松本零士先生、星の海へ旅立つ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

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2月13日、漫画家の松本零士先生が星の海への片道切符を手に旅立たれた。享年85歳。


先生の作品で一番印象深いのは、自分の中ではやはり「銀河鉄道999」である。

とはいえ、自分は夕方に再放送されていたのを気がついたら観ていた…くらいの世代だが。

だから「銀河鉄道999」と聞くと放課後の夕方や、頑張って水泳教室に通っていた小学生の頃の

散らばった記憶が星屑のように光り、また俄に集まって一筋の輝きを放たせてくれる。

間違いなく自分の幼少期の傍には、松本零士先生の生み出したアニメがあった。

作品を彩った珠玉の名曲とともに、先生死すとも未来永劫その輝きは失わないと確信したい。


そんないちアニメファンの端くれだった自分だが、殊の外思い入れが深い理由はー。

西武鉄道で走っていた「銀河鉄道999デザイン電車」のイベントで、先生にお目にかかる機会に

恵まれたことが、何よりの思い出だったからなのである。














記憶が正しければ2014年と2019年のこの2回、いずれも西武鉄道のイベントでお元気なお姿と

ユーモアも交えた貴重なお話を伺うことができたのだった。

いずれのイベントも司会の進行は女子鉄アナウンサーの久野知美さんで、彼女が出ていなければ

見に行っていなかった可能性もあり、この辺の人の縁は、一時期公式Facebookページの管理を

引き受けていた事情もあるにせよ、時にビッグなものを引き寄せてくれるし、機会を逃さないで

良かったなぁと今になってみるとしみじみ思う。

ご挨拶もさせていただいたが、会話が成立しなかったのは残念ではあったが…


ただ、2019年のイベントの時にも先生が触れられていたが、


3代目(デザイン電車)のデザインはもう出来ている


と仰られていたが、この話はどうなったのであろうか?

2019年秋に訪問先のイタリアで体調を崩されて一時集中治療室に入っていたとか、翌年以降は

コロナ禍に入ってしまいイベントを打てなくなってしまったのも影響しているのだろうか…

それらが原因でお蔵入りしているのだとしたら、大変に残念なことであるが。


訃報に対する各方面からの反応に、またとんでもなく大きな存在を喪った悲しみは大きい。

この先の星の海への旅路の平穏と冥福を、ただただお祈り申し上げたい。



西武鉄道では、初代銀河鉄道999デザイン電車となった3000系3011F8両のうち3両を、現在も

横瀬車両基地構内で静態保存しており、イベントの折には公開もされる。


クハ3011の車内には、先生直筆サインも残されたまま…

作品の数々はこれからも、自分達とともに生き続けていく。