがアセアセ
京王電鉄初の座席指定列車「京王ライナー」は、長距離区間の利用者の着席ニーズに対応する列車として、平日・土休日の夜間に京王線新宿駅発京王八王子駅行及び橋本駅行として、朝方は京王八王子駅及び橋本駅発京王線新宿行として運行しています。
余談ですが、関東大手私鉄の中で運賃とは別に料金が必要な列車を運行していない鉄道事業者は相模鉄道(相鉄)のみに
関東私鉄の着席サービスは東武鉄道のTJライナーが先駆け
東急電鉄みたく主要駅ホームのスペースやダイヤに余裕が無い事を理由に、一部座席指定列車を導入する鉄道事業者もあるが、京王電鉄でも新たに同様のサービスを検討しているらしい
利用者の需要も高く通勤時間帯は満席状態という事もあり、2019年と2022年に専用車両を1本ずつ増備するほど(写真は2022年度に導入された5737編成)
西武鉄道のS-TRAINは空席あるくせに相席にさせたがる
府中駅から先が座席指定券不要とか、座席がリクライニングできない(今は1本のみ可)、トイレやテーブルが無くて不便と様々な声がある京王ライナーですが、満員電車に乗りたくない時や疲れた時のご褒美でたまに乗るには十分な料金(410円)のライナー列車だと思います。
ライナー列車を中古車両の特急に格上げ・値上げする某鉄道会社さんと比べれば良心的かなと・・・
京王電鉄で初めて、クロスシートとロングシートの転換機構を備えた5000系電車(2代)が専用で使用され、京王ライナー運行時にはクロスシートとなります。
クロスシートの状態
ロングシートの状態
5000系は地下鉄直通に対応しているものの、都営地下鉄新宿線に乗り入れる京王ライナーは設定されていません。
座席指定券は専用券売機

【京王八王子方面の停車駅】
明大前(乗車専用)、府中、分倍河原、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、北野、京王八王子

【橋本方面の停車駅】
明大前(乗車専用)、京王永山、京王多摩センター、南大沢、橋本

※新宿方面の各列車は明大前駅が降車専用
1日の平均乗降者10万人以上の主要駅である調布駅が通過とは・・・
調布駅通過の理由として、京王電鉄は「新宿~京王八王子間・新宿~橋本間ともに営業キロが約40キロメートルであることから、その半分となる20キロメートル以上を基準に選定した」としている。「沿線価値の向上を図り、新宿から離れた駅にも短時間でアクセスできる利便性を持つことを大きな目的とし、新宿駅から約15キロメートルの調布駅は通過となった」そうな
土休日に運行する列車の座席指定券をお買い求めのお客様に、乗車記念トレーディングカードをプレゼント!
京王ライナーに使用される5000系(2代目)は7編成70両製造、2017年9月29日に運用を開始、総合車両製作所のSustina構体を採用したほか、車上蓄電池システムを装備するなど京王電鉄初の新機軸が盛り込まれた車両です。(写真は運行開始初日の5000系)
車上蓄電池システム(床下のピンクの箱)により、電車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を蓄電池に充電し、電車が走行する際の電力として供給。停電で駅間に停車した時は、蓄電池に充電した電気を使用して自力で走行することが可能。※写真は昨日の記事で取り上げた模型
車内には通路天井へ車両ビジョンを設置したほか、防犯カメラ、無料公衆無線LANや全ての座席にコンセントを装備しています。
コンセントは京王ライナー運用時しか使用できない
2022年度に新造された5737編成には、日本初となるリクライニング機能を備えたデュアルシートが採用された
高尾山の木々と織物の街・八王子の絹という多摩地域の色と素材にこだわった、華やかな室内空間を表現したデザインとしており、座席表皮は「多摩織」をモチーフとした上質な高級感を演出しています。
車内の快適性を確保するため、床に静粛性の高い素材を、側窓にUVカットガラスをそれぞれ採用しており、手すりには清潔感を出すため電解加工を施して指紋が付きにくくしている。
臨時列車では元日の「迎光号」(迎春号)、3・11・12月には行楽期の臨時列車「Mt.TAKAO号」「高尾山ハイキング号」、ゴールデンウィーク期には多摩動物公園行きの「キッズパークたまどう号」、東京競馬場での中央競馬開催日とGIレース場外発売で特に来場者が多い有馬記念(中山競馬場)の開催日には府中競馬正門前駅始発京王線新宿行準特急にも充当されています。
「Mt.TAKAO号」
2023年3月18日ダイヤ改正で「京王ライナー」は、平日朝の京王八王子駅発・橋本駅発をそれぞれ1本ずつ増便。
平日夜の橋本行きは18時台~20時台に毎時1本ずつ、計3本を新規設定する。土休日夕方には京王八王子行き・橋本行きを1本ずつ増発する予定です。
すっかり沿線利用者に定着した京王ライナーですが、これからも京王の目玉列車として長く活躍できる様に願っています。
今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。